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#2107 甲状腺癌症例あり、妊婦と子どもの避難を急げ(3) :山下俊一の嘘 Oct. 28, 2012 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 チェルノブイリ原発事故よりも福島第一原発事故は深刻だ。福島第一原発80km圏内にいるお父さんとお母さん、子どもをつれて80km圏外に逃げよう。費用は集団訴訟を起こして東京電力に請求すればいい

  福島県で18歳未満の子どもたちの甲状 腺検査を実施した。昨年と今年8月に実施されている。昨年度のデータでは異常(結節1%、嚢胞35.1%)が見つかったのは35.3%だが、今年8月の調査では43.1%に上昇している。チェルノブイリでも甲状腺異常の調査がなされているが、事故後5~10年でわずかに1.74%であるから、事故後1年で35.3%、1年5ヵ月後に43.1%というデータが如何に異常な事態かわかるだろう。

 松崎道幸医師は山下俊一氏が行った調査では被爆地長崎市の7歳から14歳子どもの甲状腺嚢胞の割合は0.8%(2人)であることを明らかにしている。
*「意見書 いま、福島のこども達に何が起きているか? ―甲状腺障害、呼吸機能、骨髄機能をチェルノブイリ事故等の結果から考察する―
 http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/kou131Matsuzaki-opinion.pdf

 ビジネスインサイダー紙は次のように書いている。
"much faster progression compared to Chernobyl" as research done around Chernobyl showed the rate of thyroid nodules in children 5 to 10 years after the accident to be 1.74 percent.

 福島原発事故はチェルノブイリとは比較にならない被害を出しているという事実が、福島県が実施した18歳未満の住民の健康調査で判明した。いくら原発事故の実態を隠そうとしても隠し切れない

 3号機の爆発が30キロ定点カメラで撮影されていたが、その映像が著作権を盾に公開されなくなった。武田教授は定点カメラの映像は著作物ではなく、著作権が存しないことをブログに書いているが、この映像には爆発の様子が全部写っている。1号機や2号機、4号機とは違って垂直に吹き上げ、大きな塊が落ちてくるのが写っている。原子炉格納容器の上部がふきとんでしまったと諸般の事情から私は推測している。黄色い原子炉格納容器のフタが写るべき角度から撮影しているのにも関わらず、事故後に流されたテレビ映像では一度も確認できなかった。他の原子炉はみな黄色い原子炉格納容器のフタが写っていた。3号機の格納容器が吹き飛んだとしたら、プルトニウムを含んだMOX燃料が大量にばら撒かれたということで、事態の深刻さがまるで違ってくるが、吹き飛んだ原子炉建屋を壁で覆って外部から見えなくしてしまった。重要な事実は公表されず次々に隠蔽されていく。

 今年8月のデータは河北新報が報じたものだが、ネットを検索しても今年8月の調査結果が検索できない。
 福島県は「県民健康管理調査」を実施しており、「福島県放射線リスク管理アドバイザー」に福島医科大学副学長の山下俊一氏を任命しているが、この先生は原発事故と(甲状腺嚢胞)発症の関係を否定している。それどころか、県下の病院に検査依頼があっても必要ないので甲状腺機能検査はしないように通達を出した。

 山下俊一氏はもともと長崎医大の人で、チェルノブイリの放射線被害調査に加わり、現地の情況を詳しく知っている人で、その関係の学術論文が多い

 2011年3月11日以後の発言とそれ以前の発言が180度異なることを調べた人がいるようで、拡散希望と注をして、調査内容をアップしている。タイトルは「山下俊一の嘘がばれた」となっていて、すこし品が欠ける点はご容赦いただきたい。たいして変わりはないが、「3/11 ビフォー&アフター 二枚舌を使い分ける山下俊一」というタイトルをつけたい。ならぬことはならぬ。

http://einstein2011.blog.fc2.com/blog-entry-570.html
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山下俊一の嘘がばれた


友人が、国立国会図書館で山下俊一の311前の
講演内容を調べてきました。
後ほど順次Tweetしますが、驚愕の内容です。


山下俊一 
 その結果(チェルノブイリの20万人子供の大規模調査)、
 事故当時0~10歳の子供に、生涯続く甲状腺の発がん
 リスクがあることを疫学的に、国際的な協調のなかで
 証明することができました。(2009年3月)


山下俊一 
 一方、日本では思春期を超えた子供の甲状腺がんを
 まれにみるぐらいです。
 その頻度は、年間100万人に1人といわれています。
 これは欧米、日本、ほぼ変わりません。


