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“死んで敗れることで日本は生まれ変わる” [57. 塾長の教育論]

“死んで敗れることで日本は生まれ変わる”

 昨日テレビで放映された『男たちの大和』の台詞である。
 戦後の復興を予感させるところがにくい。よくこんな台詞をつくったものだ。前振りとして、士道と武士道はどのように違うのですかという質問の場面があった。
「武士道とは死ぬこと、死を覚悟して生き抜くことが士道である」と答えていた。
 テレビだったかラジオだったか、いつかも判然としないが、こんなことを誰かが言っていたのを思い出した。

長島一茂が演じた大尉が
「死に方用意」のところで部下が俺たちが死んでも日本は変わらないと
取り乱すシーンがあるが、その時、
「進歩を無視してきたことは悪い。精神論だけでやっているうちに世の中は変わってしまった」
「俺たちが死んで敗れることで日本は生まれ変わるのだ。
だから俺たちの死は決して無駄な死ではない 生まれ変わる日本のために死ぬのだ」と言ったシーンが印象的だった。

 戦後の復興を知っているシナリオライターが創作した言葉だろうが、こういう上官がいたということを信じたくなるような場面である。
 日本映画でないとこんな台詞は使えない。日本人の美的感覚にかなう名台詞だった。同じように感じた人が多かったのではないだろうか。

 2008年9月22日 ebisu-blog#310
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