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#4266 Sapiens(30th) : page 40 June 7, 2020 [44-3. 原書講読講座 Sapiens]

 1/14から始めたメール配信による英作文問題、120回目の問題を作成し終わった。平均7問題くらいだから、840問題と解説をし終えたということ。今日が72回目だから12週分貯金ができた。(笑)
 問題と解説でA4版ですでに125頁の分量、1頁1600語くらいだろう。
 Lineで生徒が受信してやってきたら、塾で個別に添削解説している。やってこない人は送信された解説を読むくらいはしているのだろう。生徒には「主語と動詞と目的語だけでいい、主語と動詞だけでも結構、あとは英文の作り方を塾で個別に教えてあげる」、そう伝えている。本人のやる気や自主性、自律性を重んじている。ようするに大人扱いしている。
 これ(ブログ)書き終わったら、数学の問題を少しやり脳のバランスをとる?なんだか似たような使い方をしているような気もするのだが…

 金曜日(6/5)の授業で質問のあった個所をとりあげる。40頁第2段落。
 (直前の段落は前回取り上げている)

<40.2> Hunting techniques provide another illustration of these differnces. Neanderthals usually hunted alone or in small groups. Sapiens, on the other hand, developed techniques that relied on cooperation between many dozens or individuals, and perhaps even between deferent bands. One particularly effective method was to surround an entire herd od animals, such as wild horses, then chase them into a narrow gorge, where it was ezsy to slaughter them en masse. If all went according to plan, the bands could harvest tons of meat, fat and animal skins in a single afternoon od collective effort,and either consume these riches in a giant portlatch, or dry, somke or (in arctic areas) freeze them for later usage.


 問題の箇所はアンダーライン部分。
Hunting techniques provide another illustration of these differnces.

 illustrationをイラストつまり「絵」だと理解していた。思い込んでしまっているから、「意味がさっぱり分からない、どう訳せばいいのですか?」ということになった次第。
 案外こういうことはよくあること。知っている単語ほど危ない、辞書を引かないからだ。記憶にある訳語だけで処理しようとしたってできるわけがないし、頓珍漢な迷訳を創り上げることになる。
 単語の暗記はしなければいけないが、訳語で考えてしまう癖がつくことには注意を払おう。
 文脈次第で名詞なのか動詞なのか変幻自在の単語は多いし、名詞でも動詞でも訳語がいくつもある単語はむしろ普通だ。動詞はとくに目的語が何かで意味が変わる動詞は目的語とセットでなければ意味がつかめないケースが多い。動詞は副詞や前置詞と組み合わされても意味がちがってくるから、つねに基本イメージに戻って考える癖をつけよう。
 たとえば、be fed up withだ。fedはfeed「餌をやる」の過去分詞形だが、餌をやり続けて喉まで一杯に(up)なれば、それ以上はもう見たくもなくなるだろう。そこから、「うんざり」という意味が出てくる。

 文脈をトレースしながら、整合性を確認しつつ読む努力もしよう。日野ン語で書かれて本を読むときと同じだ。
 前段は長距離の交易をしていたサピエンスはネアンデルタールや古代の人類たちとは異なる密度が濃くてそして広汎な知識のネットワークも創り出していただろうというハラリの推測・仮説が述べられていた。
 そして段落を変えてさらなる説明になる。前段で提起した仮説をさらに敷衍して見せるのだ。「狩猟技術は差異についての別の説明を提供する」と言っている。illstrationの意味さえ取り違えなかったら簡単な文章である。
 保留して先を読み進むのも一つの技である。続く文章はアンダーラインの文章をさらに具体的に展開しているから、先を読み進んでから戻ってみたらほとんどわかる。

 こういう思い込みをして、思考が隘路に迷い込む、数学でもたまにあるでしょ。問題文の条件を一つ読み落としたら、解けない場合がある。そういう時には、「どこか間違って考えているはず、間違えているのはどこ?」、深呼吸を数回して、虚心に問題文を読んでみよう。
 文脈からこの文章の意味の見当はつく。見当をつけておいて、知っている単語についても辞書を引けばいいのだ。辞書に書いてある訳語は①②…と数が多いから、だれだって全部を知っているわけではないのである。基本イメージを抑えるように普段から努力しよう。

 illustrate:(v)説明する ②挿絵を入れる illustration:(n)例、説明 ②挿絵、説明図、イラスト
 文章で説明されるよりも、簡単な絵や図にして説明してもらえばよくわかるでしょう。そういう時に使われるのがこの単語です。

 意識を集中するのは簡単である。ヨガの呼吸法を知っていたら、数回ゆっくりと呼吸したらいい。意識をどこにも集中させないほうがずっとむずかしい。意識の放散がむずかしいどこにも意識を集中させず全体を眺めていると、感覚に引っかかってくるものが現れる
 高校生の時から、どういうわけか呼吸コントロールに興味がわいて、呼吸を長くする(長息呼吸法)トレーニングをしていた。失敗もあった。我流だったからなんでもやってみた。(笑)
 止息トレーニングは呼吸器系に悪影響があるからやらないほうがいい。歩いて呼吸するときに吸気、止息、吸気、吸気...という具合に間隔をだんだん長くしていく。一呼吸の間の歩数を増やしていけばいいのだ。座禅を組んで瞑想してみるのもいい。ようは意識を呼吸に置くだけ。
 呼吸は止めてはいけない。吐ききったら自然に吸気が始まり、頂点に達する直前にゆっくり吐き出し、吐き切る。意識の集中や分散には呼吸のコントロールが不可欠である。

(呼吸法は性や健康や精神にも深い関係があります。トレーニングによって次第に深く長い呼吸が自在にできるようになります。興味のある方は「タントラ・ヨーガ」で検索してください。呼吸のトレーニングは健康法なのです。)

狩猟の技術もこうした違いを浮かび上がらせてくれる。ネアンデルタール人はたいてい単独で、あるいは小さな集団で狩りをした。一方サピエンスは、何十人もの協力、ことによると異なる生活集団間の協力にさえ頼る技術を開発した。なかでもとりわけ効果的なのは、野生のウマなどの動物を群れごとそっくり取り囲み、それから狭いという峡谷に追い込むという手法で、こうすれば楽々ひとまとめに獲物を殺すことができた。万事計画通りにいけば、複数の集団がある日の午後の間、協力するだけで、何トンもの肉と脂と皮を収穫し、大宴会を開いて肉を平らげたり、後に食糧とするために乾燥させたり、燻製にしたり、(北極地方では)凍らせたりした。」柴田裕之訳54頁
 


 呼吸法や瞑想法に関するヨーガの本はたくさん出てますから、お好きなものを選んで読めばいい。呼吸法をDVDで独習してもいい。便利になりました。身近に教えてくれる人がいたら、そのほうがいい。

 お釈迦様の呼吸法について面白い本が出ています。この本を書いている方、たしか台東区に「調和道場」を開いていて、そこへ行って教えてもらおうかと思った時期もあったが、なかなか暇がとれなかった。(笑)

 わたしの持っているのは1981年第六刷りである。

釈尊の呼吸法: 大安般守意経に学ぶ

釈尊の呼吸法: 大安般守意経に学ぶ

  • 作者: 村木 弘昌
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2020/04/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

この本は読んでいません。検索したら引っかかってきただけ。
ブッダの〈呼吸〉の瞑想

ブッダの〈呼吸〉の瞑想

  • 出版社/メーカー: 新泉社
  • 発売日: 2012/10/02
  • メディア: 単行本


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