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#4857 Lesson 12 : The Thing with Feathers Oct. 25, 2022 [49.2 PROMINENCE Ⅲ]



The Thing with feathers> 羽をもった生き物

 ネット検索したら、このタイトルの本が出版されています。青太字をクリックするとamazonのこの本のページに飛んでいきます。著者はノア・ストリッカー。
 わたしも羽をもつ生き物、好奇心という羽をもっています。どこまでも飛んでいきたい。


1. Not many other birds than Clark's nutcrackers stay in the high mountains during time.  It is cold and stormy up there.  Food is also scarce.  But nutcrackers are smart and they have learned a trick to survive in the mountains during the cold season.  The trick is pretty simple: They stock up.


Clark's nutcracker: 灰色ホシガラス.
trick:秘訣 ⇒ちょっと硬いので、「術(すべ)」という語彙を充てておきます。
 中学校の英語教科書のSunshineでは、終戦間近の上野動物園へ陸軍から命令があり、の三頭の象さん、トンキー、ジョン、ワンリーを殺処分します。注射器に毒を入れて刺そうとしても皮膚が厚くて通らず、毒入りジャガイモを与えますが、どういうわけか毒の肺言っているジャガイモがわかるらしく、それを避けて食べます。飼育員たちは仕方なく飢え死にさせることになります。何日も餌を食べさせてもらっていない象さんは、餌が欲しくて教えてもらった曲芸trick)をします。あと数週間終戦が早かったなら救えた命でした。とっても悲しいお話。その前の版に載っていた四国に住む5歳くらいの女の子の話も戦争にまつわる話でした。8月6に両親が広島へ出かけて被爆、そのあと親を探しにオジサンと広島へ、そして被爆。髪の毛が抜けていき、しだいに弱る様子が描かれていました。

●「not many other bird than Clark's nutcrackers」のnotは「指定ルール:指定は前に置く」、manyを否定しているのだから、「灰色ホシガラスのほかには多くはない」の意と読めます。「冬季はホシガラス以外の鳥が高山にはいない」の意味なら、指定ルールからstayを否定する位置、つまりstayの直前に置いて、「don't stay」と書けば誤解がありません。強意のdoを置くなら「do stay」としなければならないのです。素直に「指定ルール:指定は前に置く」にしたがえば、「灰色ホシガラス以外の鳥が多くない」というのが本文の主張となります。灰色ホシガラスと他の鳥を比較しているわけではありません。比較しているのなら比較級を使って「Not more than Clark's nutcrackers 」と書いたでしょう。stayを否定するなら次のように書きます(manyとnotが呼応して部分否定の匂いがしてきます)。
  Many other birds than Clark's nutcrackers don't stay in high mountains during winter time.
 この文章のnotを文頭の位置に持ってきて(=倒置して)強調したという風にも解釈できます。二通りの解釈がありそうです。
 否定辞(not、little、few、neverなど)がどこに置いてあるかに注意しましょう。
●thanがあるのに、more(比較級)ではなくて、原級のmanyが使われていますね。こういうときのthanは比較ではなくて、「~よりほかに」の意ですから注意してください。GENIUS5版p.2150から例文を拾っておきます。
 She doesn't respect any other person than her mother.
 (彼女は母親以外のどんな人にも敬意を払わない)
 Medical science today is totally different than it was fifty years ago.
 (今日の医学は50年前とはまったく違う) 
 "different from"を使いたいところなのですが、節が来ているので使えませんから、接続詞のthanを使っているのです。"Medical science today is totally different from having been fifty years"と書き換え可能です。
● foodの訳にも注意を払いたい。鳥の話だから「食糧」という訳語を選択するのはいかにも不適切です。「餌」とするのがあたりまえです。

「冬の高山には灰色ホシガラスほど他の鳥はいません。 高山は寒くて風が強いのです。 餌はいつも不足しています。けれども、灰色ホシガラスはお利巧さんですよ、寒い季節に山のなかで生き延びる術(すべ)を知っています。 とっても簡単なのです:ホシガラスは餌をストックしています。」

