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#4977 マイナンバーカードと預金口座の紐づけ:事の重大性わかっているの? May 23, 2023 [8. 時事評論]

 マイナンバーカードに関する事故が頻出してニュースになっています。
 ●マイナンバーカードと住民票を紐づけしたら、他人の住民票が出力されたという事例。コンビニでの住民票発行システムでのトラブルです。これは松本剛明総務省管轄の事例です。コンビニでの住民票発行は富士通ジャパンが開発したシステムだそうですが、デジタル庁の河野太郎担当大臣は、システムを開発した会社の責任だと言ってます。そうではないでしょう。一体どういう仕様書を書いてわたし、どんな検収をしたのか、おそらく丸投げです。業者任せだったということ。発注する側も開発する側もスキルが広く劣化しているように見えます。コロナの「COCOA」っていいましたっけ、ウィルス接触アプリ、機能しませんでしたがあれと同根です。官僚の側のシステムスキルが低いのです。仕様書も書けないで、丸投げしていたら、次々に同じ問題が起きます。
 ●印鑑証明でも11件発生しています。コンビニで印鑑証明書発行手続きをしたら、他人の印鑑証明書がプリントアウトされてます。
 ●マイナ保険証では全国で7312件の誤登録がありました。これは加藤勝信厚労大臣のマターです。

 2月の段階で判明していましたが、公表したのは昨日(5/23)でした。健康保険組合が、住民データベースから情報をとっていますが、間違えて別人のものを誤登録したケースや、同姓同名の別人を登録してしまうなんてことがありました。どうやら、Aさんが登録した後に別のBさんがチェックしていないのです。これはシステム運用の基本的な実務設計ミスです。誤登録で受診歴や薬の処方の記録が漏れました。仕事したことのない人がやるとこんな基本的なこともクリアできないようです。氏名と生年月日、性別、住所の4項目でデータの突合をしているようです。これからは、氏名は漢字と仮名の両方で登録することに変更するそうです。いくらか減るでしょうが、別の人によるダブルチェックがなければ、また事故が起きます。
 ●Aさんが銀行口座と紐付けしようと入力を始めたが、口座番号がわからないので後日入力するということで、ログアウトせずに中止。そのあとに利用したBさんが口座番号を画面から入力したので、AさんのマイナンバーカードにBさんの口座が登録されてしまった。Aさんへ給付金等が交付されたら、Bさんの口座に入金されることになります。この一連の操作には横で自治体の職員がついていて指導していたようだ。コンピュータのことがわかっていない人が地方自治体職員には多いのは想像に難くありません。

 デジタル担当大臣河野太郎氏マイナンバーカードに不利益はないといってましたが、ありますよ。補助金が違う人へ交付されたり、過去の診療記録が間違って別の人に開示されてしまうなど。先日、立憲民主党の人がマイナンバーカードについて、国会で河野大臣へ不審な点を問いただしていましたが、さっぱり議論がかみ合わないのです、仕組みが理解できないようにみえました。

 だいたい、ユーザーに自分で端末を操作してマイナンバーを口座番号を入力させているが、これではミスが続発して当たり前です。

 もう五十数年前になるが、カードパンチ入力は「パンチ」と「ヴェリー」と別の人が入力してチェックしていました。二回入力することで、不一致のデータをはじくわけです。
 わたしは1984年に最大手臨床検査会社SRLへ転職しましたが、そのころ検査依頼書の入力、患者IDや検査項目コードの入力は、Aさんが「キーパンチ」したデータを次にBさんが「ヴェリー」入力します。不一致の場合は自動的にコンピュータがはじいて、今度はCさんが検査依頼書を見て判定します。それで誤入力が1/1,000,000になります。コンピュータシステムで一番大事なのが、情報の入力です。後はプログラムにバグがなければOKです。プログラムが納入になれば、テストデータで検収します。ちゃんとやっているでしょうか?やられていないから、次々にトラブルが起きています。新型コロナ関係の政府システムもトラブル続きで間に合いませんでした。
 入力に関してはミスがありうるという前提で、その確率がどこまで許容できるかで、入力チェックシステムの厳密さを決めます。臨床検査は患者IDコードと検査依頼項目の紐づけが間違ったら、Aさんの検査が、Bさんになって届くというようなことになります。だから、厳重なチェックが必要です。すぐにバーコード入力になりました。いまはQRコードかもしれませんね。

