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#2210 市立根室病院はどこへ行く?  Feb. 14, 2013 [26. 地域医療・経済・財政]

  新病院が完成して、稼動し始めた。1月29日の北海道新聞根室地域版に根室支局の記者が取材記事を載せたくれた。なかなかいい記事だったが、突っ込み不足のところもいくつかあった。
 #2208「新市立根室病院開院」を書いた。問題点を具体的にひとつひとつとりあげ論じてはみたが、気が変わったのでアップしない。もう言っても詮がないことに気がついた。

 そもそも病院建て替え問題を採りあげたのは、古里の医療を破滅から救い、よい方向にもって行きたかったからで、300回近くとりあげて書いた。しかしもう病院は建ってしまっている。総事業費は70億円、どういう理由があるのか分からないが、市が招聘した病院コンサルタント提案の2倍以上のコストをかけた。
 にも関わらず問題点はいくつもある。療養病棟がないことや外断熱仕様ではないのでランニングコスト(燃料費)が倍もかかるであろう点や職員食堂がないこと、個室が多すぎることなどがあげられよう。電子カルテと外来診療実務デザインにも大きな問題があり、32個の外来ブースを設置してしまった。
 その一方で病院赤字は毎年膨らみ、ついに今年度16億円に達した、前市長時代の2倍の年間赤字である。毎年記録を更新し続けている。

 いずれももう取り返しがつかない。来年度は20億円前後の赤字が出る。市議会ではこのまま赤字が続くと市財政が持たないと答弁している。そうなれば市役所職員の給与2~3割カットで対応せざるを得なくなる。
 それで病院の経営が改善するわけではなく、もっと採算が悪くなる。定年退職する看護師の補充ができなくなり、閉鎖病棟が出て、病院収益は急激に減って赤字額がさらに拡大することになるだろう。すでにオーバーラン、もたない。
 住宅ローンを抱えている人や子どもの大学進学を控えている職員は、備えを固くしておくべきだ。

 小児科はついに北大医局のバックアップがなくなる。これで北大医局は根室から完全に手を引くことになった。本意ではないはずだ。そうせざるを得ない事情がこの2年ほどの間に起きてしまったと理解すべきなのだろう。#2173へ寄せられたたくさんのコメントを見ていただければいい。

*#2173 市立根室病院の小児科はどうなる? Jan. 12, 2012 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-01-12
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・・定年を迎えられる医師は、引き継ぎ期間の後、ご退任されます。同時に、組織としても、応援を終了します。苦しい事情をご理解ください。・・・
常勤医を確保した院長の手腕は、素晴らしいと思います。1人で赴任する医師の負担が、心配されます。

by 札幌小児科医 (2013-02-11 20:32) 
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 たしかに投稿をいただいた人は札幌在住の小児科の先生だろう。そうとしか書けない。
 何も詮索せずに素直に行間を読めば、事情は推察がつく。根室市への「惜別の辞」だと理解した。立場を入れ替えてわたしが書いても、ほとんど文面は同じになる。

 コメント欄にはハンドルネーム「事情通」さんや名前のない方「by NO NAME (2013-02-10 16:03)」から医療現場の事情が詳細に書き込まれている。わたしも認識を新たにした。医療に携わっているドクターにしか知りえない事情が丁寧に解説されていた。投稿に感謝申し上げる。
 書き終わったら、また投稿が一つあったので紹介しておきたい。HN(ハンドルネーム)がふるっている、「市立根室病院指定管理者」、思わず吹き出しそうになった。

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札幌小児科医さん
・・・
札幌小児科医さんの詮索をしてもしょうがないのでここでやめておきます。

管理人である私から申し上げます。小児科の件ですが、2013年4月に小児科医師が赴任します。大阪からの研修医の件はありません。札幌から赴任する医師のもとで研修する形ではあるかもしれませんね。
小児医療は成人と違って日単位で病態が変化するものではなく時間単位で変化します。だから24時間管理が必要となるのです。小児医療をしたことない医師にはわかりません。小児科は循環器、内分泌、消化器、神経内科、血液内科と全て診ますが小児科です。成人の内科のように循環器内科、消化器内科、呼吸器内科といいません。医局内ではそれぞれのグループにわかれますが、一般病院での治療であれば専門グループでなくても診療出来ます。専門的治療が必要であればほぼ大学病院クラスに紹介され、治療方針がついてから戻されます。
管理人としては北大系小児科医局が築いた医師の派遣システムを今度は札医系小児科医局で引き継ぐ予定です。金額がかかりますが、一人では小児医療は無理です

ぴんぽんさん

毎年市立根室病院の医師が必ず辞めています。
原因はいろいろあると思います。今後常勤医師と嘱託医が混在していくものと思われます。
大学医局派遣については大学と病院の間に信頼関係がある限り続くと思われます。
札医とは現在信頼関係が構築されつつあります。そのおかげで整形外科1人、外科1人、消化器内科1人の派遣はおそらく当分は続きます。
ただ派遣は1年または半年と入れ替わりになります。
旭医系眼科は不明です。

招聘で旭川に行くより札幌に行ったほうがいいからです。
でも道外に招聘に行く方が楽しいです。
札幌への医師招聘で札医とある程度方向性着いたら、今度は道外に医師招聘に行きます。東京近辺だと中標津から出ているけど、関西方面なら新千歳経由でもいけるからね。

事情通さん

>最近色々な方面から市立根室の「医局の暗さ」や「医師と周りのスタッフとの不協和音」が聞こえて来ます。
大変申し訳ありません。この時期は常勤医師が辞めていきます。医局だけでなく、事務局も暗いです。

明るいのは管理人だけです。申し訳ありません。
by 市立根室病院指定管理人 (2013-02-13 00:48)
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ハンドルネーム「市立根室病院指定管理人」さん

投稿ありがとうございます。32件目の投稿、楽しく読ませていただきました。
ハンドルネームが気に入りました。洒落てます。
書いてはいけないことは途中で言及を避けて、どうやらしっかりした方のようです。

噂の大阪の医師の件はとりあえずはないという「内部情報(?)」、情報の確度はさっぱり分かりませんが、あなたの情報が現時点では正しいのでしょう。文面から信用していい、そんな気がします。

