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#4980 ドライマウスと口のフレイル④:セルフケアで口を健康に! May 26, 2023  [38. cancer]

<最終更新情報>5/27朝8:40 こもごも追記しました。

 NHK朝のラジオ番組「「マイ朝健康ライフ」の「口の中が危ない」というタイトル、4回目をアップします。説明してくれるのは、東京医科歯科大水口俊介教授(高齢者歯科学)です。

 きちんと歯を磨くこと!虫歯と歯周病は歯を失う主たる原因です。若いうちに歯を失うと、中高年になってからのオーラル・フレイル、口腔機能低下病につながります。

<正しい歯磨きはどのようなことに気を使えばいいのでしょう?>
 ます、力を入れ過ぎないこと。葉や歯茎を傷つけないように磨きます。毎日同じ箇所に磨き残しがある場合があります。とくに利き腕側の下の奥歯の裏側は要注意です。
(わたしが一番初めに抜歯したのが利き腕の下の奥歯でした)
 近年、歯磨き粉のフッ素濃度の上限が1500ppmまで上がりました。これを使うことをおススメします。また、歯磨き後のうがいも少しに、長時間口の中にフッ素が残るようにした方がいいですね。

<道具の選び方と使い方の注意点>
葉や歯茎を傷つけないためには、硬いものは使わない、もちろん硬い方が汚れは落としやすいのですが、程度問題です。歯ブラシの毛の束が開いてきたら交換すること。そして歯を磨くときに力を入れ過ぎないようにペンを持つように持つことです。
 鏡を見ながら歯ブラシがどこに当たっているかを確認しながら磨いていただければと思います。

<電動歯ブラシの選び方と使い方の注意点>
 電動歯ブラシは手の力の弱くなった高齢者の方でも磨けるのが利点です。義歯が入っている方は円形でぐるぐる回る電動歯ブラシの方が無理なく歯の表面に当てやすくなります。
 大きな楊枝の先にブラシがついているような歯間ブラシも是非お使いください。ただし、歯と歯の間の隙間の大きさは人によっても、歯のある場所によっても異なりますので、1種類だけではなく、自分に合った数種類の歯間ブラシをご用意いただくのがすごくいいです。また、歯科医院で、定期検診を受けたときなどに、いまの歯間ブラシを歯間に一番合ったものを選んでもらうとよいと思います。
(これ、やってもらったことがあります。おおむね自分の選んでいるものと合致してました)
 
<デンタルフロスの選び方と使い方の注意点>
 糸を引っ張り出すデンタルフロスのものと、糸鋸のようなタイプのもの、この2つはいかがでしょう?糸だけの場合は、自分の肘の長さ位を引き出して切、左右の中指の第一関節に巻いて、長さを調節して、人差し指で支えて奥歯に入れます。デンタルフロスはワックスの塗ってあるものが歯と歯の間に入りやすいので、それをおススメします。
 フロスだけのもの、糸鋸タイプのもの、どちらも歯と歯の間を鋸を引くように入れるとスムーズに入ります。いきなりパチンと入れると、歯茎を傷つけてしまいますので要注意です。
 ここまでやればかなり良くなるはずです。ただその時は完璧だったとしてもだったとしても、食べたあとはすぐに次のプラークができるので、それを放っておけば歯周病になります。だから、毎日ちゃんとセルフケアすることが大事です。定期検診やセルフケアを続ければ、この先も歯でしっかり噛んで食事して、友人や家族と楽しく会話する口を維持することができます。

 <今日のポイント>
 口のケアの一番のかなめ:

  正しい歯磨きを続けて健康に長生きしよう!

<余談:フッ素の毒性と許容限度>
 フッ素高配合の歯磨き粉を水口先生が推奨していますが、フッ素は毒ですから、意見が分かれています。認知症を促進するという説があります。わたしは以前、フッ素高配合のジェルの歯磨き剤を使っていました。テレビ番組でスウェーデンでフッ素高配合の歯磨き剤で歯を磨き、うがいをしなければ虫歯になる人が激減したという番組を見て試したのですが、なんとなく頭の回り方、特に短期記憶に違和感があったので、半年ほどでやめました。
 両方の主張をよく読んで、ご自分で判断してください。

① フッ素高配合歯磨き剤賛成派の歯科医の主張
② フッ素反対派の主張
③ 低濃度フッ素とアルツハイマー型認知症の関係


 ③は2019年11月の日本歯科新聞に掲載され記事をた記事を紹介しています。


<余談-2:プラークと歯石
 プラークは日本語では歯垢ですが、ねばねばした白いカタマリです。食後8時間ほどででき始めます。歯石はプラークが固まったもので、主としていカルシウムでできていますから、歯周病とは関係ありません。歯にたまったプラークが除去されないまま長期間堆積し石灰化した沈着物が歯石です。歯石そのものに病原性はありませんが、歯石にはプラークがくっつきやすいので、プラーク増悪因子となります。だから、定期検診で歯石が見つかれば除去してもらうのがいいでしょう。

<磨き方のコツの補足>
 利き腕側の奥歯内側を磨くときには、鉛筆を持つように歯ブラシを支えますが、外側はふつうにもってやっています。利き腕の方の奥歯外側は鉛筆を持つようにしては磨けません。同様にして、利き腕と反対側の奥歯の内側も鉛筆を持つようにしては磨けません。それぞれ反対側の手に持ち替えるとやれるでしょうが、利き腕で持ち替えたほうが楽ですね。(笑)

<感想こもごも>
 4回のシリーズでしたが、知らないことがたくさんありましたから、いろいろ調べてとっても勉強になりました。つい最近に新型コロナワクチン空く作用問題を連続して取り上げましたが、炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインが免疫のメカニズムで果たしている役割が、歯周病でも出てきました。こういう偶然は案外多いのです。仕事では頻繁に起きていました。学問でもね。表面的に見ていたら別分野なので、相同性に気がつかないのが、掘り下げると同じパターンが見えてきたり、関連し合ったりします。新しい分野を好奇心でチャレンジしているとすぐにその専門知識を使わないといけない仕事が回ってきます。本から学んだ専門知識やスキルをを仕事で使うと、実務の裏付けがなされるので、スキルはぐんと伸びちゃいます。学校で学ぶのとは緊張感が違います。数千万円、数億円、数十億円、数百億円のコストや収益や利益がそれにかかってきますから。
 高齢者の方で歯周病が気になる方に読んでもらえたら、記事を書いてアップした甲斐があります。

*この放送は6/23まで聞くことができます。
 「セルフケアで口を健康に」


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