 マイナンバーカードはさまざまな情報と紐づけがなされます。医療保険を結びつけば、マイナンバーが漏洩したら、診療履歴が外部に出る可能性があります。税務署のデータと紐づけされたら、課税所得データが流出しかねません。銀行口座と結び付けたら、名寄せして、預金残高が漏洩することになります。クレジット決済や電子決済をした買い物データと結びついたら、いつどこで何を買ったのかも漏洩することになります。

 マイナンバーカードとこれらの情報を紐づけしたい人だけがやればいい。セキュリティの現状を考えると、危なくてとても利用する気になれません。
 マイナンバーカードを利用している人は、ポータルサイトで自分で登録情報をチェックしましょう。利用者登録とログインが必要です。

 デジタル担当大臣の河野氏は、まるでコンピュータシステムをご存じない様子。理解しようとすらしているようには見えません、知らないのに傲慢すぎます、下で働く者が迷惑しているでしょう。こんなに仕事の能力のない人は珍しい、デジタル庁を担当するのは無理です。箸にも棒にもかかりません。岸田総理も人が悪い、総理候補の一人だった河野太郎氏をつぶしたくて、デジタル庁担当大臣に任命したのかもしれませんね。

 新型コロナワクチンでも大チョンボしていますよ。ワクチン接種が始まった途端に超過死亡が+に転じていますが、不勉強な彼はいまだに気がつきません。mRNAワクチンの五回目のブースター接種を勧めています。
 mRNAワクチン接種と、超過死亡には強い正の相関関係があります。その数は毎月2-3万人です。つまり、24-36万人ほど、ワクチン接種の副作用で亡くなった可能性があります。薬学専門家の村上康文氏(東京理科大名誉教授:薬学)が、同一抗原のワクチンを7-8回、20匹のマウスに打つと全滅したという動物試験結果が昨年出されています。危険性の催告なしに、日本人で大規模な人体実験をしているようなものです。史上最大の薬害事件に発展するかもしれません。メーカーは契約書に免責条項が入っているので、訴訟リスクがありません。日本政府がすべての損賠賠償の責任を負います。
 いまだにワクチン接種を勧めているのは世界中で日本だけです。他の国はとっくにやめています。河野太郎大臣、少しは勉強してほしい。
 SARS-CoV-2mRNAワクチン副作用と超過死亡の関係は、3度弊ブログ(#4970、#4971、#4973)で取り上げましたが、森田洋之医師のmRNAワクチン接種と超過死亡に関する強い正の相関関係に関する懸念が5/22の東洋経済電子版に掲載されたので、後ほど稿を改めて紹介します。

*「マイナンバーに別人口座を誤登録が相次ぐ 河野氏 総点検の方針表明」
**「解説 マイナンバーカード・トラブル続出”人為的ミス”や”システムに問題”


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tsuguo-kodera

 私達はマイナンバーカードの優等生。イに一番にカードを作り、4月に更新。医療も証券会社も納税書も全部紐付けしています。
 松戸市役所でやっていますが、システム的に完璧です。間違えようのない入力手順です。ebisu先生が言うようなシステムなのは手順を守らない市役所や健康組合があるからでは。
 システムでは怠慢な担当者やわざと間違う人の操作を防ぐのは大変です。システム開発した人も私は信じられませんが、松戸市の担当者は信じられました。
 松戸市は遅れている市だと思います。人も不足し、非常勤職員が増えました。収支のバランスも悪い市ですが、住民へのサービスはお上の言う通り、守っていると思います。
 終の棲家に相応しい市かもと最近見直しました。コロナの副反応に対する施策も良いように考えています。私はもうすぐ5回目を打ちます。
by tsuguo-kodera (2023-05-24 17:00) 

ebisu

koderaさん

こういう対話も、老化の進行を幾分かは緩和してくれるのでしょう。お付き合いありがとうございます。

ログアウトしないで、トラブルを起こしたのは、ユーザーとそばについて入力の「お手伝い」していた市役所職員の方も、どちらもコンピュータシステムについてよく知らない人だったからでしょうね。どちらかが知っていれば起きない事故でした。
ログアウトしなけりゃ、そのまま直前に使っていた人のものが出たまま。毎日何時間もスマホを使う高校生ならありえないミスですね。

マイナ保険証はいまのところトラブル件数は7000件ですが、これから増えるのでしょうね。でも、2年もたてば収まります。

マイナンバーの登録自体も、自治体職員もやるし、病院もやります。そして健保組合でも警察署でもやることになります。システムをリンクさせるためにはそれぞれの組織で登録し、紐づけしますから。仕組みから考えてミスが出て当然です。

