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#4624 学力テスト総合A:根室の中学生の数学の学力の実態 Oct. 9, 2021 [65.b 成績下位層にかかわる問題]

 9/15に中3対象に学力テスト総合Aが実施されました。中1と中2も同じ日に学力テストが実施されています。得点分布表をご覧いただきたい。上から、国語⇒社会⇒数学⇒理科⇒英語⇒五科目合計の順に並んでいます。数学は上から3番目です。

DSCN5414T1s.jpg

 数学と理科の得点分布が、左寄りで、分布が得点下位の方に偏っています。英語も左に偏って、最頻値が21-30の階層にあります。この科目も問題ありです。学校ではデータの分析をして、生徒たちの学力向上対策を練っているのでしょうか?やっているはずですが、20年近く見ていますが、変わらないどころか、学力は低下しています。釧路根室管内の18中学校で、根室の市街化地域の中学校の学力テストの平均点は最下位グループを形成しています。

 別海中央中学校のほうははるかに高い。この十年間ほど教育長や学校長がしっかりしていました。

 根室も2010年ころに荒れて学力低下をきたした啓雲中学校を立て直した佐藤よしあき校長がいます。大石先生とタッグを組んで取り組んで、荒れた学校を何とかしました。学力は一時アップしてます。「文武両道」を言い続けた女子バレーの中村佳苗先生、理科の伊藤先生、社会科の中島先生、ユニークで能力の高い先生がいました。
 北海道新聞根室支局が取材して、どんな風だったか記事「荒れる中学校 授業抜け出し後絶たず」に記録されています。根室だって、成果を上げている現場の先生たちはいます。

 ところで、国語が正規分布に近いですね。分布が左に偏っているのはその科目の得点の低い生徒の割合が多いということです。
 数学の得点分布表を拡大してみます。
DSCN5414T1T4a.jpg

 得点階層は左から、0~10点、11~20点、…と10点刻みです。
 0-10点   16人  16.2%
 11-20点 19人  35.4%
 21-30点 10人  45.5%
 31-40点 15人  60.6%
 41-50点 15人  75.8%
 51-60点 12人  87.9%
 61-70点  5人   92.9%
 71-80点  3人   96.0%
 81-90点  3人   99.0%
 91-100点 1人 100.0%
 合計     99人

  この中学校の生徒数は根室市全体の生徒数の約半数を占めています。釧路根室管内の市街化地域の中学校では学力テスト五科目合計点の平均値が最下位です。なかでも数学がひどい、20点以下の得点層は基礎計算も怪しいのです。10点以下の10人は、一人も逆九九がすらすら言えないでしょう。だから、割り算になると手が停まります。

 2年生の計算速度を計測したことがあります。5-6人の生徒に同時に同じ計算問題をやらせてみました。最速の生徒と最遅の生徒では計算速度に30:1の差がありました。予想外の大差でしたね、やらせた私の方がびっくりです、これほど開きがあることは予想してませんでした。最速の生徒が90題解き終わるのに、最遅の生徒は3題しかできなかったのです。同じ1時間数学の勉強をしたら、最速の生徒と同じ量の問題をやるのに、最遅の生徒は30時間やらなければならないということです。計算スキルの差は大きな学習量格差を産み出します。こういうことが3年間続いたら、学力格差は埋めようがありません。「読み・書き・計算」の3基礎技能で一番差が大きいのが計算です。次は読む速度ですが、これは1:5くらいです。学力テストで国語が高得点の生徒は読む速度が大きい。読書習慣があって、小学生の時に大量に本を読んでいます。一度濫読期を経ている生徒は語彙が豊かになり、読む力がしっかりしているので、高校生になってからの学力の伸びが大きい。
 書くのは1:3程度の差です。書く速度は北海道新聞の「卓上四季」を使って、十数人の生徒にやらせて何度も計測した結果です。
 どのクラスを見ても、これぐらいの速度差は普通になのでしょうね。わずか5-6人でこんなに速度差が出るのですから、クラス全体30人ではこれ以上の差があるはずです。最速の生徒はいま小樽商科大で勉強しています。最遅の生徒はよく勉強しました。一度だけ定期テストで最遅の生徒が最速の生徒に勝ったことがありましたね。学力テストではそういう逆転が起きません。最遅の生徒は道内の私大へ進学したと聞いています。