札医大との関係は現状維持ということでしょうか?地域派遣枠がなくなっても、継続してくれる。
>大学医局派遣については大学と病院の間に信頼関係がある限り続くと思われます。
>札医とは現在信頼関係が構築されつつあります。そのおかげで整形外科1人、外科1人、消化器内科1人の派遣はおそらく当分は続きます。

増員は無理という結論なのでしょう。

旭川医大から眼科医派遣の件は不明としています。学長のご好意でしょう、眼科を残してくれました。道内の大学だから地域医療への配慮があったのだろうと思います。
そして、もうじき起きる北大医局の撤退。

あなたの解説でよくわかったことが一つあります。市立根室病院は道内に医師派遣増員をお願いできる大学がなくなったということ。このことこそが一番重要な情報でした。それを心配していた関係者は私の知る限りでも数人いらっしゃいます。もちろん心配している方は他にもいらっしゃるでしょう。

>招聘で旭川に行くより札幌に行ったほうがいいからです。
でも道外に招聘に行く方が楽しいです。

>札幌への医師招聘で札医とある程度方向性着いたら、今度は道外に医師招聘に行きます。東京近辺だと中標津から出ているけど、関西方面なら新千歳経由でもいけるからね。

市立根室はヘッドハンティング・ブローカにとっては上客であると書いているようにも聞こえます。
出張医を関西圏まで手を伸ばしたら、市立根室病院の経営がどうなるかは、はっきりしています。

「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」

これでは「売り手」のヘッドハンティング企業のみが濡れ手に粟、買い手(市立根室)は早晩経営破綻、世間(患者と市民と職員)は踏んだり蹴ったりの構図です。

でも、どうしようもない、あなたのご意見に従えばそういうことのようですね。
ふるさとの医療の明日を憂える私としては、ショッキングな情報ですが、とりあえず正直で率直、そしてユーモアを交えた解説に御礼申し上げます。
貴重な情報とご意見ありがとうございました。
by ebisu (2013-02-13 08:37)
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 真偽不明な記述があるので、アンダーラインを引いて示しておいた。札医大小児科が医局としてバックアップするなら、非常勤の医師を交替で張りつけるはずだが、そういう「気配」はない。赴任予定の医師が医局派遣の形で来るという話しでもあるのだろうか、そうではないようだから、この箇所だけは我田引水かもしれぬ。時間がたてばわかることだから、経緯を見守り、情報の信頼度を判断すればいい。

 「指定管理者」を名乗る人の文面からは他にも読み取れる情報があるが、解説はやめよう。野暮だ、読み手の皆さんが行間を読めばいい。
 それにしてもよく内情をご存知のところとそうではないところがあるのも理由のあることなのだろう。(笑)
 これが市立根室病院関係者か元関係者なら、病院経営が赤字を増やし続け、破綻する理由がよくわかる。こんなにあけすけで、「正直」な投稿は珍しい。
 ドクターでないと知りえない経験智への言及がないから、内容から判断してドクターではない。そして医師獲得について経営上の配慮が露ほどもないから、この人は大局的な判断の苦手な人なのだろう。酒を飲むだけなら面白そうな男ではある。
 こういう人が医師招聘活動に携わっているとしたら、あっちへ行ったりこっちへ行ったりと行き当たりばったりの迷走は実によくわかる。

  一つ忠告しておきたい。(文面に自然に出てしまっているが)実務ではこういう"ブラフ"は通用しない。すぐに見抜かれ、まともなところは2度までは会ってくれても3度目はないだろう。相手がそれなりの地位や身分にあり、相応の見識を持ち合わせていればブラフは簡単に見抜かれる。わたしも実務ではそれなりの権限をもち、そうしてきた。仕事のできぬ輩はなるべく相手にしない。安全できちんとした信頼できる仕事相手は世の中にいるからだ。相手を選んで仕事をするというのは自分の信用を維持するためにも大事なことなのである。
 想像できることは、北大医局からは相手にされていない、旭川医大に行っても詮がないことをご本人自身が書いてあるから、やはり相手にされていない。そうだとすると札医大医局との関係だって脚色がありそうだ。
 道内には相手にしてくれる大学がなくなった、そういう告白と読んでいいのだろう。だから千歳から関西へ飛ぶと。
 文面をもう一度注意深く読んでみてほしい。(古里根室のために私のプロファイリングが外れていることを願う)。
  前回の弊ブログ記事#2209の匿名のドクターの投稿と比べて読んでみたらいい。ブラフはひとつもない。そういう必要がないからだ。
*#2209 学ぶ: チーム医療と同門 Feb. 13, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-13

  HN「事情通」さんからコメントが追加されている。
==========================

>この時期は常勤医師が辞めていきます。医局だけでなく、 事務局も暗いです。

かなりふざけた言い方ですね。「常勤医が辞めて行く」と言う表現は定期的な医師の交代とは違うでしょう。定期的な医師の交代ならば医師の数は減らず誰も暗くはならない。事務まで暗くなるのは、「このままではどんどん医師が減り病院が成り立たなくなる」と言う不安が有り、またその原因に薄々勘付いてはいても自分たちの立場ではどうにも出来ないもどかしさ(腹立たしさ)が有るからでしょう。

また医局が淋しいのは、”様々な人間関係”から居ても楽しくないから皆自分の現場から医局に行く機会が減り、医局にはお互いが見知らぬ出張医ばかり。これでは会話も生まれず医局も暗くなる一方・・・。

違いますか?



by 事情通 (2013-02-14 10:03)

==========================

 市立根室病院の経営は行き着くところが見えてきてしまったようで、もはや避けようがない。どのようなクラッシュが待ち受けているのだろう?