山下俊一 
 (エコー検査の結果)われわれも自分の目を疑いました。
 世界も最初は信じませんでした。
 しかし1991年以降、徐々にこの数がふえていきました。
 大人では、結節をさわるとだいたい100人に1人か2人に
 がんの可能性がありますが、子供の場合には約20%が
 がんでした
(2009年3月)


山下俊一 
 (チェルノブイリの調査)
 そして放射線誘発性の甲状腺がんはすべて乳頭がん
 でした

 これは非常に大きな事実であり、
 乳頭がんの発生メカニズムを解明できる大きな母集団
 がここにいるということになります。
 (2009年3月)


【重要】山下俊一 
 同時に、大人と異なり、小児甲状腺がんの約4割は、
 この小さい段階(超音波で甲状腺結節を見つけて、
 1センチ以下、数ミリの結節の事)でみつけても
 すでに局所のリンパ節に転移があります。
 (2009年3月)


山下俊一 
 ですから、手術の方法は
 きわめて慎重でなければなりません。

 すなわち、放射線と健康影響を考えるときに、
 広島、長崎の外部被ばくの様式と異なり、この地域
 (チェルノブイリ)の一般住民には内部被ばくの放射線
 影響があることを示唆しています
。(2009年3月)



【最重要】山下俊一 
 いったん被ばくをした子供たちは生涯続く甲状腺の
 発がんリスクをもつということも明らかになりました。
 (チェルノブイリの調査結果。2009年3月) 

 RT をお願いします。


山下俊一 
 放射性ヨウ素は
 甲状腺がんの診断や治療にも使いますし、バセドウ病
 の治療に使っても、その後、甲状腺がん二次発生は
 ありません。

 大量に使う場合には、甲状腺を破壊しますから、
 その破壊された甲状腺の細胞からはがんは発生しない
 ことがわかっています。(2009年3月)


山下俊一 
 ただし、1グレイ、2グレイという線量の被ばくを子供が
 受けると、明らかに線量依存性になり、甲状腺がんの
 頻度がふえるということが疫学的に証明されています。
 (2009年3月)


山下俊一 
 現在チェルノブイリ周辺では
 約5000例の子供の甲状腺がんが手術をされましたが、
 私たちはそのうちの740例しかフォローできていません。
 (中略)

 これからもがんがおこりうるハイリスクグループの検診
 活動、早期発見と早期診断を続けて行く必要があると
 考えています(2009年3月)


山下俊一 
 私は2006年チェルノブイリ原発事故20周年にあたり、
 国連でこの健康影響の報告を一緒にまとめることが
 できました。
 その結論では、唯一、チェルノブイリの放射線被ばくの
 住民影響で因果関係が明確になっているのは
 小児甲状腺がんであるということを、世界中の科学者が
 再認識しました。


山下俊一 
 チェルノブイリの原発事故後の甲状腺がんの遺伝子
 変異の特徴が明らかにされつつあります。
 小児甲状腺がんのほとんどは、染色体が二重鎖切断
 された後、異常な修復で起る再配列がん遺伝子が原因
 だということがわかりました
(2009年3月)


山下俊一 
 長崎、広島のデータは、少なくとも、低線量率あるいは
 高線量率でも発がんのリスクがある一定の潜伏期を
 もって、そして線量依存性に、さらに言うと被ばく時の
 年齢依存性にがんリスクが高まるということが判明して
 います。(2009年3月)


山下俊一 
 主として20歳未満の人たちで、過剰な放射線を被ばく
 すると、10~100mSvの間で発がんがおこりうるという
 リスクを否定できません。
(2009年3月)


以上、山下俊一の発言は日本臨床内科医会会誌
第23巻第5号 2009年3月 に記載されていました



私もWeb上で調べてみました。
「日本臨床内科医会会誌」にはメディカル・オンラインというページがあり、その中の電子書籍で「山下俊一」と入れ検索してみると、膨大な研究論文があり、3.11以前に書かれた論文は、そのタイトルを見ただけでも決して明るい内容とは思えない物ばかりだった。
http://mol.medicalonline.jp/search/result?from=form_simple&query=%BB%B3%B2%BC%BD%D3%B0%EC&num=20&x=36&y=13

<>お金を支払えば論文を読めるのですが、今となっては読む必要も無さそうです。
チェルノブイリによる甲状腺障害を日本で一番知っていたのは、他ならぬ山下俊一だったのかもしれない