2. Nutcrackers feed mainly on pine seeds, which are easy to find when cones ripen in summer and fall.  But since the cone crop is seasonal, Clark's nutcrackers must cashe large quantities of pine seed to eat in winter and spring.  Amazingly, they depend completely on the stored seeds during this time.  

cone:「円錐」と辞書にはありますが、ここでは「pine cones」の意味ですから、「松かさ=松ぼっくり」のことです。松ぼっくりから種が飛んでいくと、かさが開いて落ちます。11-12月に松の木から、松ぼっくりが落ちるのです。松ぼっくりの鱗片の間に残った種子が詰まっています。松ぼっくりを嘴で割って、松の実を取り出すことも灰色ホシガラスはやるのだそうです。ところで地面に松の実を隠しておくことを、「貯食」と言います
ripen:熟する

「灰色ホシガラスは主に松の実を餌にしています。 その松の実は松ぼっくりが夏と秋に熟すときに簡単に見つかります。 松ぼっくりの収穫には旬があるので、灰色ホシガラスは、冬と春の間に食べる松の実をたくさん隠しておかなくてはいけません。  驚いたことに、灰色ホシガラスは冬から春にかけて蓄えておいた松の実に頼り切っているのです。 」


3. In one fall season, a single nutcracker may store tens of thousands of pine seeds in as many as 5,000 different chache.  Incredibly, hungry nutcrackers are able to locate most of their chache through the winter.  Nutscrackers somehow remember /exactly where thousands of different stores of seed are buried/ without a single yellow sticky note or GPS.  How do they do it?

「秋の1シーズンに、一羽の灰色ホシガラスは5,000箇所の隠し場所に数万個の松の実を貯蔵しているようです。信じがたいことですが、お腹の空いたホシガラスは冬の間中、その隠し場所のほとんどの位置がわかるのです。 灰色ホシガラスは正確な場所を覚えています/数千か所の種が埋められている正確な場所を/黄色い付箋やGPSなしに。 灰色ホシガラスはどうやっいるのでしょう?」

「in a fall season」とせずに「in one fall season」と書いたところに、書き手の意図が感じられます。「あるアキの季節に」ではなくて「秋の1シーズンに」という意味が込められています。

4. Stephen Vander Wall, a graduate student at Northern Arizona University, figured that nutcrackers might relocate stored seeds in one of five ways.  (1) The birds dig randomly and find buried seeds by chance; (2) They search randomly, but only in certain heavily cached areas; (3) They are able to smell the seeds; (4) They mark the ground surface in some way to show where pine seeds are hidden; or  (5) They remember the exact locations as if marked on a mental map.  Vander Wall decided to design an expreiment to narrow down the list.

 
figure: ...と考える、と結論する
heavily:大量に
narrow down:絞り込む

「ステファン・ヴァンダー・ウォール、北アリゾナ大学の大学院生、は灰色ホシガラスが5つの方法のうちの一つで隠してある種の再配置をしているかもしれないという結論に至った。(1)灰色ホシガラスはでたらめに掘り起こして埋めた種を偶然見つけている。(2)でたらめに探しているが、大量に隠してある区域のみを探している。(3)松の実の匂いをかぎ分けられる鋭敏な嗅覚がある。(4)隠した松の実の場所を示す何らかの方法があり、地面に印をつけている。(5)まるでメンタルな地図がありその上にマークするようにして正確な位置を覚えている。 ヴァンダー・ウォールはこのリストを絞り込むために実験計画をデザインすることに決めました。」

5. As folllowing and observing nutcrackers in the wild/ would be impossible, he exprimented/ with captive birds.  He covered the floor of a large cage/ of about seventy-five suare meters/ with a couple of inches of loose soil, and then/ arranged various rocks, logs and other "landmarks"/ around the room.  After two nutcrackers/ named Orange and Red/ had been trained/ to bury seeds inside the cage, Vander Wall began his tests.