 これらの投稿は根室の地域医療がどうあるべきかを考える際に、貴重な資料となる。根室の地域医療の将来に不安をもっている市民は、ぜひ全部に眼を通していただきたい。
 このコメントから学ぶべき人の筆頭は根室市長であるかもしれない。
 地域医療に関心の深い経済団体や諸団体もあるようだから、きちんと読んで考えてもらいたい。あなたたちにはやるべきことがあるはずだ。

 暇のある人は300近くも書き綴った古里根室の地域医療問題に関する弊ブログ記事をお読みいただきたい。5つのカテゴリーにまとめられているから、選んでクリックしてほしい。具体的な提言がたくさん見つかるはずだ。

 当分の間、わたしは病院問題をとりあげるつもりがなくなっている。「指定管理者」を名乗る投稿でげんなりしたこともある。これほどとは思わなかった。つける薬がないと言うのが本音。
 コメント欄は事情をご存知の方や、ご意見のある読者が自由に使っていただいていい。よほどひどい投稿やプライバシーの問題に抵触しない限り、意見が違ってもコメントの削除はしない。
 ebisuは古里の地域医療のために祈りつつ、経緯を見守りたい。しばらく沈黙。一週間かもしれないし、一月かも知れぬ。



*#2208 市立根室病院の小児科はどうなる? Jan. 12,
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-01-12


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市立根室病院指定管理人

医局制度と研修医制度
そこからさらに地域医療について

昨日この文章を書いていたら、本日のebisuさんのブログ更新でした。改めて推敲してコメントさせて頂きます。

1 医局制度
医局制度とは、出身大学または故郷の大学の医局に入局します。そこで医局という縦割りの世界に組み込まれることです。
教授、准教授、講師、助教、医員、研修医となります。
今までは教授を頂点としたピラミッドができていました。そして教授の決定は医局の決定です。さらに上にいくほど定数が限られているので医局を去り、市中病院の役職になる人や開業する医師がでてきます。
しかし現在は職業の選択の自由が医師にも認められており、教授の意向で医局員を派遣することは不可能です。
医局の関連病院に教授がどうか言ってみないかと聞いて、医局員が行きますと自分から言わないと派遣はできません。選択する自由の権利があります。
市中病院の中にはまだ勘違いをしているところがあり、教授が決定すればいけると思っています。なんでうちには送ってくれないのか?
ただ教授の力が強く発揮されている場合と医局員がこのことを知らずに派遣されることもあります。
また病院が実弾をぶちこんで派遣を決めるところもあります。奴隷制と同じです。


2 研修医制度
研修医制度はさらにこの制度を研修医の時期から選択の自由をもたせているものです。医師の中にもまだこのことを分かっていない人が多いと思います。
なぜうちの病院に研修医がこないの?研修医は自分の行きたい病院または医局に自由に行けることができる権利があるのです。
医局制度もある時期から医局員の職業の場所を選択する権利が尊重されるようになりました。だから医局員があの関連病院に行きたくないと言えば、その医局から派遣はされないのです。さらに入局したい医局の関連病院に行きたくない関連病院があると入局もしなくなります。医局を選択する時に行きたい関連病院があるかということも入局の基準になります。
研修医制度を医療崩壊の原因と言われていますが、おそらく研修医制度前から少しずつ医師の引き上げが始まっていたはずです。医局制度での選択の権利が言われていましたから。なぜ行きたくないと医師たちは思ったのでしょう。研修医制度で医局にきられた病院はもともと医局員の間では行きたくない病院として名前が挙がっていたはずです。

3 地域医療 住民の希望と医師の希望
北海道は北海道の地域医療を支えるために建てられた大学があります。札幌医科大学、旭川医科大学です。これらの大学はもう少しこのことを自覚することも必要なことだと思います。ただし現在研修医制度では医局に入局することなく、行きたい病院または医局にも行くことができます。魅力ある病院には人が集まりますが、魅力がない病院は淘汰されていきます。医療密集地ではいいことだと思います。
しかし地域医療については問題が発生します。必要な病院も淘汰されてしまうということです。
市町村毎に複数の病院があると派遣する医局も苦労しますが、もし仮に市町村の病院複合体を決めその中に拠点病院を決めれば医局も派遣しやすくなります。または民間病院グループの傘下になればグループ内には派遣しやすくなります。

現在地域により様々な取り組みで病院集約を試みられています。

北海道の市町村で医師が足りないという病院はたくさんあるでしょう。それぞれ自分の市町村の病院を持っていることへの執着はそろそろやめて、北海道内でどのように医師配分をするか考えた方が良いと思いますが利権が絡んでくるので難しいのでしょうか。
自分の街の病院を考えるのではなく、自分の地域の医療を考える機会になればと思います。
釧路地域と根室市、別海町、中標津町なのか、釧路地域と根室中標津地域なのか?
少し遅すぎた感も否めませんが、道は残されています。合併はできないけど全て根室中標津地域の公立病院が民間グループにより経営統合されれば、グループ間での医師派遣が気楽にできるようになると思います。
急に医師が増えるわけでありません。勤務医に辟易して開業医になった人を使わない限り。


4 節度のない医師
ここでみなさんが抽象的な言い方をしている問題がでます。
1+1=2?
縦割りの世界に例えていますが、チーム医療を知っている医師同士なら1+1=2以上になります。
中傷しあう医師は1+1=2にもみたないでしょう。
医師のほとんどはチーム医療を理解していないため、1+1という働き方も知らないし、1+1の周りにもチームの一員がいることを知りません。

ある公立病院はその地域の総合病院としては1番大きいのですが、地域の医師からは嫌われていました。
紹介しても何もしてくれず、開業医の集まりのようであるドクターズモール。
お互い廼偉氏が何をしてもいても干渉はしません。カンファレンスもなし、患者のことの相談もなしです。
特に公立病院であるため働かなくても働いても給料は同じでした。
常勤医師は70人程ですが、売り上げは毎年10億の赤字。病床数は600床。
さらにNO NAMEさんがおっしゃっているように出身大学もバラバラです。
そんななか建物の老朽化から7階建て、ヘリポート付きの病院として生まれ変わりました。
90億円の建築費用です。案の定赤字は15億円。2年同じ状況が続きました。
そんな病院がある年を境に黒字10億円となりました。
実に20億円超の増加です。しかし医師は変わらず出身大学はバラバラ。
縦割りでは納得のいかない話ですよね。1年で関羽、張飛、劉備の仲になったのでしょうか?
NO NAMEさん ebisuさん 事情通さん どうしてでしょう?
こんな話を聞くと誇大広告のあぶない攻略本をつかまされたとお思いでしょうか?
実際にあった話です。

事情通さん
>この非常勤医の報酬と言うのが最近では結構高額で、地域にも依りますが1日10万以上は支払っていると思われます。大体その報酬の算定基準は、同程度の医師の年収を日割りするのでどうしても高額に成ります。

