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#2201 ハネムーン期間(ブログ「情熱空間より転載」) Feb. 6, 2013 [64. 教育問題]

 これは専門家の意見です。最初の2年が肝心、そこをどのように過ごし、どのように乗り切るかで、教師の授業スタイルが決まる。あなたは大丈夫か?
(オリジナル記事には現職の"1年生"先生からコメントが寄せられています。URLをクリックしてぜひお読みください。ベテラン塾講師から新米先生へのよきレッスンとなっています。)

*http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/6283740.html
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2013年02月06日

ハネムーン期間

ノリと勢いだけで、1・2年は何とかなる。
問題はその先。

若い後進に言い続けてきたことです。例えば、大学を出たての(男性)新米学習塾講師。ルックスが多少よかったりすれば、ただそれだけで行けたりします。ただし、あくまで1年(せいぜい2年)限定。政治において、政権交代後の新政権の最初の100日間を「ハネムーン期間」などと言いますが、それと同様です。ただし、政治のそれと違うのはあくまで個人の問題ということ。そして、その由来が単に若さであるということ。

「ハネムーン期間」が終了すると、そこから先は技術の勝負です。想いや志や情熱が大切と言われたりもしますが、技術が伴わなければ、ただただ空回りするだけ。そうして、段々と苦しくなって行きます。「ハネムーン期間」にこそ技術を鍛えること。欲を言えば、その前に最低限の技術を習得させておくこと。そうすれば、無用な不幸は生じません。想いや志や情熱とは別に、技術論こそが先にありき。

無用な不幸。「ハネムーン期間」に鍛えそこなった場合の、その後のパターンは2つ。生徒との距離感を感じたまま、一方で「あの頃は良かった…」と望郷の念に近い感傷を抱きながら進む者。一方は、迎合・馴れ合い路線を進む者。いずれも、苦しさを伴います。私塾や予備校の場合は、早晩ギブアップ、リタイヤということになりますが、これは学校現場に置き換えてもまったく同じことでしょう。

技術の何たるかが、まるで伝えられていない。そもそも、そうしたシステム自体が存在していない。だから、「ハネムーン期間」をみすみす無駄にしてしまっている。大学、特に教育大学(中でも北海道教育大学)と学校現場が持つ、まさしく致命的な欠陥です。武器を持たずに戦場に送り出す。それと何ら変わらない状態が延々と続いてきました。必然的に、「ハネムーン期間」で鍛えそこなった者を、次から次へと輩出してしまった。

教育再生。ここにもメスを入れなければなりませんね。実に気に入らない「みんな仲良く」という価値観の蔓延。その発生源の多くは、実は「ハネムーン期間」に由来するものなのではないか。そんなことを思いました。「ハネムーン期間」を無事に脱したら、その後に見える風景は実に平和なものなのですが…。

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 核心を突いていますね。
 先生に限りません。一般の民間会社には「三日、三ヶ月、三年」という言葉があります。その通りだと思います。
 中3も何年かすると社会人です。プロフェッショナル(本職)という言葉の重みについて、いまから機会あるごとに考えてみたらいい。そういう目で周りの大人たちを観察すれば得られるものはたくさんあるに違いない。


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*#2199 中3の授業進捗管理について Feb. 3, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-03-1

 #2200 ある中学生の意見 授業の進捗度について(釧路・転載記事) : Feb. 6, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-06-1

 #2201 ハネムーン期間(ブログ「情熱空間より転載」) Feb. 6, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-06-2

 #2202 中3の授業進捗管理(2):騒ぎはなぜ起きたか? Feb. 7, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-07

 #2021 母校(中学校)の校長・教頭先生との対話(3):授業速度と学力  July 20, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-07-20



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ZAPPER

迎合・馴れ合いは実にみっともないです。
教育者にはまるで馴染まない性質のものでしょう。
気高くあれ。
孤高であれ。
魅力とは、内面からにじみ出る光のこと。
人は、光に魅せられて集い来るもの。
そこを履き違えないでいただきたいものです。
by ZAPPER (2013-02-07 00:05) 

ebisu

こんにちわ。

これは一般論だと受け止めています。しかし、今回の「騒動」背後にある問題を言い当てているのでしょう。
寄せられたコメントを読めば、教育のプロ(本職)ならたいていの人が気がつきます。早い段階で、そのことをコメント欄で指摘してくれたのは合格先生です。

この問題の背景には学校管理職の新人教員の躾けという問題も潜んでいます。
何か問題が起きたら、そこには何倍かの問題が潜んでいて、あんがい氷山の一角が見えただけだったりします。

わたしは母校が問題に正面から取り組んで、教育改革をしてくれることを期待しています。
改善するところがないような理想的な学校などないのです。胸を張ってしっかり改善してください。


by ebisu (2013-02-07 13:25) 

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