 もう10年ほども前になるだろうか、別の中学校の習熟度別の数学の授業を参観させてもらったことがあります。基礎グループの10人ほどの授業でした。補助教員がついて教員の方は2人体制です。メインの先生が説明した後に問題をやらせましたが、ほとんどの生徒が自力ではできません。補助教員が一人の生徒に説明していたが、数人は手持無沙汰で、何もしていなかった。ずっとそのままでした、一人にかかりっきりになって他の生徒が見えていない様子。個別指導の経験がなければこういうことになるのでしょうかね。そうした点を除いても、教員2人による基礎コース生徒10人の指導は無理があるように見えます。理想を言うと、低学力の生徒10人の指導には5人くらい必要です。計算規則を説明しても、次の問題をやらせると同じミスを犯すというようなことが学力テストの得点が10点以下の生徒には頻繁に起きます。だから、繰り返し説明するしかないのです。そして日を置いてまた同じ問題をやらせてチェックしなければいけません。賽の河原の石積みににたような状況が数か月続きます。子どもが石を積むと、鬼が来て積んだ石を崩して去ります。また一から石を積み直していると、また鬼が来て崩してしまいます...延々とそうした作業が続きます。でも、繰り返しやっていれば、鬼も根負けしてあきらめて来なくなります。そうしたら勉強が楽しくなりますよ。
 ようするに、得点が50点以上の生徒を10人教える以上の手間が低学力の生徒一人にかかります。生徒が覚え、計算規則や文章題の読み方解き方を身に着けるまで、何度も、何度も繰り返し教えるしかないのです。根気の勝負です、あきらめたら生徒を放り出すことになります。数学の文章題は日本語で書かれていますから、音読指導で読書力をアップしなければどうにもならない場合もあります。文章題に使われている漢字が読めないというのはときどきあります。「周り」を「しゅうり」、「用いて」を「よういて」と読んで「意味わからない?」というように。読書習慣のない生徒が半数はいますから、なかなか手ごわいのです。どうして6年間も7年間も、家庭も学校も放っておいたのだろうと思います。ここまでくると「治療」がとってもむずかしくなっているのです。

<提案:現状を打開するために>
 この中学校も習熟度別編成ですが、得点10点以下の生徒35.4%にはまるっきり効果なしですよ。何年も習熟度別クラス編成で指導してきた結果がこれですから。
 やり方変えてください。たとえば、
●学力テストで数学20点以下の生徒は放課後40分補習へ強制参加
●成績上位の生徒5名にお手伝いをお願いする
 成績上位10名からボランティアで5名、指導の補助をしてもらいましょう。先生たちだけで間に合うはずがありませんからね。補習期間は「毎日×1か月」、これぐらい徹底してください。
 小学4年生の時に鶴木俊介先生が新卒で花咲小学校へ赴任してきて、担任となりました。「今日の算数わからなかった人は残れ!」と言って、少数や分数の四則計算は頻繁に放課後補習してくれました。計算のできる生徒が数人つきあって、手分けして教えてました。だから、少数や分数の計算のできない生徒は今よりもずっと少なかった。ああいう光景はいまの花咲小学校にはないのかもしれません。中学生の学力テストの得点分布を見るたびにそう思います。

<30点以下の生徒たちの未来は?>
 数学の得点が30点以下は45人(45.5%)いますが、この階層の生徒は高校を卒業して、どこへ進学しようが、ほとんどの生徒が非正規雇用となるでしょう。中学校で数学が30点以下の生徒でも合格できる大学は少なくありません。ボーダーフリーと言われている大学です。偏差値40(成績下位16%)でも合格できます。でも、そういう大学を卒業しても、正規雇用の職にはほとんどの人が就けないでしょうね。正規雇用だとブラック企業がまっています。
 非正規雇用の年収120-200万円です。30歳になっても所得は上がりません。男なら結婚できる年収を稼ぐことが困難です。
 女子は銀行ローンの奨学金を利用してボーダーフリーの大学への進学はあきらめましょう。看護学校への進学が条件がいいと思います、根室市の奨学金10万円/月を借りて進学しましょう。卒業したら、市立根室病院へ就職できるので、奨学金という名の借金返済のために風俗産業で働くなんてことはしなくて済みます。
 中学校で数学が30点以下の生徒は社会人になってから正規雇用に就くことは著しく困難です。悲しいことですが、奨学金を返済するために、大学卒業後に風俗産業で働くことを余儀なくされている人が増えています。

