SSブログ

病院建設特別委員会の存在意義は? #802 Nov.15, 2009 [32. 市立根室病院建て替え]

病院建設特別委員会の存在意義は? #802 Nov.15, 2009
 病院特別建設委員会の様子は、市のホームパージで議事録を閲覧することで知れる。11/11に特別委が開催された。新しいメンバーである本田議員がブログにその様子を書いてくれているので、読んでみたが、委員長殿は「基本計画案」を見直すつもりがないようだ。しかし、「積み残された論点」については今後検討すると書いてある。期待したい。

 本田議員のように自分のブログをもち、活動報告をしてくれる市議が増えて欲しい。市民に自らの活動を報告するのは市議の義務でもあるからだ。ブログは費用がかからないから、やる気があればだれでもやれる。やりかたがわからない人は駅前にP-winという会社があるから相談してみるとよい。
*P-winパソコンサークル  http://blog.livedoor.jp/winma123/

<病院建設特別委の存在意義>
 病院建設特別委は5年前にも病院事務局の作った「ニホロ移転基本計画案80億円」をそのまま追認しているが、今回も病院事務局の「基本計画案59億円」をそのまま追認した。
 建設特別委の役割は何だろう?病院事務局と一緒に基本案を作ることではなく、病院事務局の作った「基本計画案」を市民目線でチェックすること、あるいはよりすぐれた対案を創ることだろう。ところが現実は、ノーチェックである。これでは市議会「病院建設特別委」は存在意義があるのだろうか?

<公的病院コンサルタント長隆氏の提案をなぜ無視したのだろう>
 社会民主党の委員長がどのような経歴の人か知らないが、頭の硬い人であるようだ。市が招聘し何度も意見を聴いた長隆氏の提案、「年間病院売上の範囲内(22~25億円)での建築(医療機器を含む)」、「1ベッド当たり1600万円での建設(=24億円)」、を無視した「基本計画案」に納得がいかない市民は多いと思うが、病院建設特別委は事情を何も説明していない。

<市民要望の強い療養病床を外した理由の開示>
 市民要望や病院スタッフからの要望の強い療養病床を外した理由についても説明がない。理由のひとつとして考えられるのは、一般病床を150床としたために50~70ベッド療養病床を考慮すると200床を超え、建築費がもとの80億円になりかねないからだろう。それは現基本計画案が長隆氏の提案とは違って、必要以上に広いスペースを確保しているからだろう。長氏はスペースについても地方自治体病院のスペースは無駄に広いケースが多いことを具体例を示して注意喚起しているから、建築面積のレビューもすべきだろう。

<免震構造はオーバースペック>
 免震構造が必要か否かについても議論が必要だ。あの場所(保健所と市立根室病院付近)は地盤が強固で免震構造のような特殊な耐震構造が必要ないにも関わらず、補助金をもらうために免震構造にすることになっているが無駄だ。建築費がかさむだけである。国からの補助金とはいえ、効果のないことにお金を使う必要はない。

<外断熱仕様を検討しよう>
 断熱仕様についても議論の必要がある。根室は冬の間はオホーツク海から吹きつける北西の季節風がきつい。建物は海から吹いてくる風をまともに受けるので、コンクリート躯体は冷やし続けられる。外断熱にしなければ暖房費がかさむ。
 夕張市はだだっ広い元市立病院建物で燃料費がかさみ経営維持の障害のひとつになって困っている。外断熱仕様にすれば、コンクリート躯体は北風で冷やされることがないから、三分の一以下の暖房費で患者も病院スタッフも医者も暖かい冬をすごすことができるだろう。
 外断熱にするとコンクリート躯体全体が蓄熱装置になり、輻射熱で病院全体を温める効果がある。外気を入れても冷え冷えしない。暖房費を増やすことなく空気の入れ替えが頻繁にできる。療養病棟ができたときにそのありがたみがわかるだろう。

 積み残されている論点は多いが、せめて外断熱仕様に変更できないかというのが私の提案である。頭の固い社民党の委員長殿、そして特別委のメンバーの市議殿、ぜひ市民目線で仕事をしてもらいたい。

*本田議員のブログはこのURLをクリックして参照してください。カレンダーの11日をクリックすると特別委員会の報告が載っています。
 URL⇒ http://nimuoro.typepad.jp/honda/

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0