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#1220 ブログ炎上?:地域医療改革の烽火(1) Sep. 26, 2010 [33. 地域医療改革の烽火]

 昨夜9時ころ気温は7.3度、今秋はじめて10度をわった。大雪山系旭岳が22日、富士山は例年より12日早く25日に初冠雪となった。夏暑いと冬は寒い、あるいは雪が多いというがどうだろう。根室は雪が少ないが、お年寄りが多い北海道は雪掻きが大変だ。とくに内陸部は雪が深い。本州も山間地は同じような事情を抱えている。

  二日前に一時コメントが殺到しブログ炎上かと思いきや、ボヤですみました。他の方のブログにまで「ebisuさんのブログが炎上しています」と「通報」があったようです。
 炎上と云うほど多くはなかったのですが、あるコメントに対する賛否両論、コメントを丹念に読んでみると正直な方が多いことがわかり、「根室人の人のよさ」を実感しています。
 市当局や病院事務局が重要な情報を公開せず、病院運営の実態を隠蔽する限り、こうした内部告発コメントは避けられません。実情を知ってもらわなければ、根室の地域医療が完全崩壊してしまうという危機感を病院内部の人が抱いているということです。
 ボヤ騒ぎで、読者の皆様、たいへんお騒がせ、またご心配をおかけしました。
                               ... m(_ _)m

 市立根室病院については、毎年10億円を超える実質赤字という経営問題、医師確保や院内の人間関係、マネジメント、建て替え、でたらめな院内情報システム開発、大学医局との折衝や信頼関係構築など多くの個別具体的な問題を抱えていることがわかりました。常勤医が16名に増えたのに、赤字が拡大した理由の一端も内部情報でわかりました。

 いろんな内部情報や応援メッセージがありましたが、病院内部にも、現状を変えなければいけないと強く思っている方々がいるようです。とんでもないことが起きてしまっている、内部ではとめようがないという悲鳴のようにebisuには聞こえました。
 信頼と安心の地域医療がすでに崩壊しています。ブログですべてを書くことはできません。知りえたことの一部を書くのみです。

 すべては市長の医療に対する考え方、仕事の指示の仕方に原因があります。無理な医師招聘を重ね、マネジメントを度外視してきたツケが回ってきています。お気の毒ですが現場の事務長や院長のマネジメント能力の欠如も指摘せざるを得ません。北大医局へ出向かれた方の見識の低さや無神経さも驚くばかりです。平成18年に旭川医大が臨床研修医不足から派遣医を引き揚げ、3名にまで常勤医が減ったときに踏みとどまって支えてくれた前院長に対する掌を返したような仕打ちも根室の医療政策の信用を著しく傷つけました。困ったときに助けてもらった恩を忘れる町にしてほしくありません。
 わたしはこれほどひどいとは考えていませんでした。じつはもうすこし根室の医療に期待と信頼をよせていました。トップが腐っているとこうも現場が腐敗するのですね。以前あった不祥事は、こういう市長の政策への警告だったのでしょう。省みればあのときに政策を変更すべきでした。そうしたら今回のようなことはなかったでしょう。

 不幸なことに仕事のできない無投票当選市長が2期目に入ってしまいました。民間会社ならとっくにつぶれて害がなくなるのですが、市役所はまだしばらくはつぶれず、害は広がるばかりです。地域の中核病院である市立根室病院への「信頼と安心」はすっかり崩壊しています。

 内部で働く人々に危機感をもっている方が少なからずおられるようです。現実の危機を解消するために私は市民説明会の日曜日開催を強く要望します。繰り返し開くべきです。討議すべき内容を箇条書きにします。

(1)病院建設後の5年間の損益見通しについて、資料をそろえて説明すること。シミュレーションは最悪の条件も入れてやること。病院側で作成した資料を確認してから、不十分と判断したら条件については具体的な指示をします。

(2)現行計画での建て替え中止を発表すること
 いままでの議論を白紙に戻し、徹底的な市民参加による基本仕様、場所、療養病床の問題、総事業費などをゼロベースで議論し、62億円の総事業費をおおよそ60%の35億円程度までカットすること。関係部署も協力してきちんとやれば半年で結論は出せます。
 財政破綻を避けるために、提案は無視されないほうがよろしいと思います。

