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#2372 算数・数学 釧路の小中学生の学力 Aug, 15, 2012 [64. 教育問題]

 釧路市が独自テストを実施しその結果を公表したので、「釧路の教育を考える会」のメンバーがそのデータ分析を試みている。
 同じテストを根室市内の全小中学校で実施してみたらいかが?子どもたちの学力が全道で一番低い具体的な理由の一端が判明することになる。

 釧路市は市議会基礎学力問題研究議員連盟という超党派組織があり、学力低下問題を市議会でとりあげて積極的な提案を行って教育行政を動かしている。
 そういう釧路に対して根室市議会は病院建て替え問題では市側のでたらめな提案をそのまま承認してしまい、市立根室病院の前年度赤字は前市長時代の2倍の赤字(=17億円弱)に拡大してしまっている。市議会は老健施設30ベッド増床9億円の法外な補助金に関しても承認してしまった。小中学生が全道で最低の学力レベルにあるにも関わらず、学力問題では何も提案がなされない惨状を呈している。市議会はあって無きがごとし。
 市議会は市政チェックと具体的な提案をしてその存在意義を示したらいかが?
 

 ブログ「情熱空間」より
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/6722288.html
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2013年08月08日

算数・数学の学力が驚くほど低い!(釧路市独自の学力テスト結果から)

さすがは合格先生。独自かつ、お見事な切り口です。というわけで、昨年に引き続きこの4月に実施された、今年度の釧路市独自の学力テスト。そのデータから読み取れる、毎度おなじみの悲しい結論を…。

釧路の子ども達は、算数・数学の学力が、驚くほど低い!

うーん、言いたかないけど言っちゃおう。算数・数学の教え方ですが、そろそろ塾や予備校、もしくはTOSSさんなりに頭を垂れて教えを乞うてはいかがでしょうかね?もう、根本からしてなっちゃいないんですよ。だから、何年経っても改善することができないんですよね。

合格先生も指摘しているように、小学校算数のターニングポイントは4年生なんです。指導内容が昔よりも易しくなったとは言え、4年生の学習内容は実に重要であって、一昔前までは「小4終了時点での学力(特に算数)で、ほぼ7~8割方、湖陵理数科の合否が確定する」というのが、この地の塾業界の暗黙の了解でした。学習内容が、具象概念から抽象概念へと変換する過渡期なんですよ。なので、この時期の算数は、その後の論理思考形成の土台という意味においても非常に大切なんです。

小4終了までの学習内容を「きちんと指導」して「きちんと鍛えた」場合、小5・小6になっても、そうそう崩れることはないんですよね。小学校で崩れなければ、中学への橋渡しもスムーズにいくんです。ただ問題なのは、どの程度の定着をもって「きちんと指導」した、「きちんと鍛えた」と判断するかということです。この点に関して、我々と小学校側には、それこそ恐ろしいまでの認識のズレがあるものだろうと思っています。

ただこの部分、複数の内側の同志からも聞いておりますが、低学年(1・2年生)と高学年(5・6年生)に力のある教員が投入される傾向が強くあって、そのせいで中学年(3・4年生)がどうしても手薄になり勝ちになってしまうとの事情があるようですね。でもしかし、そうした事情は分からないではありませんが、《旬の時期》をみすみす逃しているのは、ちょっとどうなんだろう?と思いますね。

塾人からの要望です。「普通」と「あたり前」の基準を見直しましょうよ。この地の子ども達の算数・数学の学力。その「普通」は、他の地では単純に「できない」ですよ。そしてこの地の「あたり前」の学習指導は、他の地では「まったくもって、演習量が足りてない」ということですよ。

それともう一つ。目標ってのは、大体が6~8割で終わってしまうもの。特に子どもの勉強には、それが強く言えるものです。それを超えることなんか、滅多にありゃしない。だから、きちんとした結果を出そうと思うならば、指導する側が目標を上方修正しなきゃダメってことね。そしてそのために必要なことは、「普通」と「あたり前」の基準から見つめ直すってことですよ。この地の「普通」と「あたり前」を通知表で「3」としたならば、それは他の地では「2」に相当する。そう、子ども達の通知表とまったく同じわけですからね。