非常勤医師への支払いは基本的にはもともと常勤医師より高額です。非常勤医師として毎日働けば、常勤医師より高収入となります。これはどこの病院でも同じです。そのため現在はアルバイトだけで常勤にならない医師は増えています。入院患者も持たなくて気楽ですからね。
常識です。また嘱託契約ということも多くなりつつあります。

ebisuさん
>あなたの解説でよくわかったことが一つあります。市立根室病院は道内に医師派遣増員をお願いできる大学がなくなったということ。
このことこそが一番重要な情報でした。それを心配していた関係者は私の知る限りでも数人いらっしゃいます。もちろん心配している方は他にもいらっしゃるでしょう。

違います。
医師派遣する大学は複数あるほうがいいと思います。
1 大学に頼ると院長が交代すると次は?となります。
2 大学では大学の派遣医師数と役職の取り合いで難しいですよね。
諸葛孔明のように市立根室病院三分の計はどうでしょう。院長は3大学出身で持ち回り。でも役職抗争はすごそうですね。

本当にお願いする気があるならどの大学も話はきいてくれると思います。今の管理者が札医にお願いしたいのでしょう。
NO NAMEさんが気にしていた小児科医師変更で高度医療で小児科搬送先がなくなることを懸念していますが、本来必要な治療であればそれが他大学であっても受け入れるのが普通です。あなたの出身大学が違うから当院ではあなたの患者は受け入れられませんということはありませんよ。ただ出身大学の方が頼みやすいのは事実でしょう。

ebisuさん
>招聘で旭川に行くより札幌に行ったほうがいいからです。でも道外に招聘に行く方が楽しいです。
>札幌への医師招聘で札医とある程度方向性着いたら、今度は道外に医師招聘に行きます。東京近辺だと中標津から出ているけど、関西方面なら新千歳経由でもいけるからね。
市立根室はヘッドハンティング・ブローカにとっては上客であると書いているようにも聞こえます。
出張医を関西圏まで手を伸ばしたら、市立根室病院の経営がどうなるかは、はっきりしています。
「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」
これでは「売り手」のヘッドハンティング企業のみが濡れ手に粟、買い手(市立根室)は早晩経営破綻、世間(患者と市民と職員)は踏んだり蹴ったりの構図です。

ヘッドハンティング業界はよくわかっています。市立根室病院に名乗りを上げるような医師がいないことを。
大丈夫です。ヘッドハンティングで経営は圧迫されません。管理人が医師招聘としてその地を訪れるので、この時期は楽しいと書いたのです。


ここからがブログ更新で内容変更です。
ebisuさんの気を悪くさせて申し訳ありませんでした。
前回コメントの中身は私としてはまだ序章のつもりでしたが。


ebisuさん
>真偽不明な記述があるので、アンダーラインを引いて示しておいた。札医大小児科が医局としてバックアップするなら、非常勤の医師を交替で張りつけるはずだが、そういう「気配」はない。赴任予定の医師が医局派遣の形で来るという話しでもあるのだろうか、そうではないようだから、この箇所だけは我田引水かもしれぬ。時間がたてばわかることだから、経緯を見守り、情報の信頼度を判断すればいい。
ありがとうございます。ここに気付いていただいことに感謝します。
やはりebisuさんは話の分かる人だと思います。今後の動向を注視していただけたらと思います。
ebisuさんがブラフと捉えたことが今後現実におこるかどうか私も楽しみです。
もし本当にこのことが現実になるのなら市立根室病院は...。
ちなみに>酒を飲むだけなら面白そうな男ではある。酒を飲んでもつまらない男です。

>一つ忠告しておきたい。(文面に自然に出てしまっているが)実務ではこういう"ブラフ"は通用しない。すぐに見抜かれ、まともなところは2度までは会ってくれても3度目はないだろう。相手がそれなりの地位や身分にあり、相応の見識を持ち合わせていればブラフは簡単に見抜かれる。わたしも実務ではそれなりの権限をもち、そうしてきた。仕事のできぬ輩はなるべく相手にしない。安全できちんとした信頼できる仕事相手は世の中にいるからだ。相手を選んで仕事をするというのは自分の信用を維持するためにも大事なことなのである。

私も同じ意見です。知ったか仏陀は嫌いです。シャレや誤字ではありません。知ったか仏陀は本のタイトルです。
今回の経過は私がここに出てくる方々を試そうとしたことから始まったことです。申し訳ありませんでした。
踊る大走査線ではありませんが、「やりたいことがあればえらくなれ」です。
私も含めてここでコメントされている方はおそらく部外者でしょう。
ただ今までの経験で本当に病院運営に近づいて働いていた人物になれば的確な表現が見られるものです。
私はそこまで偉くなっていませんが、知人に200床や600床規模の総合病院病院経営に関わる人がいますのでebisuさんのお話は根室の病院の問題を外部から的確に申し上げていることがわかります。

最後に事情通さん
おそらく医療問題でのebisuさんの懐刀ですかね。

>この時期は常勤医師が辞めていきます。医局だけでなく、事務局も暗いです。
かなりふざけた言い方ですね。「常勤医が辞めて行く」と言う表現は定期的な医師の交代とは違うでしょう。定期的な医師の交代ならば医師の数は減らず誰も暗くはならない。事務まで暗くなるのは、「このままではどんどん医師が減り病院が成り立たなくなる」と言う不安が有り、またその原因に薄々勘付いてはいても自分たちの立場ではどうにも出来ないもどかしさ(腹立たしさ)が有るからでしょう。また医局が淋しいのは、”様々な人間関係”から居ても楽しくないから皆自分の現場から医局に行く機会が減り、医局にはお互いが見知らぬ出張医ばかり。これでは会話も生まれず医局も暗くなる一方・・・。
違いますか?