(3)市立根室病院への信頼と安心を取り戻すために必要な措置を講ずること
 失った大学医局と信頼関係を取り戻すこと。支援いただいている複数の大学医局との信頼関係を自ら壊すような行為や政策は直ちに取りやめること。他にも院内に必要な具体的な措置がありますが、いまは述べません。

 市長は病院建て替えについても、地域医療政策についても、一度も市民説明会を開かず市民の信任のないまま、自分の考えを強引に推し進め、根室の医療を崩壊に導いてしまいました。
 私は過去形で書いています。この崩壊は近い将来顕在化し、現実の姿をとることになるでしょう。いまなら、まだ間に合います。被害を最小限にとどめることはまだできます。
 市議会病院建て替え特別委も市民整備委員会も何一つとして病院建て替え問題には提案はおろかチェック機能すら果たせなかった。唯一救いだったのは、現場の担当者が私がブログ上で公開した仕様の一つを滑り込ませてくれたことだ。市議会は市長の地域医療政策についてもひとつもチェックできていないようにみえる。市議会は具体的な政策提案と市政チェックの場だ、根室によくある「狭小な村」の一つになってはいけない。
 かくして、無投票当選市長が暴走し地域医療を崩壊させつつある。責任の半分は責務を果たさなかった市議会にあるのだろう。

 市長は市民の声に耳を傾けるべきです。正直に誠実に仕事をする、これが最後のチャンスとなるでしょう。ebisuはしばらく沈黙し、推移を見守ります。

(あらかじめ予想されるコメントに答えておきます。「具体的な根拠を明らかにすべきだ」とのご意見ですが、いくつかの理由から明らかにできません。関係者に法的責任が生じる可能性が大きい。同時に根室の地域医療崩壊が表面化します。ブログの目的はアジテーションではありません、安心と信頼の地域医療を取り戻すこと・・・そういうわけで具体的根拠については一切お答えしませんのでご了解ください。)


(注)*【炎上騒ぎが起きたブログ】
 内部告発を含むコメントとそれに対する賛否両論、賛成あるいは同感7、異論あり2、中間1くらいの割合かな。物言わぬ民ばかりの根室で、ブログという「公の場」でよくこれだけ意見が出たものだと驚いています。
 書いてくださった方、ebisuはプリントアウトしてなんども読み返しますよ。率直で正直な賛否両論、ありがとう。
 コメントは以下の三つのURLをクリックしてご覧ください。市長がどのような考えの基に仕事の指示をし、根室の地域医療の信用を著しく傷つけ、現在の危機を招いたのかよくわかります。わたしたちにはこれら貴重な情報から行間を読まねばなりません。いろいろな事情から内部情報を提供してくださる方は、書けない情報を行間ににじませている場合があります。筆が滑ってうっかりマル秘のことまで書いてしまった方もいるようです。皆さんに本当のことを知ってもらいたくて、わざとすべって見せてくれたのかもしれません。
 仕事上の不利益が生じるかもしれないというリスクを犯してまで、数名の方が情報提供したくれたのは、根室の医療が崩壊しているという強い現場の危機感からだということを理解しなければなりません。
 多少のリスクを犯しても私益より公益を重んじる方が何名かいることがわかってうれしい限りです。問題が起きる都度、いまこのシーンで「売り手よし、買い手よし、世間よし、三方よし」とはどういうことかと問いかけながら、ブログの運営をしていきます。

 #1209 麻酔科医退職へ Sep. 17, 2010 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-09-18

 #1212 「市立根室病院で何が起きているのか:麻酔科医と外科医の唐突な退職」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-09-19-2 

 #1214 ベビーシッターを探しています:発熱時の判断チャート
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-09-20-1

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Holy Talker

ebisuさん。
こんばんは。

仕事関係の関西(大阪・京都)出張から帰還し、久々にblogをみたら、プチ炎上し、鎮火ということになっていたのでビックリです。
※出張中はネットを見ていないので。。。

病院建設は、市民の大きな願望です。
三つのURL見てると、根室の未来が心配になります。
※これだけの声があるのに、その声が反映されない市政に

あと病院関係者?と思われる人も書込みされているかなと思う内容もありますね!?

