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#4830 根室市役所で土地の買戻し特約抹消申請をする Sep. 21, 2022 [A8. つれづれなるままに…]

<最終更新情報>9/24午前0時20分 民間企業の仕事の仕方追記

 土地建物の売却先が決まったので、引っ越し準備と、いくつかの手続きをしなくてはいけない。昨日、釧路の不動産屋さんから電話が入った。土地が買戻し特約がついているので、その登記の抹消をしてもらいたいという。どこで手続するのか訊くと、根室市役所だという。根室市から購入した土地だからだ。それで、どの課かとさらに訊いたら、「総合窓口へ行って聞いたらわかる」とのこと。そんな窓口はなかったなと思って、権利書や登記簿謄本をもって出かけた。
 1階の固定資産税のところで聞いたら、最初に出てきて話を聞いてくれた人が、わからないので年配の人に代わってくれた。それは法務局だという。市役所がつけた買戻し特約の登記がしてあるなら、市役所で法務局へ買戻し特約登記を抹消しなければならない。わたしが申請できるわけはない。内線で他の課に連絡してくれた。そして最初に対応してくれた人が財政課まで案内してくれた。十数年前に一度訪れたことがあったのでなんとなく懐かしい。財政課が土地の買戻し特約抹消手続きの担当部門なのである。根室市の財産にかかわることだからなるほど、財務課の担当だったのかと、頭の回らない老人にも合点がいった。
 申請用紙に住所と名前と申請年月日を記入した。照す量の収入証紙1000円のものを地下の売店まで行って購入して、2階へ戻って、こちらの手続きは済んだ。地下への通路は冷たい風が通り抜けていた。外断熱の新庁舎ができれば、快適な環境で仕事ができるようになるだろう。
 何日ぐらいかかるのか目安を聞いた。3営業日で余裕を見て27日には完了しているという。法務局へ行って買戻し特約登記の抹消手続きをするのだろうと思う。年に何件もない申請なのだろう。
 お手数かけます。
 

<余談:総合受付窓口>
 SRLに勤務していた時に、「総合受付窓口」が必要だという話が何度か持ち上がったことがある。社内はもちろん社外からの問い合わせを一手に引き受ける役割の部署である。
 臨床検査ラボの八王子ラボは当時8検査部、30くらいの検査課があった。管理部門もラボだけで6つほどあった。本社管理部門がそれに加わり、営業部門と集荷業務もある。システム部門も、検体の受付処理をする業務部門もあり、実に複雑なのだ。結局、全部を理解して、問い合わせに答え切れる人財なんていないということになり、総合窓口の開設は沙汰やみになった。
 釧路市役所には「総合窓口」があるのだろうか?あったらすばらしい。

<買戻し特約登記抹消について:仕事は先手先手でやるもの>
 昭和50年頃に根室市から購入した土地。このころ販売した土地には全部買戻し特約登記がなされているのだろう。転売を防ぐ目的からだったが、土地は値上がりせず、転売しても市役所が買戻しした土地は一つもない。
 いずれその土地が売買されたら、買戻し特約登記抹消申請が所有者から出される。要求が出てからその都度やるよりも、一括でやってしまったら手間がかからない。量が多いなら、暇なときに何度かに分けておやりになったらいかが?財政課は年度予算編成の時期は忙しいから、そのためにも暇なときに一括処理することをおススメしたい。たぶん、1000円の収入証紙がネックになっているのだろう。先手でやれば、手数料が取れません。100か200でしょうね。仮に200件としたら、20万円の話です。

