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#3032 日高で武藤久慶氏の講演会開催4/18  Apr. 21, 2015 [55. さまざまな視点から教育を考える]

 学校教育における基礎学力保障の重要性を説いて回っている文科省の若手官僚がいる。初等中等教育局制度改革室・室長補佐の武藤久慶氏である。元北海道教育委員会学校教育局次長で、2014年2月15日に根室でも講演会を開いたことがある、講演会を聴いたお母さんたちにはすこぶる評判がよかった。弊ブログ#2214でとりあげている。根室でもう一度講演会をすることがあったら、今度はぜひ聴きにいきたい。

 その武藤さんが道内でも最低レベルの学力の日高で4月18日の講演会に登場した。自民党道議が中心になって招聘したようだ。
(根室の道議は残念ながら教育問題には関心がないようである。「釧路の教育を考える会」が超党派の道議の会である「丹頂会」に基礎学力保障提言書の説明をしたことがあるが、根室選出の道議だけが欠席した。根室は漁業の町だから教育問題は票にならぬから関係なしというのが根室の空気。しかし、根室の未来を決めるのは教育である。ふるさとに人材を育て残すことができれば未来は明るいものに変わる。)
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  4月24日追記:根室選出の道議は教育に関心があるようだ。ある方からのメールで知ったので、地元でやっていることを紹介しておく。
 TOSS五色百人一首根室大会名誉会長を過去7年間にわたり引き受けている、そしてTOSSの学習会にも出たことがあるという。TOSSは授業の仕方を学びあう教師の全国組織であり、そのメンバーの授業技倆は定評がある。段位認定試験があり、わたしは有段者の模擬授業を見る機会が一度だけあったが、つかみがはっきり設定され、間のとり方のよい上手な授業だった。さすが有段者、ebisuの授業とは比べ物にならない。
 ところで、話題の根室選出道議会議員のオフィシャル・サイトは昨年6月20日から10ヶ月間更新されていない。情報発信がいささか怠慢ではないか、オフィシャル・サイト更新は道議としての仕事の一環なのだから毎月数回は活動内容や具体的な政策を発信すべきだろう、無理かな?
 民主党選出の元国会議員もブログを書いていたが、政策論らしきものがほとんどなかった。どこどこへ行きました、何を食べました、そういう内容のものが多かった。ばからしくてすぐに読むのをやめてしまった。具体的なテーマで政策論が展開されると道義のオフィシャル・サイトの読者が増えるだろう。インターネットを政治活動の武器として利用してもらいたい。
http://www.munenobu.com/

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 講演会の様子をブログ「情熱空間」と「夢酎倶楽部」が報告している。

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2015年04月20日

今、日高が熱い!(シンポジウムに行ってきました)

土曜・日曜と、日高は新ひだか町へ行ってきました。
あるシンポジウムへ出席するためです。

日高といえば、ご存知、北教組の牙城・巣窟。
いまだに、卒業式での国歌・国旗がどうのこうのと問題になる地域。
何年か前、職場で勤務時間中に組合運動をしている連中がいることが国会で取り上げられたという、まさに牙城中の牙城、過激を極める北教組組合運動のメッカといった地域です。

当然ながら、子ども達の学力は全道最低レベル。
ただでさえ低い北海道にあって、さらにずば抜けて低い。
つまりは、日本最低学力地域ということになります。
正直、この私をして目が点になりそうです…。
こう言っちゃなんですが、釧根がまともに見えるという、あり得ないほどの低学力地域です。

もちろん、100%が連中のせいだと言うつもりはありません。
しかし、原因の大半を占めていることは否定のできない事実でしょう。
だって、学業は二の次三の次、組合運動が命!なんですから。

日高の学校の授業では、教科書は用いられないことが普通。
当然ながら、教科書は終わらないもの。
これまた当然ながら、ノートも使わない。
宿題もまた、ほとんど無し。
それなのに、地元の教育行政(町教委)はやる気なし。
地元の方々と意見交換をさせていただきましたが、出てくるわ出てくるわ…。
というわけで、こちらをどうぞ。
おっと、ばっちり写っています、私(笑)。

地域住民のみなさんによる、北教組への「お仕置き」の幕開けになりそうな予感も。
いえ、半分冗談ですが。
そうそう、講演の内容はけっしてそのようなものではありませんでしたよ。
(いつも通り、すばらしい講演でありました!)
一応、念のため。
二次会以降、地域のみなさんがそうした話で持ちきりだったということです。

●夢酎倶楽部
日高の教育を考えるシンポジウム。。。交流会も^^
http://blogs.yahoo.co.jp/mutyuukannji/68426061.html

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  夢酎倶楽部には後援会後の写真がたくさん載っています。



