SSブログ

#4978 ドライマウスと口のフレイル② May 24, 2023 [38. cancer]

 NHK朝のラジオ番組から、「ドライマウスと口のフレイル」2回目です。水口俊介(東京医科歯科大・高齢者歯科学)の解説を取り上げます。

 コロナ禍で高齢者が感染を恐れて、歯科医院での定期検診を怠る人が増えて、歯周病患者が増えました。
 高齢者の歯科定期検診は特に問題がなければ半年に一度、「状態の悪い人」は3か月おきに診てもらうのがよいそうです。
 プラーク(歯垢)は食べ物の残りかすや磨き残しなどの汚れが歯の表面に付着して細菌が繁殖したものです。食後8時間ほどでプラークができはじめます。プラーク1mgの中に300種類の細菌が1億個存在していると言われています。放っておくと、動脈硬化や心筋梗塞の原因になります。
 歯磨きの仕方が悪いと、歯の根元の象牙質を傷めますから、強い力で歯磨きしてはいけません。1分間で歯磨きが終了するような磨き方では、磨き残しがたくさんでます。歯磨きにはスキルが必要なのですね。プラークを除去し、象牙質を傷めない歯の磨き方が載っているライオンのサイトを紹介します。
*「正しい歯の磨き方

 歯周病はsilent desease(沈黙の病気)とも言われ、自覚症状の小さいのが特徴です。セルフチェック項目を4つ挙げるので、高齢者のみなさんはチェックしてみてください。

1. 朝起きたときに口の中がねばねばする
2. 口臭があると言われる
3. 歯を磨くときに歯ぐきから出血している
4. ぐらつく歯がある

5. 歯茎を押すと血や膿が出る


 口呼吸だと口の中が乾いて歯周病になりやすいのです。加齢に伴い唾液が少なくなると口が乾きますから、高齢者は歯周病になりやすいということになります。
 口呼吸して寝ていると舌炎を起こします。1月に酷い舌炎を起こし主治医に診察してもらいました。マスクをして寝ることで3日間で完治してます。
 歯周ポケットに膿が溜まっていると強い口臭がします。自分の臭いは案外気がつきませんから家族にチェックしてもらうといい。
 歯磨き時の歯ぐきからの出血は、わかりやすい歯周病のサインです。歯茎を押してみて出血したり膿が出るようなら立派な歯周病です。痛みがなくても歯科医を受診しましょう。
 歯は歯根膜で支えられていますので、そこが傷むと歯が支えを失いぐらつきます。歯根膜がやられると、歯茎の軟骨が溶けてグラつくのです。
 歯根膜とは、歯槽骨(歯を支えている骨)と歯根の間にある薄い膜のことです。青字をクリックすると図が出てきますので、ご覧ください。文章よりも見たほうがよくわかります。
  歯根膜画像

 歯周病は全身の疾患と関係が強いのです。そのために歯周病は将来の大きなリスクとなりますので、早めの受診がご自分のためです。歯周病の菌は全身に回り悪さします。

 明日、5/25に3回目が放送になりますので、朝起きて聞けたらブログへアップします。
 年を重ねるごとに、歯のトラブルは増えます。歯周病に罹らないように、あるいは罹ってしまっていたら早めに治療して、健康な老後を過ごされますように。



にほんブログ村 

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。