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#2932 明日センター試験 Jan.16, 2015 [87.根室の話題]

 朝からしずかに雪が舞い降りてくる、根室にはめずらしく風がない。冷え込んでいるので雪はさらさらふんわりしてやさしい。ところどころ凍っている上に「ふんわり乾いた雪」が乗っているから、小幅で歩こう。
 センター試験を受ける生徒が11時の汽車で受験会場のある釧路へ行くと言っていた。

 昨日、センター試験前の授業を終わった。一昨日(おとつい)は苦手の英語をやっていたが、昨日は得意科目の数学、最初の2時間は質問なし、よく集中していた。この3週間でやりきったセンターレベルの問題集2冊から難しかったものだけをピックアップ、5時間弱で5題質問があった。説明したら理解が前回までと違ってとっても速い、成長を感じた。わずか一月でも生徒の力は大きく伸びるものだ。こういうたしかな「手応え」がたまらない。
 この一月だけはやるだけのことをやった。一年前からこの努力ができたらと悔しい思いをしている高校三年生はすくなくないだろう。でも、大学へ入学してから、その分一生懸命に勉強すれば、それなりの収穫が得られることはebisuが請合おう。

 この生徒と、もう一人センター試験を受験する生徒がいる。半年前からセンターレベルの難易度の問題は独力で解けた。センターレベルよりも難易度が高くても独力で勉強できるように成長したので、3ヶ月ほど前に退塾した。これがニムオロ塾の理想型。中2の終わりに入塾した生徒だ。総合ABCでは170~190の間だったが、都立入試問題をやらせたらニムオロ塾で初めて数学90点台をたたき出した。入試の時には240点を超えていた。数学と物理がよくできる生徒で、英字新聞も乱暴ではあるが、本筋はだいたい読めていた。物理の定期テストは一度を除き1番だったのではないか。
 学習スタイルも性格もそれぞれ違う生徒を数年間預かる、今年も一年間いい仕事をしたい。

 高校生になったら予習中心の勉強に切り替える。予習中心ということは、習っていないところを自分で本を読み理解して、問題集を解くということ。これができるようになれば、大学生になっても社会人になっても、必要な専門科目についての勉強は独力でできる。

 生徒によって性格も、飲み込み速度も、勉強スタイルも異なるから、それぞれに応じた対応や教え方がある。しかし、目標とする最終型はこうだとはっきり伝えることにしている。塾の力を借りず、先生の力をも借りない、独力で学べる人間になるということ。育つ過程では学校も塾も頼りにしてよいが、目指すべき最終型を忘れてはならない。それができるようになれば、上場企業の学歴エリート(東大・一橋大)に学力の点で引けをとることはない。大学へ入学し、社会人となって十年かけて大きく成長すればいい。
 東京の子供たちは、小学校4年生から予習中心の勉強に切り替えて、1年先取りして勉強している者が少なくない。根室で成績がトップクラスの生徒たちは、都会のそうしたこともたちと大学入試で戦うことになる。社会人になってからも、都会で育った者たちと競争だ。負けるな根室っ子。

 それぞれの塾が、自分の信じる方針で塾を経営している。この根室に色が異なる塾がいくつかあることが理想だ。

<余談>
 「一昨日」はどう読むだろう?わたしの感覚では、根室では「おとつい」が多い気がする。「おととい」とも読むが、『大辞林』を引いたら、「おとつい」は西日本で使われているようだ。地方によって両方の読みの混在割合が違うだろう。コメント欄に書き込んでもらえたらうれしい。


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通りすがりの大学生

お久しぶりです。いつもebisuさんの日記を楽しく読んでおります。私は地方でも自主的に学習を出来れば都会に匹敵する学力をつけることが出来ると考えております。

私も小学校高学年あたりから予習型の学習をしておりました。人口数万人程度で近くに学習塾がなく、元々進研ゼミで勉強をしていましたが物足りなくなったため、1学年上の漢字ドリルや計算ドリルを買ってもらい、勉強するようになりました。それも終えると中学受験用の算数の問題集や中学生のいとこの影響を受け漢字検定の問題集に取り組むようになりました。頭を使って難しい問題に取り組むのは楽しかったですし、都会にはこんな難しい問題をすらすら解ける賢い小学生と大学受験で戦うことになるんだなあと感じました。中学受験用の問題集に取り組んだことで思考力を鍛えられただけでなく、中かっこだけでなく大かっこの含まれたような計算でも怯まない計算力がついたと思います。また、毎日それなりの時間勉強するのも苦にならなくなったのも良かったです。そして小6で漢検準2級、中1で漢検2級に合格することが出来ました。

