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#2347 道内の学力格差:ストップ・ザ・学力低下!! 第30回 July 2, 2013 [64. 教育問題]

 「エフエムくしろ」5月21日放送分の教育番組「ストップ・ザ・学力低下!!」の放送スクリプトが「ブログ情熱空間」に掲載されたので、紹介したい。

 隣の市、釧路の高専や湖陵高校と札幌・旭川・帯広の各校との学力格差が具体的な数値、平均点や偏差値で語られている。根室のデータを思い浮かべながら読むとその差に驚くだろう。
 根室内で競争していると全道や全国平均レベルを見失う。根室のトップレベル(10%)が全国模試の平均値付近あるいはそれよりすこし上にすぎないから要注意だ。
 学校の先生も生徒も広い視野をもつべきで、全道の上位10%と根室の上位10%が全国模試で具体的にどれほどの点数差なのか、全国と根室とではどれくらいの学力差があるのかをはっきり数値でつかんでおくべきだ。残念だが根室は釧路よりもさらに学力が低い。

 途中でFランクの話しが出てくるが、根室ではこの3年間は学力テスト五科目合計点300点満点で100~120点でFランクである。8年前には150点だったから、わがふるさとの子供たちの学力低下は目を覆うばかりだ。ちっとも有効な対策が打たれていないからだ。断片的に弊ブログで取り上げているが、最近少し具体的な動きが出てきているのは大きな変化の始まりかもしれない。

 昨日、ある市議と小一時間ほど学力低下問題について話しをする機会があった。ほとんどの子供たちが地方へ出て就職せざるを得ないが、その際に武器となるのは学力だが、そこが劣化してしまったのでは素手で戦場へ放り出すことと同じだと、危機感をもっていた。同族経営の多い根室の企業を若者に魅力のあるオープン経営の企業へと生まれ変わらせる努力もしなければならない。やるべきことは多い、大人たちはそれぞれの職業でベストを尽くし根室の子供たちに道を拓いてやろう。

 語り手は瀬賀さん。聞き手はエフエムくしろの大津さん。
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/6633800.html
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2013年07月03日

他地域との「差」について

我が釧根の子ども達の低学力モード。釧路を離れてみて、そしてしみじみ釧路の良さを認識するように、外部視点か他地域との相対的・客観的な比較が無ければ、なかなか理解ができないんですよね。

その点、それを痛切に肌で感じているのは転勤族の方々でしょう。秋田ではクラスでど真ん中だった子が、親の転勤で釧路へ。すると、いきなり学年ベスト15にランクイン。札幌ではオール3であった子が釧路の中学校へ転校し、直後にオール4に。そうした実例を、それこそ枚挙に暇のないほど見てきました。

「普通」の尺度、「普通」の基準が、ここまで違うんですというお話です。ナビゲーターは釧路の教育を考える会、瀬賀伸貴です。我々、私塾関係者にとってはごくあたり前のことなのですが、多分、お読みになると驚きの連続かと思います。悲しいかな、他地域を知らない多くの学校教員の認識もまた…。

現在、市教委が音頭をとって推し進められている基礎学力向上策ですが、こうした「他地域との差」というものについても、現状把握をお忘れなきよう、お願いしたいところですね。

●ストップ・ザ・学力低下!!
「学力の地域格差について」(第30回 5月21日放送分)
http://www002.upp.so-net.ne.jp/singakukouza/stopgakuryoku30.html


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コメント 4

隣町の住人

いつも拝見しております。
おっしゃられている根室管内の小中学生の低学力は
確かに酷いものがあると思います。
小生達が高校の頃の町の図書館の閲覧室は試験の
3週間前くらいからは勉強する学生であふれていたものです。
当然北大等の国立にも学年から4,5人は合格していました。
小生、今年3月で図書館長で退職しましたが、中高校生の本の貸し出しや、閲覧コーナーでの勉強する生徒の姿は皆無でした。
やはり過度の部活や、親自体が勉強した経験がない、それでまかり通っている、この辺に問題の根深さがあると思います。
また教育委員会自体の劣化(職員ではなく)も気になるところです。
by 隣町の住人 (2013-07-04 08:58) 

ebisu

隣町の住人さん、おはようございます。

弊ブログをお読みいただきありがとうございます。

わたしは団塊世代のど真ん中で一番人口の多い年に属していますが、同期からは北大合格者はゼロでした。
2個下の後輩は浪人も含めて7名北大に合格したようですが、これが根室高校のチャンピオンデータでしょう。一人は私のうちの隣のIQ180の男の子でした。たまにこういう生徒が出ます。