違いますよ。先ほども申し上げましたが部外者です。
当たっていることもあれば、本質を少しみていないような気がします。
今後の病院の経過を静観していただければとわかることもでてくると思います。
経過観察も大事ですよ。


楽しみに読ませていただきますが、今後は私もコメントは控えさせて頂きます。
まだこのブログでは病院の問題を話すには状況が整っていないのでしょう。
お騒がせして申し訳ありませんでした。TIsan
返信コメントは不要です。

誤字、脱字については恐縮ですがお許しお願いします。
by 市立根室病院指定管理人 (2013-02-14 18:14) 

ebisu

アハハ、やはり面白い。
2度目の投稿はまるで別人です。

ブラフがなくなりました。
初回は悪ふざけがすぎましたね、どうやら地域医療についてきちんとしたお話のできる方のようです。

謎の登場人物、誰かを詮索するよりは、地域医療に関する投稿者の意見だけに耳を傾ければいい。
楽しみです。

イニシャルを入れて投稿してくれましたが、これは返信ではありません、感想です。
もちろんあなたのイニシャルは存じませんので、残念ながら付け加えることができません。m(_ _)m
どなたでもよろしい、おふざけでないご意見なら歓迎ですよ。

誤字脱字はわたしは歳のせいか潰しきれません。お互い様、どうかお気遣い無用に願います。
by ebisu (2013-02-14 22:42) 

ebisu

おはようございます。
私の文の意味が理解できていないようです。

>>ebisuさん
>>あなたの解説でよくわかったことが一つあります。市立根室病院は道内に医師派遣増員をお願いできる大学がなくなったということ。
このことこそが一番重要な情報でした。それを心配していた関係者は私の知る限りでも数人いらっしゃいます。もちろん心配している方は他にもいらっしゃるでしょう。

>違います。
>医師派遣する大学は複数あるほうがいいと思います。

複数あるほうがいいのに、北大医局はこの2年間にやむを得ぬ事情が二つ発生してついに支援を打ち切ります。これで医師派遣する大学がひとつなくなったわけです。

旭川医大もある特別な配慮が働いてつながっていますが、その内容についての言及はしません。あちらにはどうしようもない事情があります。釧路医師会病院すら医師を引き上げて閉院に追い込まれました。そうしないと本院の維持ができないからです。臨床研修制度の影響は大きいものと言わざるを得ません。
もう、医師派遣の増員を相談できる医局道内にはない。それは市立根室のマネジメントがまずかったからにほかなりません。いくつもトラブルを起こし続けた。

あなたはおそらく地元の方、不用意でした。病院関係者も弊ブログを読んでいますので、勘ぐられます。もし当のご本人でなければ迷惑を蒙る人がいるということです。ご本人ならそういう問題はありません。
根室のお住まいの方でないなら、無用の誤解を避けるために根室にお住まいでないことをもっとはっきりお書きになったほうがいい。

そのあたりが私はよくはわかりませんが、内部の方なら大阪への出張はおやめになったほうがいい。市立根室の破綻を早めることになります。古里の医療を心配する根室人だったら、してはならぬことです。
仕事をしないほうがいい人も世の中にはいます。穏やかに暮らしましょう。
by ebisu (2013-02-15 08:40) 

ebisu

こんにちわ。
医療問題はお休み、しばらくこの問題では出てきたくはないのですがね・・・(苦笑)

>常勤医師は70人程ですが、売り上げは毎年10億の赤字。病床数は600床。
>さらにNO NAMEさんがおっしゃっているように出身大学もバラバラです。
>そんななか建物の老朽化から7階建て、ヘリポート付きの病院として生まれ変わりました。
>90億円の建築費用です。案の定赤字は15億円。2年同じ状況が続きました。
>そんな病院がある年を境に黒字10億円となりました。
>実に20億円超の増加です。しかし医師は変わらず出身大学はバラバラ。
>縦割りでは納得のいかない話ですよね。1年で関羽、張飛、劉備の仲になったのでしょうか?

市立根室はたったの135ベッドで70億円の総事業費。あなたは600床で90億円の例を挙げました。市立根室の建て替え総事業費がいかに度外れた巨額であるかを証明しています。

赤字会社が黒字会社になることはよくある話しですよ。人は以前のまま、要点は使い方と仕事の仕組み(実務デザインの変更)、経営の仕組みを変えるだけでいい。仕組みを変えたら赤字会社は案外簡単に黒字になります。
わたしは赤字会社をいくつか黒字にしました。びっくりするほど高収益会社に変わります。ようは仕事の仕方、経営の仕方です。仕事のデザインを変えるととんでもなく生産性が上がります。2倍から4倍に上がってしまいます。同時に仕事の精度が飛躍的に上がってしまうのです。

あなたはやはり、経営には素人同然の知識や経験の持主のようです。

偉くないと仕事はできないようなことをどこかで書きましたね。
ああ、ありました。
>踊る大走査線ではありませんが、「やりたいことがあればえらくなれ」です。
>私も含めてここでコメントされている方はおそらく部外者でしょう。

私は小さな私塾経営者ですから、部外者です。あなたが部外者かどうかはわからないとしか言いようがありませんね。

仕事と権限の問題ですが、あなたは視野が少し狭いようです。これも理由があることなのでしょう。
周りにそういう人間がいなかったからでしょう。えらくなくても立派な仕事をしている奴は世の中にたくさんいるでしょうよ。

弊ブログは若い人たちも読んでいます。若い人たちに誤解してほしくないからあえて書きますが、権限がなくても仕事はいくらでもやれます。
200億円の臨床診断支援システム開発と事業化に1985年に経営会議でやっていいよと稟議書に簡単にOKをだした創業社長がいます。まだ、入社1年半の管理会計部門の社員の提案でした。
200人の中小企業でも、2000人いる大企業でも、会社の中で他の誰にもできない仕事で実績を上げておけばいい。
権限をもつ人が絶対の信頼をおけるような器になればいいのです。会社なら、社長が全面的に改革をバックアップしてくれます。自分に権限がなくても何でもできるのです。それは仕事に対する絶対的な信頼があるからです。この男は予想以上の結果を出す奴だと信じ切れれば、大概のことにトップはOKを出すものです。それができないトップは会社を潰すことになります。
競争の激しい民間企業で働いていればそういうことは自然に理解できるものです。だが、あなたにはそうした経験智がないようにみえました。それは仕事をしている土壌が異なるからではありませんか?

若い人たちへのメッセージです。
「権限はなくても大概の仕事はできる、それは自分の能力開発しだい」
中高生の時代の勉強スタイルがすべてかもしれません。2年間ぐらいは全力で勉強に励んでみてください。その後の人生が変わります。

by ebisu (2013-02-15 11:36) 

市立根室病院指定管理人

ebisuさん
何度もコメント、申し訳ありませんでした。


by ebisu (2013-02-15 08:40)
指摘された部分については今は御容赦ください。


by ebisu (2013-02-15 11:36)
これから希望のある方もみられているなか不適切な意味ととれるコメントをしました。
「やりたいことがあればえらくなれ」
若い人たちにはごめんなさい。

この言葉で私が本当に言いたかったことは組織、社会を知るためには上にいかないとわからないことがあるということです。この意味合いでも少し変ですかね?