 この段落は問題がなさそうですから、サクサクいきましょう。
「野生の灰色ホシガラスを追跡し観察するのは不可能であろうから、捕獲した灰色ホシガラスで実験しました。 75平米の大きなケージに、3㎝ほどやわらかく土を敷いて、さらにいろいろな岩や丸太や他にも目印となるようなものをケージの中に配置したのです。オレンジとレッドという2羽の灰色ホシガラスをケージの中で松の実を埋めるトレーニングをした後で、ヴァンダー・ウォールはテストし始めました。」

6. First, he released Orange and Red inside the cage and watched in separate trials to see where they stored seeds.  When both birds had made at least 150 caches in the soil, in alternate session so that they could not watch each other, Vander Wall sneaked in and made 100cashes himself and removed fifty of the birds' caches.  Then he let both birds back into the cage by turn to see which caches they would dig up.  If the birds seached by remembering the locations of their own caches, Vander Wall reasoned, they would not be able to find each other's stocks or his additional buried seeds.  

●sessionは「会期」「集まり」などの意味があるが、何らかの活動時間を区切ってAのセッション、Bのセッションという使い方がある。ここでは、2羽の鳥をケージに放ったというのが一つのセッションで、次いで別のセッションをやってみたということ。そのセッションの説明が「so that ~:~するために」となっています
●"had made"と"could"は過去完了形と過去形だから、生起の順序を筆者が明示しています。過去形同士でも、事が起こった順序に従って書かれていれば、問題はないのですが、筆者がことさら過去完了形を使ったということは、生起の順番にスポットライトを充てたかったからです。
by turn:かわるがわる、次々に

「まず、オレンジトレッドをケージの中に放し、二羽が松の実を隠す場所を(彼が)確認するために別々に試して観察した。 二羽の鳥が土の中に150箇所以上に隠し終わって、次に、二羽がお互いに見えないようにして、ヴァンダー・ウォールがケージの中に忍び込み、100箇所の松の実の隠し場所を作り、二羽の鳥がつくった50箇所の隠し場所から松の実を取り除いた。二羽の鳥は相手の隠し場所あるいはヴァンダー・ウォールが新たに松の実を埋めた場所を知らない。そのあとで二羽の鳥がケージに戻されて、かわるがわるどの隠し場所を掘り起こすのかを確認します。二羽の鳥がそれぞれが隠した場所を覚えていて探し当てているのなら、二羽の鳥は相手のストックあるいはヴァンダー・ウォールが後で追加して埋めた松の実を探し出すことができないと、推論したのです。」

7. And that is exactly what happend.  Orange found sitxy-three of his own cashe, but none of Red's or Vander Wall's.  Red found sixty-one of his caches, three of Orange's, and none of Vander Wall's.  The birds were not seaching randomly, which showed his first two hypoteses were fals.  Both birds also dug unsucccessfully for their personal caches that had been secretlyremoved by Vander Wall, which proved that his third hypotesis --- the birds found food by smell --- was also false.


「推論通りのことが起きました。オレンジは自身が隠した場所を63箇所見つけましたが、レッドの隠したものやヴァンダー・ウォールがつくった隠し場所は一つも見つけられませんでした。レッドは自分の隠し場所を61箇所とオレンジが隠した3箇所を見つけましたが、ヴァンダー・ウォールの隠した場所はまるっきり見つけられませんでした。二羽の鳥はでたらめに探したのではありません、そのことは彼の最初の二つの仮説が間違いであることを明らかにしました。(彼の仮説の(1)と(2)を見てください)」

8. He went on to a second experimen/ to find out whether the birds might be marking the soil.  He let Orange and Red cache more seeds inside the cage, then raked half of its floor smooth to obscure any suface cues.  Vander Wall thought that if they were looking for surface irregularities, then the birds would be able to find their caches only in the unraked half.  But when the two nutcrackers were returned to their cage, they dug up seeds in both the raked and unraked areas, indicating that suface texture did not affect their ability to remember locations.  Hypothesis 4 was rejected.