<民間企業の仕事の仕方>
  こういうところが民間企業との大きな違いでしょうかね。経費節減の提案書を書き、実行すれば、その金額の1/10くらいは、お金のかかる仕事に了解をもらえます。1984年に産業用エレクトロニクス輸入商社からSRLへ転職して、初年度は経営統合システム開発と予算編成・管理の責任者として仕事しました。システム開発にトーマツ監査法人から助っ人として来ていた公認会計士のシステム開発スキルが低いので、すぐに契約を解除し、300万円/月の経費を浮かしてます。応援不要なので、一人でシステム開発の外部設計書を1か月ほどで書きあげてます。本稼働まで8か月でした。超速のシステム開発。超速だと基本仕様の変更なしですから、開発コストも半分以下となります。実務デザインと外部設計書を書き上げるのが一番たいへんなのです。実務設計と外部設計書がしっかりしていたら、内部設計は簡単です。最初の仕様から変更は一切ありませんから。試行錯誤がないのです。完璧な仕事をしたらいいだけ。「わたしに不可能はないので」...前職の産業用エレクトロニクス輸入商社で、業界トップレベルのSEと仕事して、6年間修業を積み上げ、日本最先端のシステム開発技術を養っていただけのことです。
 複写費が1億円を超えていたので、数社との地域ごとのバラバラな契約をやめて、ゼロックス一本に契約を変更し、ゼロックス本社と3割カットの交渉をして了解をもらっています。2年目は物件費で最大費目だった材料費(検査試薬)の3割カットを提案、これも卸業者ではなく、直接製薬メーカとの交渉へ切り換え3年間毎年3割カット。新規導入項目は数量が前年比100倍や1000倍になったりするので、そこに絞り込むと可能なのです。16~20億円/年のコストカットでした。業務量が毎年15%拡大する中、削減交渉をし続けました。利益がその分増えたということです。この時期は都立病院ドクターへの贈賄事件があって売り上げの伸びが鈍化してました。だから会社の利益の4割は、わたしの提案による検査試薬コスト低減プロジェクトが稼いでいました。
 だから、創業社長の藤田さんは、「臨床診断システム開発と事業化案」の提案書をすぐに認めてくれて、フィジビリティスタディに200億年お金を使ってよしということになってます。NTTデータ通信事業本部と数回ミーティングをもち、コンピュータの処理速度と通信速度がシステムの要求仕様に達するのは30年後ということがわかり数か月で、中止しました。この時に10個にジョブを分割してましたが、臨床検査項目コードの標準化プロジェクトだけは、大手六社と臨床病理学会項目コード検討委員会の櫻林郁之助教授(当時自治医大)の産学協同プロジェクトを立ち上げて、数年間にわたって検討し実現しています。いま全国の病院システムがそのコードで動いています。だから、SARS-CoV-2検査もそのコードで簡単に病院からでも、検査センター経由でもコンピュータデータとして翌日には収集できます。
 こういう仕事をしていた時に、八王子ラボの機器や設備の購入担当をしましたので、最上階の社員食堂の備品を一新するときには、3業者に「値段に糸目はつけません、品質が高くデザインが一番よい提案書をもってきたところへ発注します」と伝えて、1300万円~1900万円の見積書が出され、一番高い1900万円の業者が落札してます。一番安い提案書をだした業者の担当者が「ebisuさん本気で言ってたんだ」と、半分冗談だと受け取って安物の見積もりをしたのだそうです。デンマーク製だったかな、布張りのソファと木製のイスとテーブル。社員のマナーがよくなりました。それまでソファーには煙草の焼け焦げがいくつもありましたが、いかにも高そうな布張りなので、1年間焼け焦げナシ。(笑)寝そべって漫画の本を読む人もいなくなりました。臨床検査学校がラボ見学にいらっしゃいますが、そのときに社員食堂が見せ場の一つでした。「社員を大事にする会社だから、デンマーク製の高級な備品を社員食堂に使っています」と説明してました。一つクレームがありました。掃除を担当する人たちから、重いと言われました。パイプ椅子やパイプの脚のついたテーブルに比べて、ずっと重くなったのです。配慮が足りませんでした。
 金額が張るので分掌権限規定に従って自分で購入協議書を書きますが、1千万ぐらい高くても、仕事で実績のある社員の提案には経理部長も、管理担当専務も黙ってOKだしてくれます。誰の提案かが問題なのです。
 ウィルス検査室の蛍光顕微鏡もカールツァイス社製のもので全部そろえました。技術の高さを売り物にしている会社ですから、ルーチン検査現場では世界最高のものを使っていいのです。「揃えてあげるので、このオリンパスの蛍光顕微鏡の購入協議書、書き直してもってきて。ツアイスの見積もり取っておくので」、「え!ツァイス製の本当に買っていいんですか?」、「責任持つよ、OKだ」。オリンパスは200万円を少し切ります、ツァイス製の蛍光顕微鏡は350万円でした。ウィルス検査部の係長から、廊下を歩いているときに「あれがebisuさんだ!」と言われましたね。検査管理部が検査各部の予算のとりまとめ役なのですが、本社経理部門から予算編成責任者が八王子ラボに異動したのですから、わたしの決断にクレームはありませんでした。予算管理の責任者をしていましたので、予算の実質的な決定権限が平社員のわたしにあったのです。だから、検査管理部長はなにも言いません。逆なのです、ラボの言い分を通してくれる本社とのパイプ役だと思っていたでしょう。実際そうでしたから。平社員でもラボの部長よりも権限が大きかったのです。予算の権限を持っているものが偉いのは国の機関でも一緒ですよ。財政相が偉いし、予算を握っているので権限が大きい。
 本社にはラボのことを理解できる人は誰もいなかったので、いいパイプ役だったのです。新規導入項目開発につながる、ルーチン現場の検査担当者にも高額な機器を、私の一存で買ってあげられました。10人に一人がヒットするだけでいいのです。弾がたくさんなけりゃ、高成長できません。
 そういうわけで、民間企業では、仕事の実績が大きい社員は、いくらでもお金が使えたのです。もちろん、金額が大きい時は会社の分掌権限規定に従って、協議書を書いたり稟議書を書く必要はあります。だれが書いたか、だれが関与したか(承認印)は書類をみたら判断がつくので、わたしが書いたものや承認したものは、経理部長や管理担当役員はフリーパスでした。もちろん、他の部門の担当役員もアンタッチャブルでした。利益の4割を一人で稼ぎ出せば、お金を使うことにだれも文句は言わないのです。もちろん会社の成長には不可欠な投資ですから、どこからもクレームのつけようがありません。自分個人の利益のために動くことはなかったのです。
 利益という打ち出の小づちのある民間企業って面白いでしょ。自分で稼いだ金のいくばくかは、自分の裁量でつかえます。ただし、私的なことには使ってはいけません。世のため人のためですよ。自分のためは一番最後にしましょう。
「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」で仕事していました。


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