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#2432 釧路(と根室)の教育について(角田憲治会長)② Oct. 2, 2013   [64. 教育問題]

 ブログ「情熱空間」より転載

http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/6840398.html
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2013年10月01日

釧路の教育について(角田憲治会長)②

1章 5つの緊急実行課題
1)学力の目標をきちんと決めること。
教員や学校の主観的な評価ではなく北海道教育委員会が「3年後に全国学カテストの平均を全国平均以上にする」と発表したが、釧路市もそのような数値目標を決めて欲しいということ。
2)学校は子供たちの学力を把握して、補修補習をしっかりやってほしいということ。
3)小学校、中学校、高校の教員がお互いに情報交換をすること。家庭環境に責任を転嫁せず、学力面での真剣な情報を交換して欲しい。
4)コミュニティ・スクールの認定を受けること。
保護者や地域の人たちが学校の教育に関して話し合いの出来る枠組みを作ってほしいということ。文部科学省では、コミュニティ・スクールをすすめているが、釧路地方では1校も認定申請していない。任意の学校運営協議会はあるが。
5)学カテストの結果などを情報公開すること。
これは子供の状況や学校の状況を保護者にキチンと伝えてほしいということ。自分の子供の学校がどういう位置にあり、学校でどの辺にいるかわからない保護者が多いのではないか。

2章 学力層別の課題に基づいた提言
基礎学力支援
 現在高校でアルファベットの練習や小学校の計算練習をさせているところがある。「このままでは就職できないぞ」と必死になっている。
 これは、小学校や中学校できちんと勉強してこなかったからである。緊急謀題(2)と重複するが、基礎学カが不足している子供には、レベルを戻して補修補習し、また宿題を出して家庭で勉強する習慣をつけさせることである。家庭との連携が重要である。

標準学力支援
 この階層は「とりあえず就職は出来るぞ」という層である。
 しかし、北海道労働局の調査によると平成19年に就職した子供達のうち3年後には48%が仕事を辞めていると報告している。
 これは、放っておくわけにはいかない。まず「キャリア教育」すなわち職業観教育を進めるべきだ。
 「挨拶」「言われたことの対応」「注意されたとき」などの基本的な「しつけ」をしっかり教えること。
 またこの階層は、将来社会を実際に動かし地域の主体となる階層である。そのためにも学校の正規の授業時間以外の補修、自習、復習に力をいれてレベルアップをはかるべきである。

応用学力支援
 東大、京大クラスや国立大学、有名私立大学を以下一「難関大学」という。これらの大学を目指すという人たちを対象とした提言である。少し古いが、釧路の高校の進学状況を他とくらべてみると、北大の合格者(平成233月)では、
 釧路湖陵   14
 帯広柏葉   35
 札幌旭ヶ丘  52
 札幌旭ケ丘52
で数字を見るとがっかりする。
 この難関大学をめざす子供を育てる土壌作りをしようとの提言である。
 そのためにはいろいろな対策が必要である。
 第1は、幼児期から少年期において家庭での会話が重要である。難関大学に進む子供たちは、早期段階から言葉に対する認識力が高い傾向があり、この認識力は、先天的なものではなく後天的なものであり、その鍵はコミュニケーションである。
 第2は、小学校においてまず国語の能力を基礎から徹底して教えることが重要だ。コミュニケーション能力や論理能力は国語から得られるもので、これが各教科における知的好奇心を涵養する。特に小学校の低学年は国語指導の卓越したべテラン教員の配置や指導研修の充実が必要である。
 第3は、中学校において「正しく理解する力」「正しく考える力」「正しく説明する力」を主要5教科を通して身につけさせることが必要である。それをきちんと教えるためには、教師自らがこのような訓練を課す必要がある。
 第4は、高校においてさらに高度な「理解、思考、説明能力」と「膨大な知識」を習得させ難関大学に必要な得点力を身につけさせることである。
 第5は、「主要教科を自ら学び、疑問点を見つけ、解決を図り、より高度な学習段階に進む」こと。すなわち自習・予習の習慣を出来るだけ早く身につけること。
 第6は、教育環境が幼稚園から高校まで分断されず継続性を持っていることである。高校では中学校教育の現状を知らず、中学校では小学校の現状知らず、小学校では幼稚園や家庭での教育現状を知らないようなことでは、あちゆる学力の階層の子供たちに対して十分な教育を行うことはできない。
 第7に一定時間は継続して学習できる「学習体力」を運動体力と同様に、小学校から徐々に鍛え、高校では相当の長時間の学習に耐えられるようにすること。
 第8は、休憩、運動、栄養において正しく生活管理することである。体調が良くないと効果的な学習ができない。
 第9に親や教師が自分の体験だけで物事を判断しないこと。親や教師は勝手に「そんなに頑張らなくてよい」とか「もっと努力しなさい」の指導は自分の体験から判断してはいけない。現在の客観的情報を指導するべきである。

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