言葉が足らずな文で申し訳ありませんでした。
あ、ebisuさんにではなく若い人にですよ。

ebisuさんともう少し話がしたいのですが...
ebisuさんのコメントにのるとまた話が長くなるので今回はこれで勘弁してください。

今回ebisuさんを不快な気分にしたことに対してまた若い人達に困惑する言葉を仕様したこと、さらにここにコメントをよせている方に申し訳ありませんでした。


ebisuさん
ご縁があればいつか会うこともあると思います。



私事ですが、昨日子供が英検5級に受かりました。
by 市立根室病院指定管理人 (2013-02-15 15:00) 

ebisu

おばんです。(笑)

>私事ですが、昨日子供が英検5級に受かりました。

おめでとうございます。

これで了解です。ご返事確かに受け取りました。
そういうことにしておきます。

>ebisuさん
>ご縁があればいつか会うこともあると思います。

そのときはにっこり微笑んで歓迎します。
顔を見ておだやかに話しをするのがお互いにいい。

もちろん、コメント欄で一つのテーマをめぐって紳士的な激論を交わす姿を見せることも若い人たちの参考になりえます。ものごとにはいろんな見方、意見が可能です。
楽しいひと時でした。
by ebisu (2013-02-15 22:47) 

事情通

ははは、この掲示板で根室の医療について喧々諤々とやっているのは皆部外者ですか。
しかし傑作なのは「市立根室病院指定管理”人”」と言う院長と間違える(院長ならば指定管理”者”)ハンドルを名乗る方が病院の医師招聘で日本中を東奔西走していながら「私は部外者です」(笑)。
ただこれは単語の定義の問題ですが、「市立根室病院の医師以外は部外者」ならば、病院の事務方や市役所の病院担当でそれなりの立場の方でも可笑しくは有りませんね。

しかし、しかしです。医師招聘のやり方は、各所からの情報を事務方が絞り病院の管理者側(病院長、事務長、医師招聘担当)に伝える→前段階として先ず事務方が接触して良い感触を得たら次に管理者側がその医師に接触する(自分たちが出向くことが多いが、時に先方を根室に招く。公募に反応して来た医師に対しても同様のスタンスです。

何処の公立病院にも「大学への挨拶回り」と言う必要不可欠かつ殆ど無意味な(形骸化した)仕事があります。要するに北海道の場合は北大、札医大、旭医大の医学部の教室の中で自分の病院に関係が有る(医局員を派遣してくれている)教室の教授への恭順です。これは大体病院長と事務長乃至課長の役目です。病院と教室間の脂っこい具体的な話(主に医師派遣の人事)は、専ら医局長が相手に成ります。

この掲示板の中にしばしば登場してくる「民間業者」は確かに医師を探すのを仕事にしていますが、それはあくまで野に下っている医師が相手で、大学病院の医師や大学関連の病院の医師には手を出しません。まあ言ってみれば「縁結びの神」ですね(笑)。ところがこの縁結びは成功すると結構な報酬が手に入ります。大体の相場は紹介する医師の年収の20%前後の様です。つまり交渉相手の病院での給料が年2000万なら業者には500万前後の成功報酬が転がり込みます。そして紹介業者としての責任は大体半年間程度とも。つまり紹介した医師の業者としての保証期間はたった半年・・・と言うわけです。これ、上手く利用すると詐欺紛いのアイデアが生まれます。医師と業者がつるんで動く作戦です。半年後に医師が新しい病院を理由を付けて辞め業者が病院から手にした報酬の半分を貰う。そしてそのコンビはまた次の獲物(医師不足に泣く地方の病院)を狙う。「嘘だろ~そんな都合の良い話。大体どこの病院だって就職希望者を調べるだろうさ」。ごもっとも。確かに病院はその医師を調べます。しかし、それはあくまでも履歴書を信じるだけの話です。殆ど”裏”は取りません。まあ最低限の確認(前任の医療施設に照会を入れる)くらいはします(笑)。問い合わせが来た病院は勿論”当たり障りのない”話だけをします。自分の所で問題を起こしていてもその事は敢て教えません。何故か? このような詐欺紛いの行動をする医師は、大抵多少の法律知識を持っていますので「自分の事を喋ったら誰が喋ったか直ぐに分かるから”個人情報の漏洩”で貴様等を訴えるからな」と病院側に脅しを残します。ですから病院側は金縛り状態で本当の事が言えません。先達てお隣の町立病院が似たような被害に遭いました。どの程度紹介業者が絡んでいたかは不明ですが、「子連れ狼」ならぬ「夫婦狼」としてブラックリストに載っている内地では有名な夫婦者が採用時には分からなかったそうです。その夫婦は「辞めて欲しい」と頼む病院側を「契約違反だ」と訴え、結局和解金として数千万の「泥棒に追い銭」をせしめてトンズラ。噂では道内の何処かでまた同じ様な事をやっているとの事です。

勿論業者の紹介で病院に勤務する医師の殆どは真面目に働いています。しかし中にはこんな特殊な例も有ると言う脱線話です。(笑) 医師不足に悩む地方(特に僻地)の弱みに付け込む悪辣な詐欺紛いの行為ですが、これも元を質せば日本人特有の”性善説”の土壌の上に医師確保が至上命題の地方自治体の焦りが生む悲劇ですね。
by 事情通 (2013-02-17 03:06) 

事情通

P.S.
前の書き込みの半ばに「しかし、しかしです。」と書き込んだのは、医師招聘で先方の所に出掛けるのは、病院長、事務長、医師招聘担当の課長クラスと民間業者のどれかに比較的限られる・・・ならば医師招聘で全国を股に掛けている「部外者」である「市立根室病院指定管理人」さんは一体何者? と言う意味でした。
by 事情通 (2013-02-17 03:17) 

ebisu

「事情通」さん、おはようございます。

「市立根室病院指定管理者」というハンドル・ネームの使用はまずかったとわたしも思っています。コメントの内容も範囲が限定されるので、個人が特定されてしまいます。ご本人でなければ詐称された方が迷惑を蒙る。ご本人なら市立根室病院の関係者が読めば個人が特定されてしまうという、不用意なものでした。

