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早朝のサイクリング(サイクリング6) [85.サイクリング]

          早朝のサイクリング

 土曜日早朝にサイクリングへ、時刻は6時半頃である。牧の内に入ると強めのアゲインストでペダルが重い、ゆっくり走ることにする。スピードが出てくると風の渦の中を走っているかのように、耳のところでうなり声を上げ、かなりうるさい。
 自衛隊のパラボナアンテナ群を通り過ぎ、道路の両側が林のところで風は幾分静まり木の香がしてくる。太陽はオホーツク海側の林に遮られて道路に届かず、路面のアスファルトが日陰となって黒く染まっていた。光の当たり具合が違うだけで、初めて見る景色のようだ。林を抜けるとまた風が渦巻いている。
 こんなところに和菓子屋さんの工場でもあるのかな?あるはずがないよ、だけどいい匂いがする、何だろう?そう思いながら走っていたら、蓬(ヨモギ)の香りだった。オホーツク海側から吹く朝の風が運んでくる草木の香りが楽しめる、こんなサイクリングもあるのだ。ここは根室半島中央部の原野の真っ只中、朝の空気は特別だ。植物の香りが強い。
 T字路に着いた。自転車を右に倒して曲がり、折り返す。風はフォローだ。走っていると風がほとんど感じられなくなり、風音が時折なくなってしまう。少しの間、自転車と風のスピードが同じになり、ペダルが軽く感じられ、スピードが乗って風を抜き去る。

 10㌔のタイムを計ったら、行きは17分、帰りは11分だった。トータル27分57秒。向かい風の中、周りの景色を眺め、草木の香りを楽しみながら走るにはこれぐらいのスピードがいい。たぶん心拍数も130~150程度だろう。息切れがしない、穏やかなサイクリングである。

 今日(24日)も3時頃、走ってきた。気温は15度程度だろう。寒いので長袖に冬用のダウンベストを着用、先日届いたモンベルのサイクルグローブを穿いている。手のひらにパッドがついていて変な感じだったが、ハンドルを握ると程好いクッションになり具合がよい。
 昨日ほどではないが、行きはやはりアゲインストで14分50秒、帰りの風はフォローで10分24秒だった。平均速度を計算してみたら、行きは337㍍/分(時速20.2㌔)、復路は480㍍/分(時速28.8㌔)だった。何度か走ってみて、行きは軽く流し、帰路でスピードを出した方がトータルタイムが縮むことが分かった。

 数日前に、アマゾンから注文してあったサイクリングの本が届いた。①『ロードバイクの科学』②『自転車トラブル解決ブック』③『大人のための自転車入門』の3冊である。メンテナンスの仕方、ギアチェンジの仕方、健康とロードバイクの関係など面白い解説が載っていた。
 たとえば、①の本では左折の車に巻き込まれないためのコーナリング仕方の解説があった。直進しようとしたら右側から車がいきなり左折してきたという想定である。いろいろなテクニックがあるもんだと感心しながら読んで、写真を見ながら、ああ、こういう風にハンドルを切りながらカウンター気味に前輪を当てて巻き込まれを防ぐのかと納得し、ややあって、私のサイクリングコースでは不要な技術だと気がつく。“スタンディング・スティル”の解説もあった。少しトレーニングすれば誰でも可能と書いてあるが本当だろうか?街中で信号待ちをスタンディング・スティルでやれたら、ちょっと格好がよいなどと想像する。
 ②の本では10時から2時までは紫外線が強いのでその時間帯のサイクリングは避けるべきだとか、長袖を着て日焼けを避けるとか、健康上の留意点がこと細かく書いてある。それで、土曜日早朝のサイクリングとなったわけである。心拍数を180にも上げると、活性酸素が増えて身体によくない。アスリートは身体を痛め短命なものが多いことを例に挙げ、心拍数をあまり上げないような走り方を薦めている。好い歳こいてハッチャキになって走るなということだろう。年齢相応の走りでいい。トレーニングのために、路肩の白線上を走ってみるというのは面白い工夫だと思った。そのうち試してみよう。ギアのシフティングについて「インナー×トップ」や「アウター×ロー」はチェーンが外れやすいので使ってはいけないとか、実用的な解説が多い。
 ③の本はメカ専門の本で、自分でメンテナンスをしっかりやる人にはおあつらえ向きだ。わたしはサイクルショップにお任せということになるから、なるほどなるほどと肯きながら読むだけだろう。それにしても800枚ほどもあるのではないだろうか。わかりやすく?できている。どれだけ写真を載せてくれても、自分でメンテナンスをやるつもりがない私にはさっぱり分からないのだが・・・まあ、メカニズムを解説するためのパーツ写真を見ているだけで充分にわたしは楽しい。
 能書きが多いだけで、本当はさっぱりメカのことが分からない、メカ好き・メカ音痴のおっさんはかくして今日も「専用サイクルロード」を走った。サイクリングの本を眺めながら、書斎でにんまり微笑むサイクリング・オタクとなりつつある。

 2008年8月24日 ebisu-blog#269
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