臨床検査項目コードの日本標準制定プロジェクトは各病院での保険点数入力作業をゼロにすることも目的の一つでした。
保険点数と臨床検査項目コードの紐づけがそれまで各病院でなされていたものを、2年に一度改定されるごとに、SRLの事務局が紐づけ一覧表を作成し、インターネット経由で全国の病院システムが一斉に採りに行きます。2年に一度各病院で保険点数の入れ替えを行っていた作業がゼロになりました。事務局側の作業は厳格になされています。入力情報のミス入力を防ぐ仕組みについては四十年以上の蓄積があります。ミスがあったら全国の病院やクリニックのレセプト請求に影響しますから。臨床検査項目コードと保険点数はミスのない仕組みができあがっています。病院というユーザー側の手入力をなくして、事務局をプロがやっていますのでコントロール可能です。1991年に日本標準コードが制定されて公表されてから、もう30年以上が経過しています。

マイナンバーはいわばシステムに関しては「素人」が運用することになっています。すったもんだして、問題がでつくるまで何年かかかるでしょう。仕方のないことです。
情報の漏洩に関しては残念ですが駄々洩れになるでしょう。病院システムが侵入されて、データへアクセスできないという犯罪がときどき起きています。侵入して暗号を掛けられたらアウトです。データも盗み放題です。医者はセキュリティに関しては素人ですから、パスワードの使いまわしやデータの持ち帰りなど、運用自体がルールにしたがって行われない実務がいくらでもあり得ます。
しっかりしたSEが常駐している病院も多くはありません。極東の町の市立病院もそういう中の一つです。サーバー管理技術者のスキルだけをとっても脆弱です。

国税庁の所得と納税データはすでにマイナンバーと紐づけが義務化されています。
こういう情報が外部に漏れたときに何が起きるかを想定して、あらかじめ対策を考えておかなければいけません。
高額所得者一覧表のようなものが出回ると、強盗犯には便利な情報になるでしょう。
幸か不幸か、わたしには、痛くもかゆくもありませんが…(笑)
不都合な人は1/20くらいはいそうです。

不特定多数の人が使うシステムはそれなりにセキュリティがしっかりしていなければ、リスクが大きい。
「システムでは怠慢な担当者やわざと間違う人の操作を防ぐのは大変です」
その通りだと思います。マイナンバーは怠慢な担当者や、システム知識がない人たちも使います。だからこそ、ミスの生じない仕組みが必要なのだと思います。ユーザーの入力作業自体をなくしてしまえばいいと思います。誰か頭のいい人が考えるでしょう。そんなに難しい問題ではなさそうです。でも危険ですね。それはそれでプライバシーにかかわる大きな問題が生じそうです。議論しないといけませんね。運転免許証の廃止の問題も出ているので、顔写真が情報として付け加わります。警察の顔認証システムと連動したら、遡って個人の行動が検索できます。マイナンバーで各システムの情報を「名寄せ」したら、丸裸になります。あまり気分がいいものではありません。現在の中国に近づいていきます。
どういう社会に住みたいのか、詳細に定義しなければなりませんから、わたしたちの問題でもあります。

ガラケイが2026年に廃止になるので、スマホへ切り換える老人が増えていますが、ドコモの職員はたいへんです。わけもわからず、大声でクレームを言い立てる老人が増えています。
それまで仕事でコンピュータを使ったこともなければ、パソコンも使っていない人に、スマホの機能を説明してもなかなか理解できないのです。

koderaさんはコンピュータを開発する会社で長く仕事していた方です。同年齢の高齢者とはスキルが断然違います。

松戸市は財政安定していて市の職員も親切、地域医療もしっかりしている、いいところにお住まいです。
わたしは、病歴もブルグでオープンしています。同じ病気になった人たちが、術後の身体や日常生活がどうなるのかをあらかじめ知ることができたら、無用の不安にさいなまされずにすむでしょう。

穏やかに日々過ごせたら幸いです。
by ebisu (2023-05-24 19:12) 

もち

SE常駐 極東の町の市立病院
俺 の こと ?
俺 SE 経験 十分
マイナンバー 問題 業者 が 全て悪
俺 に 任せれば 仕様 を 考える

電カル も 俺 主導導入
by もち (2023-05-26 11:16) 

ebisu

もちさん

「サーバー管理技術者のスキル」と書きました、メンテナンスは業者丸投げと言ってませんでしたか?メンテナンス丸投げで契約した10億円のシステムだと。

市立病院職員にはサーバー管理技術者がいないということなら、脆弱性は疑う余地もありません。
契約に従って、しっかりした、ベンダーのシステム管理者が常駐するようになったのですか?
そうだとすれば、喜ばしい限りです。

