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子どもたちの学力向上のための情報公開 [57. 塾長の教育論]

       子供たちの学力向上のための情報公開

 8月30日の北海道新聞は全国学力テストの結果を全国47都道府県中、小学校は46位、中学校は44位であると伝えていた。
 下位低迷は相変わらずであり、道教委や各市町村教委の政策や行動がまったく効果のないことがわかる。学校教育関係者だけで智慧を絞ってもだめだということだろう。
 情報を秘匿している限りは無理だ。道教委や市町村教委は学校別科目別の情報を公開すべきだ。順位の上がった学校と上がらない学校や下がった学校を比較してみるだけでも有効な政策の見当がつくだろう。
 想像のつくことがある。学習指導要領どおりにやっている学校は成績不振だろう。たとえば、分数の通分は6年生で教えることになっているが、学習指導要領どおりこれらを教えない中学校の数学の平均点は低く、学習指導要領に反して分数計算や小数乗除算の補習をする中学校の数学の平均点は高いだろう。

 学校別・科目別の学力テスト情報を公開すれば、成績の上がった学校が何をやり、成績が下位に低迷し続ける学校が何をしていないかがはっきりするだろう。
 学校別・科目別の学力テスト情報公開は学校長や教員の勤務評定にもなりうる。評価を受ける側は「客観的なデータによる評価」だけに嫌だろう。サボタージュしている者にとってはなおさらである。一生懸命に工夫・努力している者の目に評価は正当な事柄に映るだろう。民間では当たり前のことであり、これを嫌がる教職員は自らを特権階級と勘違いしているようにもみえる。
 教委は教員出身者が多いから、仲間内の「村の論理」が通用する、だから、改革が進まないともいえる。こうした教育委員会の体制そのものを見直す必要もあるだろう。大分県では教員不正採用の温床になった。

 北海道の小中学校の成績を上げるには情報公開が必要条件だ。
 年末に情報公開をメールで申し入れたが拒否された。道教委や根室市教委は学力テスト情報の公開に強く反対している。その結果が小学校はビリから2番目、中学校はビリから4番目という悲惨な順位である。これは教育委員会が引き起こしている“人災”だ。すみやかに情報を公開されんことを切望する。

 本来ならば、市長や教育委員長自らが進んで情報公開するのが職務上の義務なのだが、いろいろなしがらみがあるので、言い出せないだろう。郷土の教育を何とかしようと言う意のある市議が一人でもいるのなら、市議会で学校別・科目別の学力テスト情報公開を市長と市教委へ要求してほしい。道議の松浦さんは会派を通じて道教育委員会へ情報公開を働きかけるべきだ。
 
 (たとえば、柏陵中の理科の先生は生徒の成績を上げるために、小テストを繰り返して教えた内容の定着をはかり成果をあげていた。現場の先生の中には努力して具体的な効果をあげている人たちがいる。北斗小学校から共和小学校へ転勤した先生もその一人である。よくプリントの宿題を出し、チェックしていた。手間隙のかかる仕事である。こうした努力をしている先生は他にもいるだろうから、個人名は書かない。)

 2008年9月3日 ebisu-blog#287
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