それなのに福島の児童の検診で、直径5・1ミリ以上のしこりなどが確認され、二次検査の対象となったのは26人(0・7%)だったが、検討委座長の山下俊一福島医大副学長は「原発事故に伴う悪性の変化はみられない」と説明している。二次検査が不要の3739人(99・3%)のうち、1117人(29・7%)は5・0ミリ以下のしこりなどが確認されたが、県は「良性」と判断している


佐藤雄平と山下俊一が犯罪者である事を、福島県の人は知った方が良いと思う。


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【ebisuコメント】 
  佐藤福島県知事や山下俊一だけではない、菅元総理、野田現総理、枝野幸男、細野豪志も同罪だ。

 低線量の放射線被曝が遺伝子を傷害し、修復作用が働くときに元通りにはならずに、修復ミスが発生して癌を引き起こすという機序が述べられている。いままでわたしがブログで推定して書いてきたとおりだ。
 福島医大副学長であり福島県放射線リスク管理アドバイザーである山下俊一氏は3月11日以前の論文では現在の発言とはまったく異なることを書いていた。
 事態はチェルノブイリよりもはるかに深刻である。福島県のこどもたちを全員急いで原発80km圏外に避難させるべきだ。国は遺伝子検査を実施するというが、このような状況下で行われる遺伝子検査は必要なものではあっても、避難させずに実施すれば、それは人体実験に等しい行為である。

 ここに重大な事実がもう一つ付け加わる。グリーンピースが福島市で放射線量を調査したら、国の発表とはまるで違う高線量が測定されている。公園や学校で線量の高いところは3μSv/hである。年間被曝線量に単純換算すると26mSv。1年半たつからこのデータを元に計算したら、子供達は内部被曝を含めてとんでもない量の放射線被曝下にある。
  山下俊一氏は次のように書いている。
主として20歳未満の人たちで、過剰な放射線を被ばく
 すると、10~100mSvの間で発がんがおこりうるという
 リスクを否定できません。
(2009年3月)」

 遺伝子が傷害されると、子孫に引き継がれる種類の異常もその中にはふくまれているのだろう。子どもや孫やひ孫、そしてその子どもにも遺伝子の変異が引き継がれたらどういうことになるのだろう。チェルノブイリ事故後25年たったウクライナやとなりのベラルーシュでは、先天奇形が増えている。

 悲しいが、政府の言うことや原子力安全規制委員会の言うこと、そして福島県放射線リスク管理委員会の言うことは嘘だらけでとても信用できない。
 放射性物質がホコリやチリとなって毎日毎日子どもたちの肺に沈着してしまうと体外に排出できなし、100Bq/kg以下の食品は基準内で安全だと政府が認めているから汚染された食物を日常とることを考えると子どもたちはたいへんな内部被曝をしている。とても子どもを住まわせておける環境ではない。
 福島第一原発80km圏内にいるお父さんとお母さん、子どもをつれて80km圏外に逃げよう。費用は集団訴訟を起こして東京電力に請求すればいい。

*「政府の放射線測定は「信頼できない」、グリーンピースが福島市など調査
 
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2908880/9724913

 「福島市の一部の公園や学校では放射線量が毎時3マイクロシーベルトを超えている場所もあったという。日本政府による被ばく線量の上限は毎時0.23マイクロシーベルト。・・・一部の放射線測定器については周囲の金属やコンクリートの構造物が放射線を遮断していたと付け加えた。・・・また、「政府のモニタリングポストの設置場所は当局が除染している。しかしモニタリングポストから数歩離れた場所をわれわれが測定したところ、放射線量が大幅に上昇した」とトゥーレ氏は指摘した。」

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**#1556 ついに始まった被曝の初期症状: パンドラの箱が空いてさまざまな遺伝病が飛び出す Jun. 18, 2011 
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-06-18

 #1693 福島の25年後の姿がチェルノブイリにある :病気に苦しむ子どもたちの作文 Oct. 20, 2011 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-10-20

 #2069 福島県のこどもたちの35.3%に放射性ヨウ素による甲状腺異常が現れた Aug. 29, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-29

 #2074 悪魔の所業: 福島県の子どもたちを避難させずに人体実験 Sep. 4, 2012 
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-04-1

  #2084 甲状腺癌症例アリ、妊婦と子どもの避難を急げ:Fukushima finds first child thyroid cancer after 3/11 Sep.15, 2012 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-15?comment_success=2012-09-16T10:53:00&time=1347760380

 #2085 甲状腺癌症例アリ、妊婦と子どもの避難を急げ(2) Sep. 16, 2012
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-16


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