その一方で、今年度は1病棟の閉鎖もあって、年間赤字額が20億円前後になりそうです。市民がびっくりしますよ。
by ebisu (2023-05-26 11:27) 

もち

メンテナンス 業者 全担当
指示 責任 は もち
スキル ないと 指示 できない

パッケージ だが カストマイズ 多い 
ゆえに 導入費 高い

by もち (2023-05-30 14:39) 

ebisu

社内のシステム担当の役割は、できるだけカスタマイズ部分を小さくすること。

カスタマイズが多ければ、コストが高くつくだけではすみません。「複雑怪奇な」システムは他のパッケージシステムに乗せ換えるときに支障が出ます。人に依存するシステムをつくってはいけないのです。これ基本中の基本です。困ることは担当を変えられないだけではありません。
メンテナンスにもお金が余計にかかります。

だから、社内のシステム担当者はカスタマイズ部分を最小化するのが仕事のメインになります。
そこをやりそこなったと書いているようなものです。
5億円以内にすべきところを10億円もかけてしまった。
医者の言いなり、業者の勧めるまま、膨らませただけのイージーな仕事に見えますよ。
診療実務や事務の実務を把握して、パッケージに合わせて新しい実務設計を提案できなかったということではありませんかね。「御用聞き」に終始したように聞こえます。

病棟閉鎖とシステム費用のアップで、市立根室病院の難関赤字額は17億円から20億円前後に拡大するでしょうね。自分の仕事の結果をちゃんと調べてみたらいかが?

やってしまったことはもうせんのないことですから、数年でしっかり腕を上げてください。
システムの更新時期がすぐにやってきます。
反省のない者は、同じ誤りを繰り返します。
次回は、いまよりずっといい仕事をしてください。
診療実務については、医者と対等に話せるくらいの専門知識はつけましょう。カスタマイズ部分を半分以下にできるぐらい勉強してください。
by ebisu (2023-05-31 13:36) 

もち

カストマイズ 最小化 医師 クレーム
カストマイズ 最大化 医師 満足

病院 システム 100点 利用者 満足 必須
99点 いらない

こ れ は 医者と対等に話した 結果 です
by もち (2023-05-31 14:21) 

ebisu

話の意味がお分かりにならないようです。
by ebisu (2023-05-31 18:48) 

アフリカのサラリーマン

こんばんは。ebisuさん。

この読みものは目をお通しになりましたか?

このまま「マイナ保険証」が普及すると、日本社会が「壊滅」しかねない理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/1450a41e4ffd74057476b708cbd4e61a4423a071

聞いた話では、マイナンバーカードの真の最終目的は、政府が各個人の金の流れを漏れなく把握して、税金の取り漏れがないようにするために作ったそうです!
そうするためには、今いろんな省庁に分散している個人情報を一箇所に集約する必要があるということで、いろんなものとの紐付けを必死でやっているとのことです。

怖いです。
by アフリカのサラリーマン (2023-05-31 19:27) 

ebisu

アフリカのサラリーマンさん
こんばん
わ。
マイナンバーがわかれば、診察を受けていない医療機関からでも、医療記録にアクセスできるのですか、びっくりですね。そんなことは政府は説明していません。

他人のマイナンバーを何らかの手段で入手出来たら、病院の端末から、その人の医療記録へアクセスができる、それはまずいです。

たとえば、市立根室病院の診療記録へ他の医療機関からアクセスできたら、外部からサーバーへアクセスができるということですから、セキュリティ上大きな問題が発生します。

闇バイトの強盗よりもずっとお気楽、お金次第で情報を漏らす人がいくらでもいます。
誰が自分の記録にアクセスしたのかログが残って、自分で確認できなければ、紐づけしてほしくないですね。リスクだけが増大します。

国税庁のデータと厚労省のデータ、健保組合のデータ、医療機関のデータ、銀行口座データ、株式保有データ、不動産登記データ、住民票データ、クレジットデータなどが、マイナンバーで紐づけされたら、それが漏れたときにはたいへんなことになります。

