#2211 高校入試最終出願状況(根室) Feb.14, 2013 [64. 教育問題]
昨日(2/13水曜日)、北海道立高校の最終出願状況が公表された。根室市内は次のようになっている。カッコ内は定員数。
根室高校 普通科 130 (120)
商業科 35 (40)
事務情報科 47 (40)
根室西高校 普通科 35 (80)
合計 247 (280)
1月の発表に比べて、根室高校普通科が当初よりもマイナス2、根室西高校がプラス1である。商業科と事務情報科は出願変更がなかった。
こうして数字を見ると高校統廃合は現実の問題だ。根室西高校は1クラスしかない。再来年は生徒の数が少ないからゼロに近いだろう。
中学生の間では、根室高校に「特進科」ができるという噂が広まり始めている。中学校の先生たちが発信源のようだ。
看護専門学校や大学受験が可能な人数はおおよそ50~70人だから、根室西高校がなくなった後は根室高校普通科がふたつに分裂することが現実的な案である。学力レベルに差が大きいから使う教科書も別にせざるを得ないだろう。「特進科」というよりは学力レベルから見ると標準的な「普通科」だろう。
昨年の出生数は190人だから、15年後には根室の高校へ進学する生徒数は160人前後になるのだろう。4クラス体制にせざるを得ないときに、どういう編成にするのかという議論もはじめなければならぬ。
全入状態が続くと学力は目に見えて落ちる。半数以上の中学生に勉強のモチベーションがなくなる。学力が低いままで高校へなだれ込むことになる。中高で勉強しなければ、頭は小学生並みのまま大人になってしまう。学力は伸びる旬の時期があるから、それを逃したらほとんどの人にリカバリーは不能だ。
根室の町の未来にとって由々しき問題となるだろう。
参考までに書いておくが、高卒の離職率は3年間でほぼ50%である。大卒は三人に一人、専門学校卒はその間に位置している。
問題は、地元企業の経営者がオープン経営に切り替えができるかということ。働き甲斐のある民間企業がなければ、根室に若者が居つけない。
子供たちの学力を云々する前に大人たちが問題なのである。私利私欲まみれで市政にくっついているような志の低い地元経営者や物言わぬ市議会議員ばかりでは町に明るい未来があろうはずがない。ふるさとの未来を明るいものにするために変ろうではないか。
*#2187 高校入試出願状況 Jan. 26, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-01-26
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