●「S+let+O+V」は「OがVするのをSが許す」ですから、訳に気を付けましょう。「オレンジとレッドがもっと多くの松の実を隠すのを彼が許す」ということです。「彼がもっと多くの松の実を隠す」のではありません、「レッドとオレンジがもっとたくさんの松の実を隠す」のです。
●obcure:隠す、見えなくする
●texture:手触り、質感 鳥だから手触りというよりは「嘴ざわり」、そんな日本語ありませんね。弱った。
●[two nutscrackers were indicating、あるいは two nutcrackers indicated]⇒ indicating that surface ~

「二羽の鳥が土壌にマーキングしているかどうかを確認するために、かれは2番目の実験へ駒を進めました。 かれはオレンジとレッドにもっとたくさんの松の実を隠させました、そして土の表面の手がかりを見えなくするために、ケージの中の床の半分を平らにならしました。 土の凸凹を探せば、ホシガラスは均していないほうの半分で餌の在り処を見つけることができるだろうと考えたのです。 しかし、二羽のホシガラスはケージに戻されると、均した方と均していないほうの両方の松の実を突っついたのです。二羽のホシガラスが突っついたときの感触は位置を思い出すときの能力に影響しないものであることを示唆しています。 四番目の仮説が排除されました。」

9. Only one possibly remained, thatnutcrakers wre using spatial memry to relocate their caches.  To test it, Vander Wall designedd a thrd experiment.  As in the first two tests, he kept Orange and Red inside the cage until they had made lots of seed caches in the loose soil.  Then as before, he removed the birds and made some secret changes. This time, he rearanged thew landmarks in half of the room, moving the rocks, logs, and others exatly twenty cntimeter in the same direction; in the other half, he left the landmarks alone.  He thought that the nutcrackers would locate their caches only where nearby landmarks had been left in place. 

●cache:「貯食」という用語があるので、「貯食所」...ちょっとダサい。「餌の隠し場所」がいいかな?
●leave in : そのままにしておく

「たった一つの可能性が残りました。それはホシガラスが餌の在り処を動かすのに空間記憶を利用しているという可能性です。 それをテストするために、ヴァンダー・ウォールは三番目の実験をデザインしました。 最初の二つのテストと同様に彼はオレンジとレッドを緩い土の中にたくさん餌の隠し場所を作るまで、ケージに閉じ込めたのです。 そして依然と同様に、ホシガラスをケージから出して、岩や丸太やそのほかのものを、同じ方向に20cm動かしました;残り半分では、ランドマークだけそのままにしました。 ランドマークがそのままにされた場所の近くだけホシガラスは餌の在り処を特定すると考えたのです。」

●冒頭の文の由来がわかりましたか?こんな用法、わたしは初めて見ました。わたしの解釈を述べておきます。
① Only one possibility [that nutcrackers were using spatial memory to relocate their caches] remained.
② Only one possibility remained, that nutcrackers were using spatial memory to relocate caches.

 元の文は①なのです。「only one possibility」という主語を関係節修飾した文なのです。説明語句が長すぎて主語が不格好すぎます。だから、関係節を切り離し、remainedの後ろにもっていきたい。非制限用法にするにはthatはダメでwhichにしなければなりませんが、先行詞から離れてしまいます。そこで仕方なく、thatの関係節のまま、カンマで区切ってremainedの後ろへ持ってきたというわけです。これなら、that節の由来が読み手にもわかります。
 スッキリしますが、ウルトラCです。こんな用法高校教科書に出てきていいのでしょうか?禁じ手でしょうね。

 *モクロウさん、こんな用法見たことありますか?
 モクロ―さんから投稿があったので貼り付けます。
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ご指名頂きまして(笑)
Only one possibility remained, that……
ですが、
全然違和感が無いのです。
このthat節は、関係代名詞節ではありません。節中のS,O全て揃っていますから。後付で、「説明」の文をくっつけるthatです。私には、いわゆるso that構文のthat節と同じに見えます。
文を締めくくっておいて追加説明の文を引っ張り出すthatの用例は少なくありません。