 こういうことを回避するためには、銀行ローンでの奨学金でボーダーフリーの大学への進学をあきらめるか、偏差値50以上(平均以上の学力)の大学へ合格するために、いまとことん勉強するか、二者択一です。
 自分の将来はいつでも自分が決めています。いまスマホで何時間も時間を潰し、本も読まず、勉強しないで、部活三昧や遊び惚けていると、苦労は未来でしっかりまっています。自分が日々そういう選択をしているのです。「文武両道」を心がけましょう。部活が忙しいからと勉学の手を抜くことがあってはならないのです。抜けばどうなるか?

 30歳になった時を想像してください。たとえば、看護専門学校へ進学して、国家試験に合格し、正看護師になって、市立根室病院へ就職すれば、初任給21万円です。2年目からは夜勤手当もつきますから年収350万円はカタいところです。30歳になるころには450万円前後の年収です。それに比べて非正規雇用の同期は年収200万円以下、しかもいつクビになるかもしれないという、不安の中で仕事をすることになります。年収で200万円以上の差がついてしまいます。
 どういう道を選択するかは、小中高生の時代に、自分が決めているのです。正規雇用の職で、生活をエンジョイできる年収が欲しければ、いまとことん勉強するのが一番簡単な方法ですよ

<学力と年収> 
 わたしは根室高校で日商簿記1級と珠算能力検定1級と計算実務検定1級を揃えて卒業して地元の銀行支店で仕事して公認会計士の資格を取るつもりでした。3年生の春に担任の冨岡良夫先生にそう告げると、「都市銀行は他に行きたい者がクラスにいるので譲れ、生徒会もやっているのだから学校推薦するから日銀釧路支店を受けろ」と言われて、都市銀行を受けそこないました。日銀釧路支店に就職して高卒で、一生年下の大卒に使われるなんてまっぴらごめんです。生徒会では会計、予算編成から決算まで一人でやっていました。2年生のときには根室商業の伝統が残っていた「丸坊主」の校則改正をやってます。春休みの2週間で工業簿記の問題集1冊をやり終えてから新学期の工業簿記の授業が始まりましたが、工業簿記担当の白方先生は2年生の時に神戸商科大を受験しろと薦めてくれましたが、大学進学のつもりはない、就職して独力で公認会計士の資格をとるつもりと答えました。神戸商科大は兵庫県立でレベルが高かった。その時はもう二次試験参考書で公認会計士の受験勉強を始めていました。何が幸いするかわからないものです、冨岡先生が都市銀行就職に反対してくれなかったら、大学への道はなかったと思います。泉下の冨岡先生に感謝しています。
 経済の高度成長でお店(ビリヤード店と居酒屋そして後に焼き肉店『酒悦』)がずいぶん流行りました。売上も増えていたので高校3年の12月にオヤジに相談したら、大学進学OKの返事がありました。小学生の時から高校卒業まで毎日ビリヤード店を手伝っていました。運命の糸車がひょんなことから回って、東京の大学と大学院を卒業できました。経済学で研究テーマがあって、考えるところがあり、業種を変えて何度も転職を繰り返しました。マルクスの労働概念に違和感があったからです。業種を変えて仕事して、マルクスの労働概念を覆そうと思っていました。大学に残ったのではわかるはずもないと感じていました。臨床検査最大手のSRL(東証1部上場企業)が一番長くて16年間でした。
 52歳で古里へ戻ってきましたが、サラリーマン時代に年収の一番多かったときは1800万円です。中高の時代にとことん勉強したからです。なんども転職できたのも、学力とマネジメント・センスのお陰です。ここでいう学力は受験学力ではありません。しっかりした基礎学力です。「読み・書き・計算」能力のことです、ようするに国語と数学の力です。それがあればさまざまな専門知識を本を読むことで独力で獲得できます。複数の必要な分野の専門知識と技術があればそれが必要な複雑で高度な仕事が回ってきて経験を蓄積できます。そういう環境に身を置き続けることで、仕事を通じて考え抜く力が研ぎ澄まされます。
 そこそこの年収で生活したかったら、中高時代、たったの6年間だけトコトン勉強してみてください。わずか6年間の努力で、その後の数十年間、生活をエンジョイできる収入がえられます。