だから深追いはやめました。お気の毒ですから。

よく読むと、いろいろ本音も吐露してくれています、そのことを喜ぶほうが楽しいではありませんか。

事情通さんが、一般市民や根室市議達が知らない医師招聘のやり方を具体的に解説していただいたことはありがたい。
過去に内部告発があり、新聞報道のあったとんでもない担当者がいたことは事実ですから。
市民が仕組みを知って、担当者がどのような仕事振りかを見つめていることが大事です。
院内にも常識のある人はいますから、その目も意識せざるをえなくなるのでしょう。

地域医療を支えなければならない市立根室病院が乱脈な医師招聘やマネジメントを繰り返し、毎年なされるデタラメな予算編成で経営破綻しないことを祈っています。
こんなにデタラメをやればいくら自治体病院でもアウトです。一般会計からの赤字補填が間に合わなくなるだけでなく、市財政そのものが大きなトラブルを抱えることになります。

最近の投稿で「エトピリカ」という美しいハンドルネームを使われた方がいらっしゃいます。
生臭いハンドル・ネームと比べると、なんと美しいハンドルでしょう。
by ebisu (2013-02-17 09:20) 

まみ

18日から産婦人科の常勤医がまたお休みになられてるんですが、復帰して1ヶ月もたっていません…その前も半年以上お休みしていたんですが、今後どうするんですかね?
by まみ (2013-02-19 22:42) 

ebisu

まみさん、こんばんわ

どうするのでしょう?
健康がすぐれないことは承知しています。
術後は薬の影響で体力が根こそぎもっていかれます。
けっこうつらいのです。6年半前にわたしもきつかった。
いまやれなければ診療業務は無理でしょうね。

人数合わせのために市長と病院長はやめてほしくないでしょうが、実態は常勤医としてはいないも同然です。

マイナス1だと常勤医12人体制です。
それに4月から小児科の減員がありますが、補充可能かどうかなにも発表がありません。
弊ブログのコメント欄にはどうやら市立根室病院の医師招聘活動をやっている方(?)からの書き込みがありましたが、ハッキリしませんね。

そういう諸事情で、産婦人科と小児科はいまのところ戦力ダウンとみるしかありません。

売上減で病院の赤字が膨らむことだけは確実です。年間20億円かな。
建物を壊すのが4月1日以降になるなら、来年度に除却損が2億数千万円発生します。これは資金の支出を伴わないので、一般会計から補填の必要はありません。
今年の16億円の赤字をベースに考えると、

16+2.7+2+アルファ=20.7億円+アルファ

アルファは人員減による損失拡大分です。
こちらの手当ても考えなければなりません。
解体費用の見積もりを忘れていますね。いくらかかるのかわかりません。一般住宅でも解体ゴミの分別と処分に200万円ほどかかるようです。

あ、産婦人科の今後の常勤医体制でしたね。
釧路日赤と中標津町立病院から非常勤ドクターをいままでどおりお願いするしかないのでしょう。どちらも北大系列です。

マネジメントの不手際でこれ以上トラブルのないことを祈ります。

昨年は190人生まれているそうですから、根室でもお産が扱えるような体制に早くなってほしいですね。たくさんのお母さんたちが困っています。

結局、市長を変えるしかないのでしょうね。適任者が見つからないのがこの町のウィークポイントです。
副市長はじめ凡庸な人たちばかりですから、おそらく、どなたがおやりになっても状況は変えられない。
お母さん達のストレスは今年度も続きます。
怖い話しですが、病院があるだけ、まだましかもしれませんよ。
夕張のような民間の診療所になったら、産婦人科だけではすみません。
by ebisu (2013-02-19 23:15) 

オジロワシ

根室が変わる可能性はあるのでは?
凡庸な人達にもできることがあるのでは?
院長を変える権限を持っているのだから。
by オジロワシ (2013-02-20 22:16) 

ebisu

オジロワシさん、こんばんわ。

可能性ではなくて、根室が変わる切実な現実性があります。
赤字額が大きすぎます。3年以内に補填不能になるでしょう。
クラッシュですから、どのような状況になるのか・・・とにかく変わります。
by ebisu (2013-02-20 22:40) 

お助けマン

>凡庸な人達にもできることがあるのでは?
>院長を変える権限を持っているのだから。

このオジロワシさんのご意見ですが、市長が管理者である市立根室病院などでは一見ごもっともな話です。が・・・実際にはその院長の出身医局の人事による派遣ですと、市長が院長を辞めさそうとした場合大学病院の医局が黙っていません。「院長を辞めさせるなら(支配下の)他の医師も辞めさせるぞ!」と脅しが入ります。大学にとっては地方の自治体を恫喝することなど容易いことです。それは「働かせて戴いている」ではなく「医師を出してやってるんだ」と言う大学の”驕り”の上に成り立つ力関係だからです。

例えば「地域医療枠」などと言う如何にも美しいキャッチフレーズがあります。文字通りには「大学が医師不足の地域に頑張って何とか医師を派遣している」ですが、実際にはこれにも皆さんはご存じない裏(?)が有ります。それは、その枠を使って一人の医師を派遣すると、その見返りにその教室には助手(助教)枠が一つ増えます。お上はそうやって大学の医局が医師を派遣し易いようにニンジンをぶら下げているいる訳です。大学にしてみれば、実際には自分の懐を痛めずに(経済的にも人員的にも)世間には「無理をしても地域医療に貢献している」と言うポーズを示せる事に成ります。

現在の根室の院長はかってその形で札医大から根室に赴任。それ以後札医大からの内科の応援や日替わりの当直医で中標津空港は賑わいました。札医大にしてみれば、各地域の中でも根室は”はなまる”だった(今でもですが)訳です。

では何故根室はこうなのか・・・ですが、根室は歴代の支援大学に多額の経費を使うことに馴れてしまっています。東京の某医大の時代には一人の医師が赴任する度に数百万もの上納金が大学に渡っていたために市の財政を圧迫しているとの噂が有りました。また実際に夏などは「リッチな北海道観光旅行が出来る」と言うふざけたノリで根室出張に手を挙げる医師が多かったとも聞いています。その後はただでさえ高額な給料なのに「手術一件に付き幾ら」と言った歩合給まで出していたとか。もう全て金で解決する悪い体質に成ってしまったようです。