ここでさらに、
じゃあなんで「so that構文」なんてわざわざ特別な言い方をするの?という論点がでてきます。
だから私は「構文」という文法用語が嫌いなのですが、soという話者の意識を引っ張る語の訳型として便利だったからに過ぎないと考えています。

また本記事とは全く別の話になってしまうのですが、関係代名詞の直前に先行詞がない(間に他の句や節が入っている)パターンもたまに見かけます。文例を意識して読書しますので、出てきたらコメント欄にupします。

by モクロー君 (2022-10-26 18:35) 
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モクロ―さん
早速の投稿ありがとうございます。
ご指摘の通り、節中のSVO全部そろってますね。
だから関係節修飾ではありえない、納得です。

後からthat節で追っかけ説明しただけですね。

訂正しておきます。
ありがとうございました。
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10. When the birds returned to the cage, they searched for their cached food.  This time, they found only half of the caches --- those in the undisturbed half.  In the other half of the cage the birds dug about twenty centimeters away from the actual locations of their caches, almost exactly corresponding to the distance and direction that the local landmarks had been moved.

「ホシガラスがケージに戻ってくると、さっそく餌の在り処を探しました。 今度は、餌の在り処の半分だけを見つけたのです。--- 手が加えられていない方です。 もう一方の方では、二羽のホシガラスは餌の在り処の実際の位置から約20cmのところを突いていました。それはランドマークが動かされた距離と方向にほとんど正確に一致していました。」

11. Vander Wall showed /that Clark's nutceackers use spatial memory to remember/ where they store food/ by tying each cashe to a landmark/ within their home territory, /and make it through the winter.

●tie tied tied tying: 括る、縛る、関連付ける

「ヴァンダー・ウォールは明らかにした/灰色ホシガラスが場所を思い出すのに空間記憶を利用しているということを/(説明ルール:説明は後に置く・場所)二羽の鳥が餌を蓄えた場所/各々の餌の隠し場所をランドマークに紐づけすることによって/庭の鳥のテリトリーの範囲内の/冬の間中ずっとうまくやっている。」

 ここはスラッシュリーディングでも意味がつかめます。これくらいの文ならOKですね。複雑な構文になると、スラッシュリーディングでは歯が立たないことも分かったでしょう。そのときは、じっくり意味を考えてください。試験の時は、複雑なこだわらずにどんどん先を読んで、大まかに段落ごとの意味や論理展開をつかんでしまいます。

 三つに分けて、いくらかマシな訳文にしてみます。
「ヴァンダー・ウォールは灰色ホシガラスが餌の隠し場所を思い出すのに空間記憶を利用しているということを明らかにしました。 オレンジとレッドという二羽のホシガラスは自分の縄張り内に一つ一つの餌の隠し場所とランドマークを関連付けて餌を保管しています。そうして、冬をじょうずにやり過ごしているのです。」

 さて、大きな疑問がわいてしまいました。灰色ホシガラスの棲息域は高山ですが、南の暖かいところなのでしょうか?わたしは冬の北海道を想像しました。雪で一面に覆われてしまいます。そんな中で灰色ホシガラスは嘴一つで1mも雪の下にある餌の隠し場所を探り当てることができますでしょうか?手がかりは何もなさそうに見えます。灰色ホシガラスの棲息域はどこ?ネットで検索して調べてみてください。


<余談:エミリー・ディキンソンの詩は関係がある?>
 エミリー・デッキンソン(1830-1886)という女性の詩人がいます。Lesson 12を書いた人が、この"Hapyness is the thing with feather"という詩を知らないはずがありません。関連付けてタイトルを選んだはずです。詩を読んで味わってみてください、そして関連を思索し想像してみてください。
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成田悦子さんのブログの訳が格調が高い。
歌詞翻訳:成田悦子さんのブログより転載