<まとめ>
 数学得点分布は中1も似たようなものです。つまり、3年間そのままだということ。習熟度別クラス編成だけでは低学力の生徒は救えないということをデータが示しています。担当の先生、そして校長先生、やり方を変えて、生徒たちを救ってあげてください。
 中3だけの問題ではないので、中1の学力テストの得点分布表を貼り付けておきます。


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 1年生は得点30点以下が48人(52.2%)です。3年生は45人(45.5%)ですから、1年生の方が心配ですね。

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 2年生のデータです。30点以下は36人(38.3% 総数94人)になります。平均点が高いのは学力上位層が厚いからですね。90点以上が12人(12.8%)もいます。そして30点以下が一番少ない。分布は横一色線に近い。両端が多くなっています。どうしてこんな分布になってしまったのでしょう?原因が何かありそうです。こういう分布では習熟度別クラス編成でないと教えられませんね。

 PTAのみなさんも、データに基づいて、学校の先生たちと話し合ってください。何とかしないといけませんよ。

 わたしは光洋中学の1期生です。根室中学が光洋中学と柏陵中学校に分かれたた時に、光洋中学校の新入生でした。同じ学年は10クラス生徒数は550人でした。全校生徒数1500人のマンモス校でした。
 このような学力の現状をみるのはつらい。小さな塾一つでは救える生徒は数人のみ。学校の先生も協力してください。
 
境界知能のこどもたちは15%存在する:児童精神科医宮口幸治

 ●子どもたちの中には、「発達障害」や「知的障害」と診断はされていないが、やる気がなかったり、不適切な行動を起こしてしまったりする子どもたちがいます。このような子どもたちの背景には、どのようなことが考えられるのでしょうか?

 「勉強が苦手」「やる気が出ない」といった子どもたちの中には、IQ70未満の知的障害には該当しないものの、IQ70~84で何らかの支援が必要とされる「境界知能」や、はっきりとした原因はわかりにくいけれど、何かしらの課題を抱える「グレーゾーン」に位置付けられる子どもたちがいます。
 こうした子どもたちは、本来、一定の支援が必要であるにもかかわらず、教育現場や家庭で見過ごされがちで、「しんどさ」を抱えながら生活していることが少なくありません。

●なぜ、「しんどさ」を抱えているにもかかわらず、適切な支援がなされていないのでしょうか。

 境界知能やグレーゾーンとよばれる子どもたちは、「発達障害」や「知的障害」というはっきりとした診断があるわけではありません。そのため、問題や課題が周囲に気づかれにくい、または、気づかれたとしても、本人のやる気のなさや努力不足、としてとらえられてしまうことが多いです。
 例えば、この境界知能に該当する人は、定義上全人口の約14%います。つまり、1クラスの人数が35人の場合、約5人が境界知能に該当するという計算になります。境界知能の子どもだけでも、これだけの子どもたちが、何らかの支援を必要としているにもかかわらず、現在は診断がないために特別な支援の対象とはなっていません。
 ちなみに、「IQ70未満」という知的障害の定義は1970年代以降のものです。1950年代の一時期は知的障害は「IQ85未満」とされていました。しかし、IQ85未満では知的障害のある人が全人口の16%もいることになり、これでは人数が多すぎて支援が追いつかないということで、知的障害の定義がIQ70未満に引き下げられたという経緯があります。しかし、定義は変わろうとも、IQ70〜84の人たちが知的障害のある人と同様の、もしくはそれに近い「しんどさ」を抱えているのはまぎれもない事実です。



