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#4767 思考方法探索:仕事と経営をめぐって June, 13,2022 [2.1 思考の探索と経営:Quntum Leap]

 生産コストが市場価格に近づくと利益が出ないので、非正規雇用を増やして人件費をカットしてつじつまを合わせようとする経営者が多い。競合しない商品開発や、生産システム全体を見直してコストを低減するのは智慧がいる。智慧のあまりない経営者が日本で増えてくると、国民所得は長期低落傾向を表すようになる。30年ほど前から、つまりバブル崩壊してから日本経済はそういう状況を呈しているのではないか?

 非正規雇用を増やして人件費カットで内部留保を積み増しているのは日本の1部上場企業のほとんどの経営者たちが経営が下手だということだ。非正規雇用全部が悪いと言っているのではないし、非正規雇用形態だって正規雇用社員と同じ給料なら、後は選択のもんだになるが、ほとんどの企業で非正規雇用は正規雇用社員の半分以下の給料となっている。
 なぜ一部上場企業でそういうことが起きているのかは経営者に経営能力がないからだとしか言いようがない。つまり、経営能力のない者が代表取締役のポストに就任するような仕組みが、多くの一部上場企業にあることを示唆している。そのあたりの問題はまた項をあらためて論ずることになるだろう。

 このカテゴリー「2.1思考の探索と経営」では幸せに働くための条件やそれを実現するための思考方法について考えてみたい。いくつか業種を変えて、経営改革をしてきて経験の裏付けのある思考方法なのだが、将棋や囲碁の指し手のように「手続き型」ではないし、したがって、従来方式でのプログラミングは不可能な問題のあることが明らかになる。どこがユニークかというと、問題の立て方とその数を増やすこと、つまり複雑系にすること自体がその解決法に直結しそうなので、抽象的な思考と経験の間を行ったり来たりしながら、10ほどのケーススタディでチャレンジしてみたい。
 思考方法が「手続き型」ではないunprogrammableから、今までのコンピュータには原理的に載せられないところがある。量子コンピュータのことは何度かFB上で千葉大名誉教授(物理)の夏目雄平先生の解説を見たが、いまだに基本の基の字の量子ビットの概念がわからずうろうろしている。ノイマン型のコンピュータのビット概念に聞こえてしまう。量子物理学の基礎を学習しないといけないようだ。
 新しい思考法には新しい原理のコンピュータがふさわしいとは思うが、量子コンピュータが「思考の量子的飛躍=Quantum Leap」を実現できるか否かは今のところわたしには不明である。論考が煮詰まってきたところで、再度夏目先生に質問してみたい。

 もう一つ言っておかなければならないことがある。マルクスの労働価値説である。どんなに人間労働を投下しても、市場で売れなければ商品としての価値はゼロであることは自明である。その点で労働価値説の誤謬もまた自明である。加速的に増大しつつある情報関連商品もコピーするだけで再生産できるから、労働価値とはまったく関係がない。だから労働価値説はスミスやマルクスの妄想であって、その妄想概念に基づく共産主義社会や社会主義社会は、妄想であるがゆえにそこで仕事をする人々を幸せにはできないものを原理として内包している。

 ではどういう経済社会のモデルをつくればいいのか、そういうことにこの思考方法の探索が深く関わってくる。労働価値説を棄て、別な公理で経済モデルを創り上げることでそれが可能になることも明らかにしたい。弊ブログでは、その点に関しては別カテゴリー「98.0マルクス経済学批判」で同時進行で扱うことになる。


 新しい学問分野を切り拓くことになるのかもしれない、ドキドキワクワクである。

 もったいないから、少しずつアップしていくつもりだ。(笑)


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