私は、コメント内容以上にebisuさんの方が心配です。

コメントの中に市関係者?もいたのか、司法当局の介入を示唆してますね。これって、多分、法的手段として、名誉毀損による司法介入の可能性があるという警告ということになるかと考えます。
実際、コメントした市関係者?がそこまでするのかはわかりません。
※この場合だと、blog内容の削除という形で収まるのだと思いますが・・・(専門家じゃないので、わかりませんけど)

ただこの問題の大元は、市側の市民へ情報公開不足が原因だと思います。
市側はもっと積極的に市民へ情報公開し、市民が望む施設を建設することを望みます。

今からでも構わないから、着工開始までの約5ヶ月間に市側が市民に対する説明会を毎週日曜日に開催してほしいですね。
それで市民がある程度理解して頂くことが重要ではないでしょうか?
by Holy Talker (2010-09-27 20:27) 

ebisu

Holy Talkerさんへ:

これ以上踏み込むとそれこそプライバシーにかかわる問題になるので、あの件はお答えしません。名誉毀損はご本人が訴えることになります。ですから、第三者が訴訟を起こすことはありえません。
「司法介入」云々はたんなるブラフにすぎません。つい口が滑ったのでしょう、それだけのことです。
私はブログ管理者としてコメントの内容を冷静に判断し適切に対応していますので、本件に関しては心配いりません。

市側が市民説明会を開いて情報公開しないから、内部告発的なコメントが寄せられるのだと思います。
あの騒ぎの後、私があまりにも内部の事情に無知なので、内部事情を教えてくれる匿名のメールがいくつも届くようになりました。
お陰様で、「事情通」になりつつあります。
寄せられたメールの内容をよく読むと、重大なことにいくつか気がつきました。
とてもブログに直接書ける内容ではありません。どうしようか考えあぐねています。

市長は市民説明会を何度も開いていろいろな疑問に応える義務があります。

>今からでも構わないから、着工開始までの約5ヶ月間に市側が市民に対する説明会を毎週日曜日に開催してほしいですね

仰るとおりですね。
励ましのコメントどうもありがとうございます。
「レギュラーメンバー」が戻ってきてほっとしています。(笑い)
by ebisu (2010-09-27 22:43) 

Holy Talker

ebisuさん。
さっそくのご返事ありがとうございます。

そうですね。あの内容だとこれ以上は個人のプライバシー問題にかかわる部分がありそうですから、これ以上のBlogでの回答は私も止めた方がよいと思います。
※私がBlog管理者でも同じ判断いたします。

あと私も「司法介入」のコメントは、つい勢いで書き込んだものだと考えますが、昨今は、訴訟社会化になっているので、気をつけられた方がよいと思われます。
何がきっかけで、訴訟されるかわかりませんからね・・・

>とてもブログに直接書ける内容ではありません。どうしようか
>考えあぐねています。
この内容を知りたい気持ちがありますが、かなり危険な情報でしょうから、ご自身の胸の中に閉まって置いていてください。
ただ公開しても問題ない部分があれば、何れほとぼりが冷めたころに公開してほしいです。

今までの根室市民は、『見ざる』,『言わず』,『聞かざる』だったかもしれないが、これからはもっと、『見て』,『言って』,『聞く』必要があるのでしょう。
by Holy Talker (2010-09-27 23:59) 

ebisu

Holy Talkerさんへ:

どういうご返事を差上げたらいいものか、考えているうちに時間がたち、返事が遅れてしまいました。

ご心配ありがとうございます。
病院建て替え問題をブログで採り上げたときから、私個人の利害得失は度外視し、公益を優先して考え、書いてきました。

これからやることはこの2年10ヶ月書き続けてきたこととはおよそ比較にならない社会的影響がありえます。
病院建て替えがストップするだけではすまない問題です。ますます慎重にならざるをえません。

とても無理でしょうが、万に一つの自浄作用を望みます。

事実をいくつか知ってしまった以上、私も倫理的な責任を負わざるをえません。

いくつかあるうちの一つについて、別ルートから入った情報が一致してしまいました。したがって、情報の精度は限りなく高い。同じソースから入手した他の情報の確度も高いということになります。
厄介な問題を背負い込んだのかもしれません。

正直で誠実な対処しか方法はないでしょう。
隠蔽はできない。
ぐずぐずしていると尾ひれのついた噂が流れます。
信用が地に落ちる前に、きちんと公表して、正直にそして誠実に対処すべき問題があるようです。
by ebisu (2010-09-29 00:29) 

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