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#4897 今年一番脂ののった秋刀魚と原子力発電 Dec. 24, 2022 [86.1 食]

 昨日(12/23)根室の海産物をいただいた。その中に秋刀魚が5尾入っていた。その大きさに驚き、秤に載せたら130gあった。脂がうっすらとのったいい秋刀魚だ。そんな大きなものは根室の鮮魚店ではついぞ見たことがなかったので、聞いたら、11月に羅臼沖で獲れたもの。秋刀魚が沿岸によってきて、豊富な餌をたらふく食べて太ったのだろう。漁場が近いので獲れたその日に冷凍できるから、冷凍ものでも鮮度が違う、とっても美味しい。北の勝「搾りたて」でじっくり時間をかけていただいた。
 懐かしい古里のアジに痺(しび)れた。旧友とその奥さんに感謝、どうもありがとう。

<余談:海水温め装置の原子力発電と秋刀魚の漁場の移動について>
 秋刀魚の群れが道東沿岸に近づかないのは、沿岸の海水温が高いからではないか。海水温が低い北太平洋でさ迷っていても餌が少ないから太れない。やせ細った100g前後の秋刀魚が主流になってしまった。10年前なら「ジャミ秋刀魚」で商品にはならない。2002年に古里に戻ったときには、主流の秋刀魚は180gあり、分厚く脂がのっており、焼くと脂がしたたり落ちて、煙りがもうもうと上がった。気を付けないと滴り落ちる脂に火がついてしまう。そんな秋刀魚はとっくに幻になった。

 ではなぜ道東沿岸の海水温が高くなったのだろう?
 原発は「海水温め装置」だと喝破したのは小出裕章氏(元京都大学原子炉実験所助教)だが、原発の産み出すエネルギーの2/3は海水を温めているだけと述べている。福島県の2箇所、岩手県の原発、そして一番放出エネルギーの大きいのは六ヶ所村の再処理工場だろう。
 太平洋岸にあるこれらの原発や再処理工場から大量の温水が絶え間なく放出されて、太平洋岸の表層海水温が上がってしまっているのではないだろうか?秋刀魚の漁場は日本沿岸からじわじわ離れて、ついに滅多にもどってこないように変わってしまっった。餌の豊富な道東沿岸に近づかないと太れないのである。
 海水温が下がった11月半ば過ぎに羅臼沖へ秋刀魚の群れが豊富な餌を求めて移動してくるとしたら、来年も11月に羅臼沖で秋刀魚が大量になる可能性がある。脂ののった秋刀魚の旬は11月ということになるのかな。


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