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#5045 鮭が熱中症?:温暖化の影響さまざま Aug. 29, 2023 [9. 相対的なものの見方]

 別海町にFB友がお二人います。その内の一人は、定年退職した後、畑を耕してさまざまな作物を育てて自家消費、食べきれないので市で残りを販売しています。ときどき鮭釣りを楽しんでいますが、数日前の投稿では、鮭がふらふらして浮かんでいて餌を食べないので釣れないのだそうです。タモで掬っている人がいるくらい海表面に上がってきて動きが鈍いのだそうです。海水温が高い、こんなことは初めてだと今年の秋鮭漁の心配をしていました。鮭は海水温が上がると弱いのですね。もっと北へと避難するようになれば、漁獲量に影響が出ます。定置網に入る鮭が減ったら、地域経済には大ごとです。隣の標津町だったかな、1所帯に1匹鮭のプレゼントが毎年あるそうです。

 釧路のFB友が釧路沖の海水温が例年よりも5度も高いと書いていました。こんなことは初めてですね。連続で最高気温が25度を超えています。30度の日もありました。めずらしいのです。
 古里の根室も最近十年間くらいの間に建てた家はエアコン装備が増えているそうです。根室半島はオホーツク海と太平洋に突き出ているので、湿度が高いのです。毎日、最高湿度は90%前後あります。60%に下がるなんてことは冬でもない限り滅多にありません。だから、同じ30度でも、首都圏とは暑さが違います。じっとりしているんです。

 海水温が5度も上がるようなことが多くなると、昆布や魚の棲息に影響が出るでしょうね。
 羅臼沖でマグロの群れが泳いでいるなんてことが起きています。獲れる魚種が違ってきます。昆布が育たなくなったら、日本食文化に大きな影響が出ます。昆布出汁のない日本料理なんて考えられませんから。

 ところで秋刀魚ですが、最近はずいぶんと値段が上がって、高級魚の仲間入りをしそうな気配です。秋刀魚もそのことを気にしてか、身が細る思いをしているようで、10年前には一尾180gが普通だったのに、この数年間は100-120gが普通になってしまいました。道東沿岸の海水温が上がると秋刀魚は寄って来ません。はるか1000㎞も離れた太平洋上を回遊することになります。
 さて、あの海域で大型船舶で秋刀魚をとり続けている中国や韓国の母船は、トリチウム汚染されたのでもう獲らないという方針を打ち出すのでしょうね。資源保護にとってはいいことです。母船団方式で停泊して獲り続け、運搬船でピストン輸送というような形態で漁をすれば、資源はすぐに枯渇します。中国や韓国がトリチウム汚染を気にして太平洋上へ船を出さなくなれば幸いです。

 原発は巨大な海水温め装置と言ったのは小出裕章さんでした。エネルギーの2/3が温排水となって海へ放出され、表面海水温をアップします。休止中の原子力発電所でも使用済み燃料プールにはたくさんの使用済み燃料が保管されているので、冷却する必要があって、温排水を垂れ流しています。
 全国に原発50基と六ケ所村に再処理工場があり、全施設が温排水を垂れ流しているのですから、太平洋沿岸の表面海水温にすくなからぬ影響があるでしょう。

 別海町の酪農牧場は、平均で200haだそうです。50年後には日本最大の米作地帯になっているかもしれません。日本で生産されるお米の10%ぐらいは生産できそうです。別海町の農家の平均年収は10億円にもなるかもしてませんね。牛乳は安いけど、米は高いですから。北海道の食糧自給率は現在の400%から、1000%に変わっているかもしれません。数値目標とそれを達成する長期戦略があれば可能です。


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