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#1103 根高学校祭 July 11, 2010 [87.根室の話題]

 母校の学校祭に出かけてみた。先生が二人、駐車場で誘導係りをしていた。どこから入るのか尋ねると、「生徒玄関口からどうぞ」と誘導される。近いドアの方は靴で一杯だったので遠い方のドアから入った。右手のホールが飲食できるコーナーになっている。

 2階突き当たりの図書室の書棚に『吾輩は猫である』や『蟹工船』など十数冊の初版本とおぼしき本が並んでいた。明治・大正・昭和の文学作品の初版本がこんなに揃っているのだろうかと驚いた。わたしも漱石の初版本を持っているが、すべて昭和57年に出版された復刻本である。本物の初版本だったら、結構な値打ちの本だ。

 クラスごとにテーマを決めて教室内を飾り付けていた。「不思議の国のアリス」の教室に入ってみたらクイズがあった。本は持っているのだが途中までしか読んでいないので、さっぱりわからない。それでも5問全問正解だといわれてお菓子をもらった。そんなはずは・・・と思いつつも、まあいいか、みんな正解で全員にお菓子をくれているのだろうと了解して、クッキーをいただいた。

 美術部や写真部をのぞいて見た。写真部の教室には歴代校長の顔写真が並んでいたが、「商業」の第三代校長が若い人で、「優秀な官僚」然とした顔つきだった。あとは特筆に価する面魂の校長は見当たらない。美術部の絵は時間がないのに学校祭用に手間隙をかけた人、それなりに処理した人、それぞれ性格が出ているような気がした。ちょっと変わった印象の絵も一枚あった。

 廊下で何人か生徒にすれ違った。懐かしい顔も二人あった。「先生事務情報科に入れたよ」、と久しぶりの生徒の顔はずいぶん大人になっていた。
 
 体育館へいくと演劇をやっていた。知っている生徒が二人入って来たので、名前を呼んだが暗くてよく見えないようだ。近づいてきて気がつき「あ、こんにちわ」だった。演劇部の生徒は出ているのか聞いたら、舞台中央で演技しているのがそうだった。台詞のない場面が少しの間あったのでわからなかった。高校最後の学校祭、三年生はそれぞれ楽しそうにやっていた。
 毛脛の彦星君、お茶をごちそうざま。沖縄風の衣装を着てホールにいた生徒はなんの仮装だったのか聞きそびれた。
 5年ぶりくらいで校内を見た。建物も設備も立派だ。中学校とは雲泥の差、いい学校だ。コンピュータ室には東芝のノート型パソコン、ダイナブックが四十数台並んでいた。
 生徒数583人、中学校に比べると2~2.5倍だが、団塊世代の頃は1学年350人、全校生徒総数は千人を超えていた。
 3階の窓から眺める牧ノ内原野は美しい。ああいう眺望は昔はなかった。校舎は2階建て、トイレは汲み取りだった。

 あ~あ、もう一回高校生になって勉強してみたい。
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