たとえば、精神科への通院記録や入院記録のある人はカルテへアクセスされたら、たいへんです。
就職や結婚にも支障がでるでしょう。情報が売買されるのは避けようのないことですから。闇バイトで人を募集して、強盗を企てる者にとってはよだれの出るほどおいしい情報となります。

マイナンバーカードだけで、4種類の暗証番号を使い分けないといけない。認知症の老人には無理。
介護施設も困ることになります。5年に一度更新があります。手続きに委任には自筆の委任状が必要となるようですね。

https://nukunukusas.com/electronic-application-with-my-number-card

国債残高が増え続けているので、長期金利がアップすれば、日銀は実質破綻します。政府財政も国債発行が不可能になり連鎖破綻。
そのときに、マイナンバーに紐づけされた銀行口座は簡単に預金封鎖、その後半分は政府が召し上げなんてことが起きます。株式も電子データですから、保有株への課税ができます。不動産登記も、電子化が進行中です。

預金口座の残高、所有不動産、保有株式データなどの一覧表が、ブラックマーケットで出回ることになります。
ある日、とつぜん、銀行口座残高がゼロになんてことがありえます。

便利さとリスクは反比例の関係にあります。便利さよりも安心して暮らせるほうを選びたい。

紐づけを急いでいるということは、政府財政破綻処理の準備を着々としていることでもあるのでしょうね。預金おろして金に変えて貸金庫に入れたほうがよさそうです。
by ebisu (2023-05-31 23:48) 

アフリカのサラリーマン

ebisuさん。おはようございます。

2026年に“新マイナンバーカード”導入目指す
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230601/k10014084841000.html
現行が欠陥だと言っているようなものでは?

少し別の話で「もち」さんの記載等に関する所感。
記載を色々みました。

あの病院「開発・導入常駐SE」採用したんだ。
今までは「運用保守SE」しかいなかったはず。
その「運用保守SE」は一定レベルの能力と技術があったと聞きます。その運用保守SEの代わりに「もち」さんを「開発・導入常駐SE」採用したんですね、
でも運用保守はどうするのかな

運用保守SEは、決定権限もないから事務職と医師のとんでも仕様が導入され、運用保守が大変だったと聞いています。
その運用保守SEさんは今東京で別業種で起業し成功しています

でもあの病院、我儘だから殆どの業者がソッポに向いていると多方面から聞く。
by アフリカのサラリーマン (2023-06-01 08:51) 

ebisu

アフリカのサラリーマンさん

おはようございます。
梅桃桜が散り去った後、つつじの季節になりましたが、公園の躑躅(つつじ)もいまは姿を消しました。もうすぐ紫陽花の季節が訪れます。気温25度すごしいい。

開発導入SEはスキル次第でピンからキリまで。キリの方はドクターの御用聞きが仕事だと勘違いするようなレベルです。
導入が終われば、保守業務をしつつ、次のシステムに向けて準備をすればいいだけですから、同じ人で十分ではないですか?
その仕事もまた、ピンからキリまで。

昔(1978-84)のシステム導入は、経営情報システムだと5個のシステムの統合ですから、大きなパッケージ開発のようなものでした。実務設計書と外部設計書はユーザー部門に所属していたわたしが全部書きました。サブシステム間のインターフェイスも、サブシステムに載せる業務と必要な情報を熟知していないと仕様書が書けません。基本仕様書がしっかりしていたら、途中での変更が一切ないので、工数が半分以下になります。実務設計を生産性をアップの視点でまったく別物にすれば、実務がシンプルになります。新しいパッケージにいままでの業務をそのまま載せるというのが一番悪い選択です。わたしは、それぞれの実務をやっている人にヒアリングをして、その業務に関する専門書をそれぞれ何冊も読んでいました。だから、まったく新しい実務設計が可能でした。そしてノートラブル。

外部のベンダー側のSEは3人でした。内部設計を彼らがやり、プログラミングを担当する部隊が彼らの下で仕事してました。外部設計書では、アウトプットはプログラム仕様書レベルで記述していました。そのままプログラマーへ渡せばいいだけ。システム検収用のテストデータも自分でつくりました。ベンダー側でもテストはしてもらいますが、こちらで作成したデータでチェックしないと、本稼働時のトラブルが心配ですから。各帳票間のデータに整合性が摂れているかどうか、一覧表をデザインして、その表1枚で、データの整合性確認ができるようにしてました。そうしておかないと後でメンテナンスする人たちが苦労します。わたしは同じ仕事をいつまでもやらせてはもらえないので、ひとつ終われば、他の部門で解決が済んでいないテーマを担当することになってました。だからいつでもいなくなっても大丈夫なように、仕事してました。
外部設計や事務フロー、運用マニュアルは開発時につくって、変更箇所があれば、修正していつでも渡せる状態にしてました。
運用部隊はベンダー側、社内には運用部隊はもっていませんでした。ストラクチャードコボルから、イージートリーブへの書き換えをやってましたね。簡易言語なのになぜかコボルよりも処理速度が大きいという説明でしたね。(笑)