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  武藤さんが来て根室の教育問題をデータに基づいてとりあげて講演したのは、A中学校の授業進捗管理の杜撰さを弊ブログがとりあげ、炎上事件の起きてからちょうど1年後だった。
  2013年1月30日の炎上事件の2週間後、北海道教育委員会は授業の進捗管理を強化するように、2013年2月中旬に3課長連名で異例の通達を全道の中学校長宛に発信している、ある人がその通達の存在をわたしに教えてくれた。3課長連名ということは北海道の子どもたちの学力向上へ向けて、北海道教育局内部で縦横の協力体制があったということ。学力向上へ背を向け続けている根室市教委は見習ったほうがいい。
 このことからわかるのは、道教委は北海道の子どもたちの低学力の原因の一つが杜撰な授業進捗管理にあることを見抜いていたこと。しかし通達を出すきっかけがなかったし、出したところで各地の教育長や教育委員会、そして現場の学校には、蛙の面にしょんべんほどの効果しかなかっただっただろう。いいときにブログ炎上騒ぎが起きた、いやいいチャンスだと判断したのだろう。仕事ができる者でないと、こういうタイミングはつかまえられない。
 当時、「釧路の教育を考える会」の会員専用掲示板では、名誉毀損で根室市教委を訴えたらという意見が上がったが、A中学校の教頭が授業の進捗管理の徹底を約束してくれたのでことを収めた。根室市教委は(ことの成り行きで次第では)全国版のニュースになるところだった。関与の証拠は押さえてあったから、言い訳できない。
 教頭は約束どおり誠実に5科目全部について進捗管理をやり遂げてくれた。もちろん5教科それぞれを担当していた先生たちの協力があったからである。仕事をやり終えて、教頭は中標津町の学校へ転任された。「災い転じて福となす」そのままの事例となった。あれがなかったらA中学校の授業進捗管理はでたらめにままだっただろう。だからフライングはあったが、その後は誠実な対応をされたI教頭に感謝している。
 事情を何も知らないで、生徒と父兄宛に出されたアンケートに書かれたことが真実だと誤解して、悪口雑言を弊ブログ投稿欄へ書き込んだ中学生はいま高校3年生である。残念だが一人として「誤解でした、すみません」と投稿した者はいなかった。「過ちて改めざるこれを過ちと言ふ」、論語の素読世代はとうにいない、明治は遠くなりにけり。小学校で論語の素読復活が必要なようだ。道徳精神は古典を読むことでも培うことができる。寄せられたコメントのうち、個人が特定できるものだけは削除した。悪口雑言に混じって二つばかり光る投稿があった、英語の教科書に出てくるマザーテレサを引き合いに出したものである、たいしたものだ。一方的な見方が危険であることを告げ、クールダウンを促し、成長の糧にした中3年生がいたのは驚きだった。これもまた「炎上事件」がなければ知りえなかったことである。玉石混交のA中学校、学力は市街地の3中学校で最低のことが多いが、人は育っている。一人は根室に残り一人は道内のほかの地域へ職を求めることになるだろう。かれらには根室や北海道の未来を託すことができる。
 A中学校はebisuの母校である。弊ブログ内を検索すれば10本ほど関連記事が出てくる。ブログ炎上事件関連のURLは挙げない。

 この改革派の若手官僚はebisuとは意見も立場も異なるが、志は同じだと思っている。同じ山に別々の道から登っているのだろう。各地の講演会を聴いた人たちの報告を見聞きしている。


*#2214 北海道庁教育局義務教育課長「講演会」でどよめきあり Feb.16, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-17

 #2218 論旨の違う新聞報道:市PTA連合会主催講演会 Feb. 19, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-19

 #2582-4 "基礎学力不足は明らか"と道教委学校教育次長武藤久慶 Feb. 3, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-03-3

 #2590 道教育局次長講演会を釧路市教委がスポイル Feb. 11, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-11-1

 #2728 期待できる小中合同研修(C中):データに基く議論もしてみよう  July 8, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-07-07


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ZAPPER

あの時の根室市教委の教育長以下、幹部職員と懇談の場を持ちたいものですね。市教委が画策して生徒を煽っては炊きつけ、ブログを炎上へと誘導したなどとは前代未聞。きっと道教委も文科省も逐一モニタリングしていたことでしょう。

表沙汰にならなかった(しなかった)ことに感謝すべきでしょう。おっと、まだ「時効」じゃありませんから、その気になればいつでも公にできますねぇ(笑)。

ニムオロ塾を読むな!と言った教育長。
全国学テの点数は結果に過ぎない!と言った教育長。

調子に乗っていないで、とっとと仕事をしやがれ!とまあ、そう言いたいものですね。^^
by ZAPPER (2015-04-21 12:20) 

ebisu

根室市教委と学校現場は感度が鈍いのです。自分たちの行いがどのような波紋を生じたか気がつきません。
いまものんびりした田舎です。

緊張感をもって仕事をすべきです。

>ニムオロ塾を読むな!と言った教育長。
>全国学テの点数は結果に過ぎない!と言った教育長。

こう次元の低い教育長ばかりでは、子どもたちの低学力だけを問題にしていてはいけないのでしょう。教育長と市教委の次元の低さも解消すべき課題です。
道教委は存外しっかりしていました。
by ebisu (2015-04-21 12:54) 

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