因みに各病院の医師募集は「北海道地域医療振興財団」のホームページを見れば分かります。収入は〇〇~××と出ていますが、大体××の数字はその病院での最高給料(つまり院長の)を示しています。ここで道東の公立病院を比べてみますと、町立中標津が2660万、米軍や自衛隊への協力金が流れ込むリッチな町立別海病院が3000万、そして根室が3100万です。さすがに医療過疎の道東らしい高金額が並んでいますが、その中でも市立根室はトップの数字です。

問題は、「それにも拘らず医師が来ない」ことです。
「勿論高い給料は大歓迎だが、しかし医師が就職するのはそれが全てではない」のでしょう。では「何が根室に来たがらない理由なのか?」。その答えは幾つか考えられます。それは今までの多くの方の書き込みを読めば朧気ながら浮かび上がって来ます。

現在はどうなのか? 何時からそうなのか? 何故そうなのか? ではこれからはどうすべきなのか?

その一つの解決法になるかも知れないオジロワシさんの「〇〇による××の更迭」は、大学と根室市の「持ちつ持たれつ」の関係を考えれば残念ながら当分実現はしないでしょう。

by お助けマン (2013-02-22 16:31) 

お助けマン

一つ書き忘れておりました。

現在は「病病連携」「病診連携」などの美名の下に各診療施設間での患者さんのやり取りが盛んに成って来ています。この「〇〇連携」は患者さんだけの動きではありません。時には医師の一時的な移動や出張も含まれますが、この「医師の移動」の場合がしばしば問題に成ります。
それはこう言う事です。A病院の医師が1か月B病院に出張すると、その医師の給料をどちらが出すか以外に、B病院はA病院にその医師一人分の”予想される”売り上げ(診療報酬)を補填しなくてはなりません。この話は皆さんは多分ご存じ無いでしょう。ケースとして国立系、道立系、各市立、各町立、民間それぞれを結んだ移動が考えられ、それぞれに違いは有りますが、これがマスコミなどの記事に成ると「〇〇市民病院から××病院へ応援医師来る!」で終わりです。勿論その裏に何が蠢いているのか・・・などマスコミは仮に知っていても書きません。始めから終わりまで美談に祭り上げます。

裏について聞くのは耳に痛い事でしょう。しかし時には「それを知る事で初めて物事が見えて来る」事もあります。そして一見簡単そうな問題なのに何故解決しないのか・・・が納得出来るでしょう。
by お助けマン (2013-02-22 17:02) 

ebisu

なぜ医師が増えたのに赤字が増えるのかはどうやら解説していただいた辺りに原因がありそうですね。
売上補填まであったのでは医師が増えると赤字が増えますね。こんな裏契約のようなものが実際にあるのですか、驚きです。

市議はこうした契約があるのか市議会で質問すればいい。赤字拡大の原因がハッキリすれば、対処の仕方も自ずと明らかになるのでしょう。

「お助けマン」さん、解説ありがとうございます。
by ebisu (2013-02-22 22:38) 

オジロワシ

新しい病院に良くなってもらいたい。純粋にそれだけですが、とんでもない裏があるのですね。
税金が勿体ない。
新病院にも行くことはなさそうです。
それにしても、院長って居座り***みたいですね。
とにかく、市民には建物も中身も厄介な物を背負ってしまいました。
いつかの根室新聞に、院長は医局を離れたと書いてあったような気がしましたが。建物一新、スタッフ一新を望んでおりました。
裏は難しいですね。
裏がある現況が変わる努力を議員にはお願いしたいです。
by オジロワシ (2013-02-22 22:50) 

ebisu

オジロワシさん、気持ちは同じですよ。

>新しい病院に良くなってもらいたい。純粋にそれだけですが、・・・

それだけでわたしは約300本も弊ブログで地域医療にかかわる具体的な問題をとりあげてきました。

病院は確かに新しくなりました、しかし残念ながらもう手遅れです。何とかなる時期に関係者が何もしないですぎてしまいました。後はツケが回ってくるのを待つだけです。クラッシュです。

だから一月ばかり地域医療問題を弊ブログ本欄で取り上げたくなくなったのです。
春になったらまた取り上げたいですね。クラッシュを緩和できる方法がなにかあるかもしれない。クラッシュ自体を避けることはもうできません。
by ebisu (2013-02-22 23:29) 

事情通

まみさんへ

 産婦人科の件でご心配なされているようですね。市立根室の産婦人科は、かって常勤医が不在になり北大からの短期出張医が繋いだ後に週に2日の外来診療で細々と繋いでおりました。勿論妊婦健診は行いますが、お産は扱いませんでした。

現在の常勤医は健康上の理由でしばしば外来診療を休んでいるようですが、恐らく今後は常勤医として働くのは無理でしょう。
市立根室には現在釧路赤十字と町立中標津から交代でやはり週に2日ほど外来応援が来ていますが、今後はその形が継続されるものと思われます。

ご存じのように道東の産婦人科医は釧路赤十字の産婦人科(北大系)に集約されます。そのため釧路では年間のお産が桁違いに多く(4桁)自分の病院での業務も大変ですが、まあ医師数が多いので何とか根室に週に1日の外来応援は可能なようです。また北大産科のM教授(北大では産科と婦人科それぞれに教授が居る)は旭川の吉田学長と同様、地域の産婦人科診療の問題に何時も気を配っている方なので、取り敢えず産婦人科は戦線縮小ですが部隊の撤退は無いと思われます。

ただこの産婦人科の問題、順調な妊婦さんなら週に2日の外来診療でも十分なのですが、時に早期破水や切迫陣痛などの予期しない経過が常に考えられます。その際(緊急時)に根室では無理ですので釧路赤十字に搬送するケースが多いのですが、場合によっては町立別海ないし町立中標津に送るケースも考えられます。しかし実際には様々な障害が有ります。
ですが敢てここではそれについては書きません。その理由については想像にお任せします。ただこれだけは申し上げます。

「一見何とか順調に機能しているように見える道東の産婦人科医療のシステムも、実際には薄氷を踏むような現場の努力が有ってこそで成り立っている」
by 事情通 (2013-02-24 18:02) 

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