5年たって乗せ換えが検討され始めたときには学術開発本部で、検査試薬の共同開発や慶応大学病院との案学共同プロジェクトのマネジメント、沖縄米軍からの出生前診断検査受け入れのマネジメントなどをしていました。
副社長のYさんが学術開発本部長に私を本社へ戻せと主張、本部長のIさん断ってました。わたしには一言もIさん言わなかった。I本部長のスカウトで異動しましたが、いなくっちゃ困る人間に、異動後3か月でなっていました。マネジメントのできる人材は少ないのです。

経営情報系システムの構成は5つ。会計情報システム(財務システム・支払い管理システム)投資・固定資産管理システム)と購買在庫管理システムと原価計算システムの更新が必要でした。販売会計システムはそのまま載せ替えのみ。

原価計算システムは利益管理システムへ大きくパージョンアップのつもりでした。1984年に経営統合システム開発の時にすでに次のシステムの構想をして具体案をデザインしていました。新規導入検査の価格設定シミュレーションシステムを構築して、利益率をコントロールするつもりでした。担当していれば日本では画期的なシステムになってでしょう。そういう研究をしている原価計算学者はいないでしょうね。プログラミングもできないし、システム知識がある原価計算学者は1984年頃はゼロでした。

市立根室病院は、運用保守も同じ人がやるのでしょうが、同じことです。ただの御用聞きですから、ドクターの要望をそのままベンダーへ渡すだけ。無理難題でも、コストを気にかけている風はないので、「いいお客様」かもしれません。仕事としては最低ですが。
向上心のあるベンダーSEが対応していたら、うんざりすると思います。病院自体の評判もあなたが懸念しているようによくなりませんね。

人材がいないのですから、しかたない。いまいる人材を大事にして、育つことを願うしかありません。

マイナンバーカードは今朝のテレビ番組、モーニングショーに河野デジタル担当大臣が出ていましたが、玉川さんの話を聞く能力がない。

勝手に自分のデータを閲覧されたら困るので、誰かが閲覧したらそのログが残るようにして、それを自分で確認できるようなシステムにしてほしいと言っているのに、マイナーポータルサイトで、どこの省庁のシステムでマイナンバーが使われているか確認できますなんてことをおっしゃる。まるで話がかみ合っていません。

たとえば、デジタル庁の、どなたかがわたしの医療データにアクセスしたとして、それを私自身がマイナーポータルで確認できなければ、プライバシーが保障されないということなのです。他の病院のパソコンから、たとえばわたしの診療情報が閲覧できるようにするようですが、閲覧のログがのこって本人がチェックできなければ、勝手に人のデータを盗み見したり、売買したりする人間がでてきます。
ログを残すなんてことはできっこないわけですから、盗み見放題のシステムになるのでしょう。
各省庁のさまざまなシステムでマイナンバーが勝手に使われるので、それぞれのアクセス履歴をマイナンバーに紐づけするなんてことはシステム的にもコストを考えたら実現不可能です。

健康保険組合が紐づけするのに、パソコンから担当者がデータ入力しただけなんてシステム運用がありますか?そんな基本的なことも河野大臣はわかっていません。
50年前ですら、カードパンチの時代に、データ入力やプログラミング入力は、パンチャーが入力して、次にベリファイの人が入力、一致したデータが「真」という入力チェックシステムでした。カード⇒テープ⇒フロッピー⇒パソコンと入力媒体は変わりましたが、基本はずっと一緒です。昨日今日の話でありません。
そのような常識もないまま、デジタル大臣で旗振りをしているのですから、チョンボの山です。
この仕事はわたしには能力不足で無理でございますので辞任させてくださいとどうして言えないのでしょう。1年やってダメな人はほとんどが何年やってもアウトです。

時代の動きが速すぎて、自民党はもう政権担当濃色を失っているようです。だからといって、立憲民主党や維新の会にあるのかというと、それもない。

なんだか、レミングが崖に向かって突進しているような気分がします。
by ebisu (2023-06-01 11:07) 

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