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#4574 中学校は今日定期テスト実施 June 21, 2021 [62. 授業風景]

 市街化地域の2校(光洋中と柏陵中)は今日(6/21)定期テストが行われている。
 数学が苦手な生徒たちがこの2週間ほど焦ってテスト範囲の問題に取り組んでいた。教科書準拠問題集で範囲が指定されているので、指定された範囲の問題は全部解いておかなければならない。当たり前の話だが、それができない生徒が半分くらい居そうだ。下位30%の生徒たちは家で勉強しようにも、独力では無理、わからないところが多すぎて自力で勉強できるレベルではない、だから、テスト範囲の問題もほとんど解答を丸写しで終わるかやらずじまいだ。
 普段の学習スタイルや家庭学習習慣に問題があることは生徒自身も親もわかっているが、どうしたらいいのかわからないのである。
 学校の先生たちは忙しくて、下位30%の生徒に放課後補習はなかなかできない。自力で無理なのだから親が教えたらいいのではないかと思うが、中学生になると教えられる親は少ない。中学生に英語と数学を教えることのできる保護者は2割いるだろうか?中学生の時に成績上位2割以内にいた親ならやれそうだが、都会に進学して滅多に戻ってこない学力層が上位2割だ。根室の子どもたちの学力が釧路根室管内で最底辺にまで落ち込んでしまったのにはそういう構造的な問題が背景にある。
 根室西高校が廃校になって、それ以降は「全入」状態となっている根室高校は学年180人ほどだから、普通科の特設コースの1学級35-40人がそういう学力層である。根室高校の「進路決定状況」を見ると大学合格者数は81名、そのうちの半数がFランク(BF)大学である。複数合格者を含んでいるので、実際の大学進学者数は6割の48名、その中で偏差値45以上の大学への進学者数は20名程度しかいないように見える。
 偏差値45以上の四年制大学への進学者数を20名と仮定すると、中学校では成績上位12%の学力層ということになる。まことに厳しいデータといえるが、これが普通科の合格偏差値45(下位1/3)である根室高校の現実である。
 念のために書いておくが、Fランク大学でも上位数%は大学へ入学してから一生懸命に勉強して学力が飛躍的にアップする生徒がいます。勉学に目覚めたそういう生徒は他の大学の大学院へ進学したらいい。大学を卒業して社会人になってからきっと芽が出せます。だって、必要なことはちゃんと自分で勉強して身につけられるようになったのだから当然です。

 合格偏差値45の根室高校でも、今年は1人国立旭川医大医学部へ現役合格者が出た。古里根室へ戻ってきて塾をはじめて18年、ようやく成果を出してくれる生徒が現れました。もちろん生徒がよかった、ちゃんと努力できる生徒でした。案外大事なのは生徒と先生の相性ですが、それもよかったね。「医学科学校推薦型選抜(道北・道東選抜)試験」へ応募26名、共通テストの得点で応募者の半分を切り捨て、課題論文テストと面接がそれぞれ300点満点で、合格者10名中2番目の得点で合格でした。興味のある方はカテゴリー「65-1 旭川医大現役合格者の軌跡」をクリックしてご覧ください。僻地の根室だって、7年かけたらチャレンジできます。この生徒に続く後輩が何人も出現してほしい。やり方は弊ブログに記録してあります。


 さて、本題へ話題を戻そう。金曜日の8時半になって、中1の生徒と中3の生徒から、試験範囲の問題数題の質問が出た。他の科目(社会)もやっていた。あと30分になって慌てて数学の問題でできなかった問題の質問攻め。なんとか全部解説した。よかったね間に合って。(笑)
「わかったというのとできるは全然違う、わかっただけではテスト本番では正解できません、だから、土日で質問した問題はあと2回解いておくこと」
「グッドラック!」

 ちゃんとやったかな。わかっただけで安心してそれ以上やらないのが習慣となり、何年も繰り返して性格にまでなっているから、生徒自身も自分との戦いだ。わたしは伴走してあげられるだけ、あとは家でどれだけ予習や復習を積み重ねるかだ。今年になってきて入塾した生徒たち、どこまで化けるか、入塾してきた生徒たちはいま一生懸命に勉強し始めてます。親がくれたチャンスを無駄にしないでほしい、親への感謝の気持ちもしっかりもってもらいたい。数人はいままでで一番熱心に勉強した様子だったのがとってもうれしい、いい結果が出せたら自信がわく。自信がつけば、次のテストではさらによい結果が出せる。背丈と同じで、学力の伸びにも旬の時期がある。自分で手ごたえを感じながらぐんぐん伸ばしたらいい。
 雨降りの中、もう学校について1時間目のテストが始まっている。8:57記す。


 根室高校は6/1の週に前期中間テストを実施済み、今日から学校祭の準備期間に入る。コロナ対策で縮小に苦労している様子。例年と違ったやりかたをするのはなかなかたいへんなのだ。仕事は段取り八分である。イレギュラーな学校祭を出汁にして仕事の仕方を学んだらいい。こういう時に智慧は使うものだ。受験勉強と違って正解はないから、難易度が高いけど、社会に出たらそれがあたりまえ。中高の6年間は受験勉強だけではもったいない。
(今月下旬6/26にベネッセ模試がある。1年生の数学の平均点が20点前後だ、もちろん百点満点で。なんとか25点付近になってほしい。根室の生徒たちはこの模試で、はじめて全国水準での自分の学力を知る。)

*北海道のFランク大学
 同じ大学でも学部や学科によって偏差値に大きな差がある。例えば北海学園大学を見ると、文系学部は偏差値が40-50の範囲にあるが、工学部は偏差値42の建築学科を除くと他の学科は偏差値40以下でFランクである。

<余談:英作文問題の配信>
 昨年1月14日から作成しemail配信を始めた英作文問題が6027題になった。いままでに配信したのは1000題に満たない。生徒たちの消化能力の問題があるし、そんなにたくさん要らない。もっぱらわたしの英作文トレーニング用になってきている。(笑) 1万題を越えたら、どんな世界が見られるのだろう?高3の生徒に隔月週1回の頻度で、教科書VIVIDⅢを使って音読トレーニングと語順通りの読解の仕方を伝授しているのだが、昨年と教え方が違ってきている。英作文問題6000題の効果だろう。今年英語の音読特訓(無料)に参加できる生徒はついている。去年のebisu先生よりも教え方に磨きがかかっているからだ。8月から中3と隔月交代で水曜日2時間の特訓授業をやることにしている。中学生は英語の教科書にQRコードがついていて、それをスマホで読み込むと、教科書のそのページの音読を聞ける。中学生は全員、使いかたをマスターして、遊び半分、楽しんでいるようだ。
 高校教科書も来年から同じ方式を取り入れてもらいたい。


 先週から高2と高3への英作文問題と解説の配信を週2回から、7回へ変更している。



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