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人口減の対策を (道新夕刊地域版より) [87.根室の話題]

2,008年2月13日   ebisu-blog#085
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 2月1日ebisu-blog#65「学校配置と交通環境の変化 コストカットは可能か」で根室市郊外の学校配置を厚床と歯舞2校に統合して、境界付近に住む生徒には自由に学校を選択させ、マイクロバスでの送迎をすべきだと書いた。地理的にみて交通網が完備され、市街地に2校あればどこに住んでいても30分での通学が可能だからだ。経費が年間5億円度浮いてくる。その使途についても、老人医療と30年後の医師不足解消のために医学部進学者への奨学金原資に当てるべきと。

 長谷川俊輔市長が住民懇談会で市街地の小学校統合論に触れているので、道新の記事を掲載する。小学校のみならず中学校も同じだろう。市街地にある中学校3校全部あわせても、44年前の光洋中学校の半分しかいない。出生数の推移を見れば今後も生徒数が減少するのは明らかだ。平成8年度345人から平成17年度250人と10年間で95人減少している。せっかく根室で生まれた子供も中学までに15%程度は親とともに根室を去っているのが現実だろう。小・中学校統廃合の速度があまりにも遅いことも根室の財政を圧迫している要因のひとつである。根室市の人口減はとめられない。民間の活力減がその根底にあるのだから行政のやりうることは少ない。行政がやらなければならないのは人口減に対応した行政機構の縮小や、人口2万5千人を前提に学校統廃合や病院機能の縮小を含む先手を打つことでしかないだろう。
 この10年間は先手が打てないこと、行政の決断の遅さが財政を悪化させている。根室の将来を考えながら、住民に丁寧に正直に現状を説明することが、市長に求められている。
 この住民説明会での市長の話しかたは好感がもてる。数年前の商工会館での病院移転説明会のときの助役とは別人のようだ。先手の打てる名市長に成長し、根室の歴史にその名を残してもらいたい。肩書きが人間を作るといわれているが、言ってみたい「根室市長をみろ」と。とっくに助役は卒業した。もう一歩かもしれない。

「人口減の対策を」

住民懇談会 市長に要望相次ぐ

【根室】花咲港地区の住民と長谷川俊輔市長との地域懇談会が8日夜花咲港会館で開かれた。水揚げ額道内一位を誇る港を持ちながら人口が減少する現状に住民から地域衰退を懸念する声が相次いだ。(仁科裕章)

 花咲港連絡協議会(佐藤力男会長)に加入している住民約60人が出席。住民側からは「花咲港にはアパートがないため、若い人が結婚しても住むところがない。公営住宅を建設して欲しい」「花咲港小の廃校を考える前に地域を発展させて学校の充実を図るべきだ」などと、地域対策を求める意見が占めた。
 これに対し、長谷川市長は聞き炊き状況の市財政や市内全体の人口減などを説明。「全く検討しないわけではないが、住宅を建てれば人が入ってくるのか見極めが難しい」、学校統廃合には「市街地でさえ2校でいいという意見もある。決して押し付けるものではなく皆さんの意見を聞いていきたい」と返答した。
 同地区の将来像については「花咲港は根室の玄関口、北方領土が返還されることを想定して作っている。必ずそういう日が来ると思っている。」と強調した。


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