中学に上がり、小学校の頃に取り組んでいた問題集に載っていたような中学に進んだ人は英語や数学を前倒しで学習していることを知り、ならば自分も同じ方法を取ろうと考えて自分で参考書や問題集を購入して、英検や数検を目標に勉強することに決めました。中学では運動部や駅伝、生徒会などにも取り組んでいましたが、幸い部活が遅くまであり忙しいのが月曜水曜で土日も土曜の午前だけだったのがありがたかったです。そして中3の夏にいずれも2級を取ることが出来ました。また、小学校の時と同様に難関私立高の問題集も自主的に解いていました。学校の勉強もおろそかにしてはいけないので高校入試の模試でも県でトップ10前後をキープしていました。

高校では、遠くの県一番の進学校に下宿出来るだけの経済的余裕がなく地元の高校に進みました。学校のカリキュラムについていくだけでは厳しいと考えてさほど忙しくない文化部に入り勉強に専念しました。入学直後は数学の教科書の例題を見ながら解き、4月には高1の範囲をだいたい解ききることが出来たので、授業は確認にあてていました。英語もほぼ同様で高2で英検準1級を取りました。進研模試では文理総合で偏差値80前半をキープして、一番良い時で総合で全国百番以内(得点率9割、数学満点)を取ることが出来ました。駿台模試で東大文ⅠでA判定を取りましたが、経済を学びたかったので東大文Ⅱを目指すことに決めました。社会の論述二科目は片方を独学でやらざるを得ず、苦労しましたが高校の先生がとても親身であったこと、英語と数学の得点がよかったため武器に出来たこともあり、なんとか現役で合格することが出来ました。

このように、塾がなく、ノウハウに乏しい地方からでも小学校の基礎学力をみっちり鍛え、中高一貫と同様に前倒しで勉強することが出来れば十分勝負出来ると思います。私自身、大してやらなくても勉強が出来る地頭の良いタイプだとは到底思えなかったので先行逃げ切りが結果的には良かったのかな、と思っております。
長文乱文失礼いたしました。

追伸
私の出身地では一昨日はおとといと読みます。
by 通りすがりの大学生 (2015-01-16 14:31) 

ebisu

通りすがりの大学生さん

久しぶりの投稿ありがとうございます。

>お久しぶりです。いつもebisuさんの日記
を楽しく読んでおります。
>私は地方でも自主的に学習を出来れば都会に匹敵する学力をつけることが出来ると考えております。

うれしいね、がんばっている若者がいる。

そちらでは「おととい」ですか、関東圏ですかね。

経済学を学んでいるのですか?
じつは38年ぶりに資本論を少し読み返しています。
必要があって3週間ほどで四百字原稿用紙で170枚ほど書きました。そのうちの一部を月末ころからアップします。
とっても面白いはずです。ぜひ読んでください。
by ebisu (2015-01-16 14:55) 

通りすがりの大学生

出身は岩手県です。大学の期末試験も迫っているため勉強の合間に読むことになると思いますが、楽しみにしています。
by 通りすがりの大学生 (2015-01-16 20:07) 

ebisu

通りすがりの大学生さんへ

岩手県ですか、盛岡市といういい町があるそうですね。私のいた会社では盛岡営業所へ異動になると、そこから動きたくないと歴代の所長が言ったそうです。
町のサイズが札幌よりは小さく、人間が住むには理想的なサイズだそうで、いいところだと営業所をたびたび訪問した創業社長の藤田さんがそう言ってました。福島県郡山市の会社への出向のときだったかな。
そうですね、大学生はそろそろ試験ですね。それが終わると入試。
大学の4年間は人生で勉強に没頭できるすばらしい季節です。充実した大学生活を楽しんでください。

今月末にアップ予定のわたしの小論は、『資本論』の体系構成についての研究です。
研究を通じてその背後にあるスミス、リカードなどの古典派経済学の特殊性を明らかにし、その経済学の公理・公準を析出して、別なもの(日本の伝統的な価値観に基づく公理公準)に置き換えることで、マルクスと古典派経済学を乗り越え、新しい経済学の展望を開くものです。
きっと面白い、いま校正中です。自分が書いたものを自分でチェックするのはなかなか困難な作業であることが身にしみています。誤字脱字・変換ミスをなるべく減らしてアップします。
by ebisu (2015-01-17 08:36) 

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