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近頃多い 横領事件3件にみえる類似パターン [87.根室の話題]

     横領事件3件にみえる類似のパターン

徳島毎日新聞より
阿南東部土地改良区を巡る巨額横領事件で、県が6月末に行った改良区の定期検査の際、参考資料として4月30日現在の口座の残高証明書の提出を受けていたことが分かった。06年度決算が対象だったため点検されなかったが、チェックしていれば元会計主任の大川ひとみ容疑者(60)=業務上横領容疑で逮捕=が7月中旬まで続けていたと見られる着服が、6月下旬に発覚していた可能性があった。

産経ニュースより
茨城県国民健康保険団体連合会(理事長・石塚仁太郎坂東市長)が管理する保険金を着服したとして、茨城県警捜査2課と水戸署は22日、業務上横領の疑いで、連合会の元会計課主任、森知勇容疑者(34)を逮捕した。着服は3年間で総額10億円以上にのぼるという。

 調べでは、森容疑者は会計課主任だった3月上旬、理事長名義の預金通帳と印鑑を使い、水戸市内の金融機関から9回にわたり計約2800万円を引き出し、横領した疑い。

 根室でもつい先ごろ、横領事件があった。根室漁船保険組合専務による数千万円の横領である。数年にわたっているところは国保連合会横領事件とそっくりである。国保連合会の監査役は3年間何をしていたのだろう?基本業務すらやられた形跡がない。土地改良組合も残高証明を付き合わせれば一月早く発見できたと徳島毎日新聞が書いている。
 監査業務の専門知識のないものが監査役を引き受けると、帳簿残高と預金残高証明書の突合せすらしない。知らないから基本的手続きをスルーしてしまう。これでは監査をしていないのと同じことで、不心得者がいれば預金が全部横領されてしまっても不思議ではない。
 日常の管理も複数で内部牽制できるような分業体制をとるべきだ。国保連合会の方は直属の上司が管理責任を問われて当然である。実行した部下、そして監査役と共に横領された10億円の賠償責任を負わせるべきだろう。
 きわめて基本的な業務すら行われていないというのが、これらの機関に共通している。半官半民のような機関である。中途半端で一番危ない。
 上場会社なら監査役は会社法上の責任を問われるだろうが、基本的手続きを忠実にやる外部監査会社が見逃すはずはない。どちらも好い加減な仕事をした結果見過ごしたということになれば、総務部は監査人と外部監査会社を相手取って訴訟を起こさなければ取締役全員が連帯して株主代表訴訟の対象になる。

 根室にも半官半民のような組織はいくつもあるだろう。現金や預金残高と帳簿の突合が毎月、出納担当者以外の者が確認しているかどうかチェックした方がよいだろう。そして内部牽制がとれるように出納実務を組み立てればよい。それだけで、横領の被害を最大で数百万単位に抑えることができるだろう。
 また、監査役の任にあるものは基本的監査手続きにのっとり、きちんと監査すべきだ。専門知識がないなら本を買って読み、己の職責をまっとうしたいものだ。現金有高を毎月実査し、預金残高証明書と帳簿残高を突合し、内部牽制があるかどうかをチェックする。年に数回は予定を告げずにランダムに実査する。当たり前のことを当たり前にやるだけのことで、何も難しいことはない。
 横領事件が起きて責任を問われたからでは遅い。やる気がなければ「監査役の任にあたわず」と即刻辞任届けを出す、それが大人の分別というものだ。子供たちに百の説教をするよりも一つの分別を大人が見せる、そういう責任の取れる大人、潔い大人でありたい。

 ところで、秋刀魚の話しだが1級品は200~300円/匹だが、少し小ぶりの2級品は100円以下で小売店で売られている。脂ののりが少ないだけで結構美味しい。煮物にするのはこちらの方が向いている。刺身はどちらがいいとは言えない、好みだろう。
 贅沢を言わずに少し小ぶりでほどほどに脂ののった秋刀魚も食べてみればいい。わたしが勝手に言う1級品とは、魚体が大きく厚さ5ミリ長さ12センチほどの脂が開いた腹のところについているやつだ。
 水温13度の海でたっぷり餌を食べてメタボになった秋刀魚である。人間のお腹にあんなに脂がついていたら、手術をするドクターは手間がかかってたいへんだろうな、なんてことを秋刀魚を食べながら考えていることがある。
 それにしても、地元の漁船は漁場が近いのでそれほど燃料費はかからないはずだが、青森、岩手、宮城県から根室沖や釧路沖の漁場に来ている船は燃料費負担がが大変だろう。漁船の数が減っているのだろうか。生産者と消費者双方の利益のために、値段は安すぎず高すぎず、ほどほどがよい。

  5月25日ブログ#191『根室漁船保険組合専務、数千万円着服か』
  http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/archive/20080525
   8月15日ブログ#256『根室漁船保険組合専務、数千万円着服のその後』
   http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-08-15
  2,008年8月18日   ebisu-blog#261 
  総閲覧数: 27,600/266days (8月18日23時25分)


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コメント 1

冬樹

こんにちわ。俺はやく11億円の横領があった県に住んでいて、しかもその理事長が治める市に住んでいます。

>国保連合会の方は直属の上司が管理責任を問われて当然である。実行した部下、そして監査役と共に横領された10億円の賠償責任を負わせるべきだろう。

俺もそう思います。でも理事長は『特別職』なので追求を免れ、理事長職を今年1月から再度就任した様です。横領された金額は上役の減給や退職者からの返還で約1~3億円、現在いる職員を7年間目安で15人削減するらしいけど、ここで7億円・・・。一体職員は給料いくらもらっているんでしょうか・・・。
by 冬樹 (2009-02-15 14:05) 

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