SSブログ

#2034 B中学校の夏季補習 Aug. 1, 2012 [64. 教育問題]

 市街化地域のB中学校の夏季補習スケジュールは4日間であり、他校よりも1日長い。
 この学校のあるブカツでは、ブカツが終わった後、数学と英語の補習をしている。もちろん生徒たちの成績が芳しくないからだ。このように現実を見てしっかり対応する先生たちが増えてほしい。ブカツよりは学業が優先である。

 B小学校5年生の夏休みの算数の宿題を見たら、小数の掛け算が出題されていた。罫線が引かれて数字をきれいに並べられるように計算スペースがとってあった。小数の乗除算ができない生徒が三人に一人はいるのでこういう宿題は歓迎だ。

  根室高校はお祭り前の8月8日まで進学講習と称する補習体制を組んでいる。学年ごとに数学2コース、英語2コース、国語2コース・・・、ここまでやらなければ進学実績を維持できないという、先生たちの危機感が伝わってくる。小学校、中学校で手を抜いた分を高校がなんとかしようとがんばっているが、すでに限界を越した。そろそろ進学実績にハッキリした結果が現れてくる。小中学校の放課後補習をしないと根室の学力はさらに低下するだろう。

 低学力層の学力向上には放課後補習が一番効果がある。成績下層の生徒はリターン学習が必要である。ブログ情熱空間でも釧路の夏季補習とリターン学習について言及しているので転載する。
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/5800060.html
==================================================

2012年08月01日

補習授業、進化中

今夏の市立小学校における補習授業は2回り目。

面白いもので、旧態依然(ただの「やっています状態」)の学校と、創意工夫が随所に光る学校の二分化が進んでいるようです。
こうした情報を収集し、調査・分析して現場へフィードバックしていただきたいものですね。
おっとその前に、検証改善委員会による釧路市独自の学力試験の結果公表が先だね。
もう8月だけど、一体いつになったら出てくるのかな?

プロの塾講師(合格先生は現在、プロの家庭教師)から見た教務内容からの考察。
というわけで、毎度おなじみ合格先生のコラムより。

●小学校の補習を見学してきました(2)
http://www002.upp.so-net.ne.jp/singakukouza/jijimonndai.html#Anchor-10225

《引用開始》
教務内容について

 前回の(1)では、教室掲示について触れましたが、今回は、補習でやっている勉強内容についてです。

 まず、最初は、教材の準備状況です。
 で、いきなり最初に言っておきますが「生徒にやらせるものが無くなってしまった」というのは最低だと思いますよ。というのは、1日1時間半の勉強時間で、それが3日間だとしますね。そうしたら、子供達がどのくらいの量をこなせるかは、自動的に分かるのが普通じゃないでしょうか。それが出来ていないということになると「教材を準備するのが面倒くさいから、このくらいでいいかと考えた」か「子供達の学力レベルを全く把握せずに日頃の授業を行っている」ということの2つの状況しか考えられません。どっちもまずいですよね。ましてや、今年は2年目なんですから、それでもきちんと出来ないというのは情けないですよね。
 もう一点は「宿題を持ってきてやってもいい」という前提で準備しているところがあるのではないか、ということです。宿題の目的には「家庭学習習慣をつける」というものがあるのですが、これだと台無しですよ。で、もしも、宿題をきちんと出来るように、と考えているのなら、宿題のプリントと全く同じ形式で数値だけ変えた計算練習プリントを用意しておいて、それをやらせるんですね。そして、家でもそれと同様の方法で出来るというようにするんです。もちろん、漢字を調べるなんていうのは、家で出来る範囲のものですから、学校でやらせる必要は全く無いわけで、そういう事をやらせるくらいなら、算数の文章問題を一つでも多くできるようにしてあげる方が、ずっといいでしょう。

 次に実際の授業内容ですが、1学期の復習と称して、1学期中に習った内容のプリントを用意して、それをやらせるという形式の補習が多く、昨年見学に行ったところは、ほとんどがこの方式でした。でも、これって、大学生が初めて家庭教師のアルバイトをするときにやるようなレベル。要するにアマチュアレベルですよ。

 で、ここから脱却したレベルでの授業を少し紹介しておきますね。
 まず、愛国小の一部の学年では、授業を実際に行っていました。簡単に言うと、そんな「1学期の復習プリントをやらせたくらいではきちんと出来るようにならない子がいる」ということで、もう一度授業を聞かせて、勉強させるんですね。

 また、昨年見たところでは鳥取小・今年では中央小がそうでしたが、先生が、今までのテストなどで正答率が低かった問題をピックアップして、自作プリントを用意し、それをやらせていました。生徒にしっかりと勉強できるようになって欲しいと思ったら、やっぱりここまで行くでしょう。

 さらに極めつけは城山小で、学力の高めの子は自力で難易度の高めの問題にもチャレンジ。学力の低めの子は、担任が担当してリターン学習になっていました。例えば、小学校3年生の例で行くと、学力の低めの子供達にはかけ算の九九の復習をやっているんですね。実際に見学していたときには、6~8の段の復習をしていましたが、そこで勉強していた子供達は、クラス全体の3分の1~4分の1程度の人数だったようです。
 で、城山小は放課後の補習なども行っている学校ですが、それでもこれだけ「かけ算の九九」をきちんと2年生で身につけていない子がいるわけですよ。他の学校だと、もっと多いんじゃないでしょうか。

 そして、こういうところまで踏み込まずに単に「1学期の復習」と言われてプリントを渡された学力の低めの子はどういうことになっているかと言うと、プリントが全然出来なくて、「分からないところがある人は手をあげて」と言われているから、手をあげて先生に聞こうと思うんだけど、先生は他の子の対応に追われていてなかなか来てくれない。結果、何もせずにずっと手をあげている時間だけが過ぎていく。
 それが繰り返されると、結局、一番補習に来て欲しい子が「手をあげてもちっとも先生が来てくれない」と、だんだん補習に来なくなってしまうという悪循環になってしまうでしょう。
 学校の先生方からも、もともと勉強が嫌いなため「補習に来て欲しい子が来てくれない」と嘆いていましたが、補習に来てくれない原因って、こういうところにもあるんじゃないでしょうか。

 ということで、やっぱり何と言っても「教務内容の充実」が、この補習が生きるかどうか、の大きな差になっていくと思います。この教務内容をどこまで進化させるか、が今後の補習のカギになっていくようですね。
《引用終了》

==================================================


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0