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コメント 4

Maria

20年位前までは地方自治体の5歳児検診、公立小学校で「知能検査」の受検が必須だったので「知的障害」を見つけやすかったのですが、今は地方自治体や公立小学校でも「知能検査」を実施しないので、自治体が「知能検査」の受検を必須にして頂く必要があると考えられます。
「発達障害」は発見しにくいケースが多く、学習面で問題がなければ大人になって判明するケースが多いです。東大の学生さんの1割は「発達障害」、15%は「発達障害」のグレーゾーン、合わせて4人に1人は「発達障害」を抱えている大学の研究結果が出ています。
最近では楽天の三木谷社長がご自身の著書で「発達障害」だと明らかにされていらっしゃいます。学力面で問題のない「発達障害」の方ほど「生きずらさ」を長く抱えてしまう傾向にあるので、ebisuさんの仰る意見にプラスして学力面に問題のない生徒でも「生きずらさ」を感じる生徒さんへのケアも必要になってくると思います。この問題は医師、学校、自治体が垣根を越えて対策を打っていくことになるので、現在の根室市の「オール根室」の体制ではほったらかしになってしまうと懸念しています。
by Maria (2021-10-19 12:43) 

ebisu

Mariaさん
コメントありがとうございます。
ネットで検索したら次のようになっていました。

「知能検査は学校保健法の管轄で、以前はされていましたが他の方法でも適切にチェックが行われればいいということで今は学校に方法については任されています」
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8595805.html

知的障害や難聴などによる学習障害の有無をピックアップするために知能検査が行われていたのですね。

中学生になって、グレーゾーンの生徒たちが3割も存在しているので、そういう生徒たちに適切な学習支援が必要ですが、ふだんの学力テストの得点分布すらモニターしていない根室市教委には問題意識すらありませんね。
教育長はともかく、教育委員会の委員も学校教育部長も根室の人間でしょう、郷土に住み育つ子供たちのことが気にならないようではいけませんね。
市議会議員も全員根室の住人ですが、そろって関心がない。
「現在の根室市の「オール根室」の体制ではほったらかしになってしまうと懸念しています」
ずっと放ったらかしになっています。(´;ω;`)

PTAも子どもたちも声をあげたらいいのです。学校の先生も声を挙げてください。1/3の生徒たちに学力で大きな問題のあることを主張してください。そして現状を改善する具体案を出してください。


by ebisu (2021-10-19 22:01) 

発達障害で障害者手帳2級です

「発達障害」、「知的障害」の判定基準が自治体によって異なります。一例として神奈川県(政令指定都市の横浜市、川崎市、相模原市を含む)の判定基準はこちらです

https://www.kaien-lab.com/aboutdd/certificate/

例えば、川崎市や横浜市をはじめ神奈川県は発達障害の診断があるIQ91以下の人には療育手帳が交付される”発達障害特例”がありますが、他の自治体では同じようなIQ76~90程度の知的境界域の人に療育手帳が交付されないこともあるようです。(この場合は上述のように”精神障害者保健福祉手帳”が受け取れます。)

この基準の場合、私が神奈川県に剤執していれば、IQ91以下にもあてはまる(私の場合はIQ89)ので発達障害特例で療育手帳が交付されるケースになります。

根室市(もしくは北海道)で基準をご確認いただけると宜しいかと思います。
by 発達障害で障害者手帳2級です (2021-10-23 20:13) 

ebisu

わたしが問題にしている低学力層の子どもたちは、日常生活に何ら支障は認められません。
スマホに過度に依存しているとか、学習習慣のない生徒たちです。
精神障害2級の判定基準を見ると、
----------------------------------
2級 精神障害によって日常生活が著しい制限を受ける程度
3級 精神障害によって日常生活または社会生活に制限を受ける程度
-----------------------------------
*https://avacs.co.jp/kariire-dx/mental-handbook.php

この定義だと3級にも該当しません。
適切な学習支援がなされれば、ほとんどが真ん中程度の学力は取れる生徒たちです。
実際に、学力テスト数学が零点でも、塾へ来て2か月間一生懸命に勉強したら、定期テストで88点とったなんて生徒もいるのです。わたしもびっくりですが、学校ん先生も驚いてました。
他方、何度注意しても、おしゃべりが止められない生徒はだいたい成績が上がりません。
小学校入学前に特別支援と判定された生徒の中にも、数学のテストが8割なんてことがあります。手間はとってもかかりますよ。(笑)

低学力の生徒は、大人があきらめずにつきあってあげたらいいだけの生徒が多いのも事実なのです。標準的な生徒を10人教える以上にずっと手がかかります。
集団授業では救えません。

一人だけ、特別支援クラスの一斉指導授業で実績を上げている先生を知っていますが、例外でしょう。そういうスキルをもっている先生は100人に一人いたらいいほうです。

判定の精度自体も問題があるように感じています。
by ebisu (2021-10-23 23:16) 

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