あのころの根高の定員枠(商業科+普通科)は中学卒業者の三分の一でした。現在は三分の二を大きく超え、おおよそ8割が根高の定員枠です。
実質的に競争はなくなっています。
競争がなくなれば劣化はあたりまえのように起きてしまいます。定員枠が大きすぎるのでしょう。中学生達はすっかりたるみきって、ブカツ三昧です。生活習慣が崩れ(勉強時間がない)てしまった生徒の学力を平均値に戻すのは至難の業です。ブカツを続ける限り治らない生徒がかなりの割合で存在しています。おおよそ三人に一人かな?

当時の割合で根高普通科の定員枠を計算すると48人ですから、1クラスで十分です、でも現実は3クラス120人。生活習慣が健全なら誰でも合格できます。

>やはり過度の部活や、親自体が勉強した経験がない、それでまかり通っている、この辺に問題の根深さがあると思います。

「親自体が勉強した経験がない」と書かれていますが、なかなか書きにくいことですが、私の感触も同様です。

勉強に熱心だった中高生は大学へ進学してそのほとんどが根室へ戻ってきませんでした。それが40年以上続いたのです。気がついたら根室の町にはあらゆる分野で人材が不足している。それがマチの衰退に拍車をかけてしまっています。地域経済ばかりではありません、地域医療問題でも市長の恣意的な暴走にブレーキをかけることすらできません。

地域経済が衰退したのは地元企業の世襲が大きな要素でしょう。好き勝手、恣意的な経営を続け、オープン経営の努力を怠り、魅力のある企業づくりができなかった。
ばかな二代目三代目の経営する企業は存在理由がありませんから、人材が集まらずこれからもどんどんつぶれていきます。2040年には根室の人口は1.8万人です。

30年後の根室を支える能力のある人材を育てるために、いま中高生をしっかり教育しておく必要を痛切に感じております。素直な性格、高い志、不屈の魂、そして確かな基礎学力を兼ね備えた人材を数人ふるさとに残すことができれば本望です。

by ebisu (2013-07-04 10:19) 

ZAPPER

ご紹介ありがとうございます。
学校が力を失い、教育行政が力を失い、親もまた力を失い…。そうした「結果」が今に至るものだと痛感しております。立て直しを図るとなれば、どこに梃入れするのが効果的かと考えるとやはり学校だと思うのです。学校が範を示して親力を回復させる。そのためには教育行政は司令塔としての役割をまっとうする。

こう言うと「また、何でもかんでも学校に…」と批判をいただくわけですが、失いつつあるかつての光を取り戻すことが一番大切だと思うのです。子どもの教育を通じて、親をも育てる学校。そうあって欲しいものです。
by ZAPPER (2013-07-04 11:28) 

ebisu

ZAPPERさんへ

小学一年生の入学時に家庭学習習慣の躾け方をお母さん達に教えてほしいですね。
具体的にやり方を教えて、お母さん達がやってくれたら、中学校の低学力層はは8割がた中上位層へシフトできます。

それから全道平均点すら計算されていない北海道文協学力テストを廃止して、偏差値のでる学力テストへ切り換えてほしい。根室管内の学校の先生たちの大部分は学力テストの偏差値を見たことがないから、学力の地域格差の現実を知らないのではないか。

学校がカギです。時間数で考えても学力向上は学校がキーとなるのはむしろ当然のことでしょうね。

根室ではC中学校もB中学校も放課後補習をしています。
現場は動きつつあります。
近々弊ブログでとりあげます。
グッドニュースです。
by ebisu (2013-07-05 00:38) 

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