●釧路市独自の学力調査
http://www002.upp.so-net.ne.jp/singakukouza/jijimonndai.html#Anchor-10349

《引用開始》
結果がでました

 8月6日の北海道新聞に、釧路市独自で行っている、全国学力調査の対象から漏れている小学校3・4・5年生と中学校1・2年生を対象に行っている学力テストの結果が掲載されていました。そして、こういうデータは、前年度の状況と比較することに意味があるわけで、前年度の状況と比較して、子供達が伸びているのか、それとも落ち込んでいるのか、それを知ることが大切なのです。ということで、ここで前年度のデータと比較してみましょう。


校種学年教科25年度目標との差24年度目標との差伸び
小学校3年国語-2.9 -
算数-2.1 -
4年国語-0.3-1.0+0.7
算数-0.3-1.6+1.3
5年国語-2.1-4.1+2.0
算数-3.0-0.9-2.1
6年国語 +0.5-
算数 -1.6-
中学校1年国語0 -
数学-3.0 -
2年国語+1.2+1.0+0.2
数学-2.6+3.6-6.2
3年国語 -2.8-
数学 +1.9-

 さて、この表の見方、ちょっと説明しておきます。
 まず、このテストでは、各学年、各科目毎に正答率の達成目標が設定されています。この達成目標ですが、このテストを作成している業者サイドのコメントは「忘れることを考えての目標設定」ということですから「きちんと勉強して学習内容を身につけていても、テストのときに問題の解き方を忘れてしまっている子もいるので、その分を差し引いて目標を設定している」ということです。従って「何とか子供達に頑張ってもらい、これだけは出来ていて欲しい」もしくは「この数値を目標にして、指導に当たって欲しい」という目標とは違い「最低限、この数値はクリアしておいて欲しい」という数値になっているということです。ですから、マイナスの項目があるうちは、まだまだ指導不足の部分がある、ということと捉えておいてください。
 そして、表では、その目標の数値と実際の正答率との差だけをピックアップしてあります。

 また、この表では「24年度の3年生で受験した子の正答率の差を25年度の4年生の正答率の差のところ」に記載しています。そうすることで、同じ子供達の正答率を比較できるようになっています。したがって、空欄がありますが、これは全国学力調査の方を受験しているため、ここでは釧路市独自の学力調査は受験していない学年ということです。今後、全国学力調査の結果が出てくると思いますので、そのときにまた改めて、この表を埋めていくようにしたいと思います。

 さて、そうしたことを考慮してこの表を見てみると、特徴的な事が分かります。「伸び」の部分をみて下さい。ここは、前学年からどのくらい正答率が伸びているか、ということを表しているのですが、小学校の4年生は、総じて伸びてきています。これは、小学校の先生が補習などで頑張ってきた成果が出ているものと思います。来年度の5年生の段階で、何とかプラスに転じてくれればいいですね。
 また、5年生の国語も伸びてきていますし、中2の国語も微妙ですが、ややプラスとなっています。

 ところが、壊滅的なのが算数・数学。特に中2の場合、数学の正答率が6.2ポイントも減少しています。この中2の学年は、前年度の中1での受験、すなわち小学校6年生内容で受験したときは、全体よりもプラスで中学校に入学してきたのですが、子供達が、中学校の1年生のときにガタガタの指導を受け、結果、マイナスに落ち込んでいます。これ、釧路の中学校の数学の教師の授業力が極端に低い、ということを示唆しています。
 それと合わせて、5年生の算数もグッとダウンしています。5年生の算数を受験、ということは、すなわち、小学校4年生の算数内容の指導が良くなかったということを示唆しています。小学校4年生というと、計算で言えば、小数・分数がでてくるところ、そして、四則演算のように、手順をしっかり守って計算する、という内容が出てくる学年です。また、単位については、アールやヘクタールなどが絡んできて、学校の先生の授業力が子供達の学力に直接影響する学年、ということなのですが、このあたりが弱いんですね。

 ということで、今、釧路で見直さなければならないのは、まず「算数・数学指導」。そして、この目標で数値にマイナスが並ぶことを考えると、教員自身の「上を目指す気持ち」や子供達に「上を目指させる指導」が出来ているかどうか、というところが問題になってくると思います。
《引用終了》

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