"Hope" is the thing with feathers/Emily Dickinson

"Hope" is the thing with feathers —
That perches in the soul —
And sings the tune without the words —
And never stops — at all —
「希望」は、羽を付けた生き物である —
それは情熱の及ぶ処に止まる
それから言葉を越えた歌を歌う
しかも終わる事はない —決して —

And sweetest — in the Gale — is heard —
And sore must be the storm —
That could abash the little Bird
That kept so many warm —
それは嵐の中にあっても— 実に爽やかに— 聞こえる
確かに苦悩は混乱であるに違いない—
それは、真に多くの人を優しい気持ちにさせる愛しい人を当惑させる事が出来た

I've heard it in the chillest land —
And on the strangest Sea —
Yet, never, in Extremity,
It asked a crumb — of Me.
私はひどく余所余所しい地で—
全く未知の海の上で— それを耳にした
しかし、決して、追い詰められてではなく
それは私にも— 少し必要だった

Yet, never, in Extremity,
It asked a crumb — of Me.

neverはaskedにかかっていると東大と国際基督教大学では教えます。
itはthe little Birdではなく、"Hope"、the tune without the wordsです。
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 灰色ホシガラスは、冬に備えて餌を蓄えます。だから高山で生き延びられるのです。餌に心配しなくていいから、寒い冬でも安心な暮らしがあります。
 わたしたち日本人は5つのプレートの集まるところに位置しており、巨大地震や津波が周期的に襲ってきます。
 台風による災害も多い。洪水や強風によっても災害は起きます。
 だから、ふだんから備えを怠ってはいけないのでしょう。餌の貯蔵をしない灰色ホシガラスのようになってしまいます。COVID-19という感染症が世界中を覆った中で開催された東京オリンピック、首都圏直下型地震がいつ来るかもしれない中で、備えがほとんどありません。北海道も札幌オリンピックなんて浮かれています。札幌市も北海道も予算に余裕があるのでしょうか?数兆円のお金が復旧にかかるでしょう。蓄えはありますか?
 灰色ホシガラスの生態を垣間見ることができてよかった。

 高校生と大学生、そして意識高い社会人のみなさんへおススメの本を紹介します。
 ホシガラスが出てきたので動物生態学者のレイチェル・カーソン著『沈黙の春』です。ずいぶん古い本ですが、化学物質の汚染を告発し、巨大科学メーカ・デュポン社と御用学者へ向こうに回して敢然と戦った学者です。

 

沈黙の春

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  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/06/01
  • メディア: 単行本



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モクロー君

ご指名頂きまして(笑)

Only one possibility remained, that……
ですが、
全然違和感が無いのです。

このthat節は、関係代名詞節ではありません。節中のS,O全て揃っていますから。後付で、「説明」の文をくっつけるthatです。私には、いわゆるso that構文のthat節と同じに見えます。

文を締めくくっておいて追加説明の文を引っ張り出すthatの用例は少なくありません。


ここでさらに、
じゃあなんで「so that構文」なんてわざわざ特別な言い方をするの?という論点がでてきます。
だから私は「構文」という文法用語が嫌いなのですが、soという話者の意識を引っ張る語の訳型として便利だったからに過ぎないと考えています。

また本記事とは全く別の話になってしまうのですが、関係代名詞の直前に先行詞がない(間に他の句や節が入っている)パターンもたまに見かけます。文例を意識して読書しますので、出てきたらコメント欄にupします。







by モクロー君 (2022-10-26 18:35) 

ebisu

モクロ―さん
早速の投稿ありがとうございます。
ご指摘の通り、節中のSVO全部そろってますね。だから関係節修飾ではありえない、納得です。

後からthat節で追っかけ説明しただけですね。

訂正しておきます。
ありがとうございました。
by ebisu (2022-10-26 23:12) 

ebisu

Lesson 14で「, that」がまた出てきました。
見つけちゃった!(笑)
気にしていると見つかりますね。
by ebisu (2022-10-27 14:27) 

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