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#4850 ロシア軍機Su-34が墜落:どんな背景があるのか? Oct. 18, 2022 [8. 時事評論]

 イスラム教を信仰している兵士が、上官に「聖戦」だと言われて、カチンと来て「ウクライナとの戦争は自分たちの戦争ではない」と主張し反抗、銃を乱射する事件がロシア軍内部で起きている。戦争目的や状況を偽り、無理な動員をかけた結果の事故、つまりはインシデントである。起きるべくして起きた事故ということ。偶然の出来事であるアクシデントではない。事故が起きる原因があるのだ。
 そして昨日、ロシアの戦闘爆撃機が訓練飛行中に9階建ての集合住宅へ墜落、6人死亡、19人が負傷、6人の安否不明だという。何が起きているのか?

10/18読売新聞オンライン
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 タス通信などによると、ロシア南部クラスノダール地方エイスクで17日、露軍の戦闘爆撃機Su(スホイ)34が訓練中、集合住宅の敷地内に墜落した。 

ロシア軍がウクライナ侵略で苦戦する中、国内の反戦ムードが一層高まりそうだ。プーチン大統領は17日、関係閣僚らを現地に派遣し、被害者を支援するよう指示した。
 墜落により9階建て集合住宅が炎上して、6人が死亡し、19人が負傷した。6人の安否が不明。Su34の乗員2人は、緊急脱出した。墜落機は近くの軍用飛行場を離陸した際、エンジン1基が火災を起こしていたという。
 エイスクはアゾフ海に面しており、対岸には露軍が占領しているウクライナ南東部の港湾都市マリウポリがある。ロシア軍がウクライナ侵略で苦戦する中、国内の反戦ムードが一層高まりそうだ。プーチン大統領は17日、関係閣僚らを現地に派遣し、被害者を支援するよう指示した。

墜落により9階建て集合住宅が炎上して、6人が死亡し、19人が負傷した。6人の安否が不明。Su34の乗員2人は、緊急脱出した。墜落機は近くの軍用飛行場を離陸した際、エンジン1基が火災を起こしていたという。
 エイスクはアゾフ海に面しており、対岸には露軍が占領しているウクライナ南東部の港湾都市マリウポリがある。
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 経済制裁で、電子部品の調達ができなくなっているので、整備不良が増えている可能性が高い。そんな飛行機に乗るのは、乗る方の兵士も嫌だし、飛行コースの下の住民も怖くて仕方がないだろう。乗せられる兵士たちは機体の整備のことなんか知りようもないから、不安だけが広がる。FSBを使って情報統制するから、ますます不安に拍車がかかる。原因を調査して正直に報告し、手を打つことができれば、戦いは継続できるが、それができないのが情報統制の行き届いた国、ロシアだ。ロシア政府と軍はこうして機能マヒに陥りつつある。兵站を欠いては戦争ができないのは、秀吉の「朝鮮征伐」や旧陸軍のインパール作戦でおきた「白骨街道」と同じ構図である。

 もう40年も前になる、1982年頃、産業用エレクトロニクスの輸入商社で働いていたが、営業第2部で液体シンチレーションカウンターを扱うことになった。すぐに十台ほど販売したが、故障が頻発して、部品輸入が間に合わないので、製品から外してもっていって修理対応していたら、決算になったときに、液体シンチレーションカウンターが1台筐体だけで中身が空だった。それで、つぎからは、修理用部品として、製品丸ごと修繕費で経理処理し、現物の管理をしてもらった。
 1980年頃、パソコンの中身を調べたら、世界中のメーカーの部品が使われていた。1国で、全部の電子部品を生産するなんてことはとてもできない。
 航空機は電子部品が大量に使われているから、調子が悪ければ即部品交換だ。海外からの電子部品の調達ができなければ、爆撃機が100機あったら10機くらいは「修理用部品」となるだろう。即決でそういう判断ができなければ、兵士の間にも航空機が飛んでいる下に住んでいる地域住民にも不安が広がる。
 そうして厭戦気分がじわじわと蔓延すれば、戦争は続けられない。プーチン大統領はにっちもさっちもいかなくなった来た。
 独裁者の末路は哀れなことがある。
 お隣の国の独裁者である国家主席習近平氏も引き返せないところに来ている。


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