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#4525 長期教育戦略の重要性について:大学・大学院受験 April 17, 2021 [65.a-1 旭川医大現役合格者の軌跡]

 #4524「 ネット毒をデトックス:歯科治療のため2週間のお休み」で、タイトルとは関係のない受験戦略について言及したので、その部分に加筆して再掲しておきます。

 羽田へ向かう京王線電車の中で、聖跡桜が丘駅か府中駅までの間に170㎝を少し超える長身の高校生が乗り込んできました。膝上30㎝のチェックのミニで、歩くとスカートが跳ねるので後ろを抑えて乗り込んできましたが、あれは制服でした。長い脚のラインがまっすぐに伸びてとってもきれいでした。ヒップが小さかったので、セクシーには見えません。ピンクに染めた長い髪が生え際が黒くなっていました。派手な色に髪を染めミニの制服で登校してもOKなのでしょうかね。雑誌からモデルが抜け出して高校生の制服を着て電車に乗り込んで来たかのように、スタイルがよすぎてどっきりでした。根室高校にも165㎝前後の脚のとっても長い生徒が二人いました。一人は制服のスカートを短くしてはいてましたが、膝上10cm程度でした、根室じゃあれほど短いのは無理です、「世間の目」がうるさい。でも女子高生のキモチはどこでも一緒のようです。スタイルがよかったら制服のスカートはミニをはきたいということ。
 新宿駅で山手線に乗り換えると、隣にニキビ面の小柄な男子中学生が英会話の教材を広げて居眠りしてました。赤で「時制」なんて書き込みがいくつもなされていました。文法重視で会話文を読んでいましたね、昔のスタイルです。詰襟の制服でしたから、どこかの中高一貫校の進学校の生徒です。あれほどハイレベルな教材使って勉強している中学生は根室ではなかなかいません。全国区の道内の難関大学(北大・旭川医大・札医大・帯広畜産獣医学部)に進学する生徒たちは、こういう生徒たちと競争になるのです。
 根室高校のような進学校ではない地方の小都市の高校生は大学受験で同級生と競うわけではありません、こういう都会の中高一貫校や公立の進学校に通っている生徒たちとの競争ですから、高校生になってからなんとかしようと思っても出遅れが響いて大方は手遅れとなります。
 孫氏の兵法には当たり前のことが書かれています。

    敵を知り己を知れば百戦殆うからず

 根室という田舎にいても全国区の難関大学受験は都会の進学校の生徒たちと事情は同じですよ。進学校でない高校出身者に難易度の低い受験問題が用意されているわけではありません、同じ問題を解いて得点を競います。
 首都圏の中高一貫の進学校で勉強している生徒たちが競争相手なのですから、彼ら彼女たちがどのようなレベルで、いかなるスケジュールで勉強しているかを知らなければ百戦百敗です。彼らに匹敵するか彼らを凌ぐ具体的な方法を探らなければなりません。根室高校に入学してからそこそこ勉強して難関大学に合格なんて虫のよいことを考える余地があるほど楽ではありません。10年に一人出現するくらいの逸材なら話は別です。(笑)
 根室高校から国立旭川医大へ現役合格者が出ましたが小学五年生の1月4日から、国公立大学医学部への現役合格を目標に設定して、長期戦略を立てて学習してきた結果が出ただけのことで、まぐれではありません
 学年に3人ほど難関大学へ現役合格できる能力をもった生徒はいまでも毎年います。今年は北大総合理系を受験した生徒が二人いました。もったいない。小4から、長期戦略に基づいて学習を進めていたら合格できたでしょうね。都会の進学校の生徒たちに比べて能力が劣っていたのではありません。
 根室の子どもたちにも、指導している大人たちにも、教育に関する長期戦略がないだけです。ないものがわかったら、それを創ればいいだけ。この分野では根室の大人たちに責任があります。歴代の根室市長や根室市教委や市議会文教厚生常任委員会などの教育関係者がやるべき仕事をしていないだけのことです。市民の教育に対する関心の低さがこういう手抜きの行政を許してしまっているとも言えます。

 大学受験や社会人になってからのことまで考えて、小学生のうちに学習スタイルを確立しておく必要があります。解法を暗記するような効率重視の受験勉強にシフトした学習スタイルを身につけると、それが思考の鋳型になるので、社会人になってから大きな問題が出ます。社会人になってから取り組むのは、複数の専門分野の知識やスキルを要求する正解のない問題だらけです。だから教育には、社会人になったときのことまで考えた長期戦略が大事なのです。大学受験なんて途中にある一里塚の一つですよ。件(くだん)の生徒には大学院受験を考慮に入れて英語の指導をしてきました。専門書は文学作品とは違って構文はそんなに難易度が高くありません。専門用語が身につけば、楽に読めます。あとは医学関係で興味のある分野の専門書を6年間で数冊精読すればいいだけ。英語に関しては全国のどこの大学院入試でも大丈夫です。
 中高生の時代は、学習スタイルや思考様式の鋳型をしっかり作る段階です。型のトレーニングを重視すべきなのです。柔道なら受け身と基本技の型のトレーニングを繰り返し修得するということ、それだけで十分なのです。過度な受験勉強のように余計なことをやりすぎると、ヘンなクセがついて、あとから(社会人になってから)学力の伸びの足かせになります。

 2002年の秋に、古里根室に戻ってきてから19年がたちました。小さな塾を運営し自分で指導してみないとわからないので、根室の生徒たちを観察し続けたわたしの結論です。
 社会人になってからのことは、一部上場企業や上場企業になる直前の企業で働いて、能力の高いベテラン社員や難関大卒の優秀な新入社員を観察し続けてきた結論でもあります。
 一部上場企業には難関大学出身者がざらにいます。創業百年を超える一部上場企業の本社エリートは旧帝大の中でもレベルの高い数校や一橋大が多い。慶応や早稲田はよほど能力の高い人は別ですが、通常はエリートコースからは外れています。もちろん北大クラスまで下がるとハズレですよ。北大は医学部を除いてはたいした学力はありませんから、あとは仕事の実力次第ということです。

*根室高校ホームページ進路実績
www.nemuro.hokkaido-c.ed.jp/?action=common_download_main&upload_id=4047 (hokkaido-c.ed.jp)


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