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#2772 「学力が普通」という基準は地域によって異なるし動いてもいる Aug. 12, 2014 [55. さまざまな視点から教育を考える]

 ブログ情熱空間が「学力が普通」という基準について釧路の状況を述べています。「普通基準」の低下は根室にも共通する問題なので転載します。北海道で教職に就くつもりの学生諸君にも読んでもらいたい。

 ブログ「情熱空間」より
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7439024.html
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2014年08月07日

危なくなっている「普通」

普通の基準をどこに置くのか?

それが大問題だって思いますね。
学力向上を明言しながら、なかなかそれを果たせないでいる最大の原因に、まずもってその部分からして共通認識が形成されておらず、日々の学習指導の定着の検証が、なかなかなされずにいることが挙げられるでしょう。
言わば、教える側のさじ加減に、おんぶにだっこの丸投げ状態。
どういった授業、どういった学習指導、どの程度の理解度をもって「普通」とするのかの共通認識がいまだにないということです。

普通の基準の構築・検証よりも、「分かりやすい授業」を優先させてしまっている中にあって、案の定、「普通」が危なくなっていて、年々、「普通」のレベルが下がり続けてきたという、「普通」じゃない状態。
それなのに、その「普通」をもって安心しきってしまうという怖さ。
今やるべきは、「普通」の基準を明確化することでしょう。
ある指導者にとっては「普通」でも、別の指導者にとっては「普通」ではない。
そこの是正こそが、だから、普通の基準の明確化が必要なわけですよ。

合格先生も吼えています。
そう、もはや「普通」が「普通」じゃないんです。
「普通」に、安易に妥協してはいけないんですね。
渾身の力を込めて操縦桿を引け!
でなければ、間に合わない…。


http://www002.upp.so-net.ne.jp/singakukouza/jijimonndai.html#Anchor-10497

《引用開始》
危なくなっている「普通」

 学力的に見ると、学校の平均がすでに普通では無くなってきています。少し前に書いた総合Aの平均点の推移を見ても、平均で普通とは言えない状況になっていますね。数学のテストで20点前後の平均であれば「計算が出来ないのが普通」という事ですから「そんな普通はいらない」ということでしょうか。

 さて、この低学力がどのような事を引き起こすか、というお話ですが、これは、自分が以前、車で事故に遭ったときのことです。信号待ちで止まっていたところに、脇見運転の学生が自分の後ろに突っ込んできました。その際、自分のところにすぐに相手方の保険屋さんから連絡を入れるようにお話しておいたのですが、いつまで待っても連絡がありません。そこで、こちらから再度、保険屋さんに連絡を入れたかどうか確認したところ、まだ入れていないとのこと。何をしていたかというと「DJの練習」をしていたんだそうです。その他にも連絡の行き届かない事が多々あって、その際、
「連絡を入れる時間も無かったのか?」
「はい」
「わずか5分くらいの時間もとれなかったのか?」
「はい」
「自分で起こした事故だぞ。まじめに対応しようという気はあるのか」
「はい」
という、何を聞いても「はい」と「いいえ」しか言わず、もう何を言っても「のれんに腕押し」状態なんですね。そして、後で確認してみたところ、本人はいたってまじめに、こちらの言うことに答えていたんだ、と言っている、ということだったんです。
 要するに、状況の判断が出来ず、何を優先して好いのか分からず、何で怒られているのかも分からず、ただ、こちらの言っている事に対し、自分のやったことがそうだった、と答えているだけなんですね。

 おそらくは、言われた事に対し、何でも「はい」と答えてきますから、この状況でも「この子はまじめで素直な子です」と答えてくる保護者や教師が多いのではないかと思います。でも、この状況で社会に出たら速攻で「お払い箱行き」ですよ。もう、こうなったら「普通ではない」と思ってください。異常な低レベルです。お話にならないんです。ちなみに、お父さんと話をしたところ「うちの息子がどうも済みません」と言っていましたが。

 そして、これは本当にお父さん・お母さんに確認して欲しいのですが、特に学力が低い子、中3の総合A学力テストで120点を切っている子あたりは要注意です。まともな話が通用しないと思っていた方がいいです。何でも「はい」と言っていて、うちの子、大丈夫と思っていたら、実はとんでもない事になっていた、なんて言うことが起こりうる状況だと思っていてください。
 学校で平均くらいだから、うちの子普通、ではありません。普通の感覚が通用する子は、学力テストで最低でも140点以上。本当なら160点以上なければ、まともな会話は成立しない、くらいに思っているとちょうどいいと思います。
《引用終了》
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コメント 2

ZAPPER

ご紹介ありがとうございます。

普通のレベルが年々確実に低下しています。
客観的立場で客観的な数値を用いながら、長年に渡ってそれを定点観測している我々は、偏差値等の「具体的」かつ「相対的」な数値をもって、痛いほど痛感しているのですが、色々なことが小中学校現場には驚くほどに伝わらないし、当然のこととして、学力が危機的状況にある中、その危機感すらもまた伝わっていないと実感しております。

後世恐るべし。
およそ子どもの教育に携わる人間は、そのことを忘れずに、それゆえに「自分は先輩よりも優秀」でなくてはならず、時代が、しかし諸般の事情から子どもの教育を難しくしていることもまた、夢ゆめ忘れてはならないのだろうって思います。

この時代、子どもは、独り立ちするために要する期間が長くなっていますが、しかし反対に、公教育・私教育従事者には、早く独り立ちすることが強く強く求められているのだろうと思いますね。ファイト!
by ZAPPER (2014-08-12 21:57) 

ebisu

ふるさとに戻って2002年12月に開塾してから、中学生の学力テストの点数分布と平均点を見続けていますが、今年の2月まで、ジリジリ下げ続けています。
市街化地域の3中学校のうち、一番学力の高いB中の「普通(平均点)」は145点(300点満点)付近でした。それが12年間で100点付近まで下がってしまいました。今では105点前後が「普通」です。

ところが4月の3年生の学力テストの結果はB中が139点、C中が149点でした。問題の難易度が下がったのか、それとも回復の兆しなのかまだ判断がつかないでいます。高校入試の難易度が低下して、30点ほど点数が以前よりも高く出るようになっているので、文協学力テストもそれに同調しているのかもしれません。全道平均点が出ていれば、それと各学校の平均点と比較することで簡単に判断がつくのですがね。
数値を無視した学力テストはデータ分析に重大な支障があります。何のための学力テストなのかわかりません。
全道の「普通」がどの程度なのかわからなければ、市街化地域の3校の「普通」が比較できません。
学力テストは全道平均点や、学校別偏差値が出るようなものに変えてほしいと思います。
各学校ではパソコンにデータを入力しているので、そのデータファイルを集めるだけで簡単に計算できます。何でこんなに簡単なことをいつまでもやらないのか理解に苦しみます。
by ebisu (2014-08-12 22:44) 

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