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#2016 原発公聴会 Public hearings on nuke future decried  July 17, 2012 [74.高校・大学生のためのJT記事]

  ジャパンタイムズの7月14日付の記事を紹介する。原発公聴会はこの記事の懸念どおりの結果になった。この手の公聴会は結論ありきで、市民の意見を聞いたことにするために行われるのが通例。つまりアリバイ作りである。根室市立病院建て替えに関する市議会特別委員会も、市民整備委員会もそういう役割を担わされ、見事に狙い通りの役割を果たした。国も地方もよく見ると同じ絵柄。

 昨日(16日)に名古屋や埼玉県で公聴会が開かれたが、利害関係者である電力会社の幹部社員や関連業界の人間が意見を述べ、傍聴席からごうごうと非難を浴びている。
 原発事故担当大臣の細野氏は無作為抽選の結果だというが、2030年に原子力発電のシェアーが20~25%の選択肢に賛意を表明する人間はこれらの業界で飯を食っている利害関係者がほとんどのことぐらいわかっていたはず。結果を読んで仕組んだのだ、詐欺師のような姑息な奴だ。公聴会というイベントを引き受けた業者は博報堂のようだ。ジャパンタイムズの記事が懸念したとおりの結果になっている。
 原発の是非は衆議院を解散して正々堂々と選挙で問え。

 高校生や大学生諸君、ダウンロードしてしっかり読んでほしい。

 http://www.japantimes.co.jp/text/nn20120714a4.html
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Saturday, July 14, 2012

Public hearings on nuke future decried

Kyodo
・・・

However, the sessions will have strict limits on the number of people allowed to speak and the time allotted to them, while no questions from the floor will be accepted.

Noriaki Yamashita, senior researcher at the Institute for Sustainable Energy Policies, a nonprofit organization, said the government is trying to justify itself by insisting its decision will be based on public debate.

"My impression is that (the hearings) are typical moves to prepare an excuse. It's hardly a move toward a public debate," said Yamashita.

The three options to be discussed at the Energy and Environment Council hearings, are reducing electricity generated by nuclear power by 2030 to either zero, 15 percent, or 20 to 25 percent of total supply, compared with 26 percent in 2010.
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 話の要点は三つ
①発言を許可されている人と割り当て時間ががっちり制限されており、傍聴人の質問が受け付けられないこと
②政府の意思決定が市民参加の議論をへているとの自己弁護に利用するつもり
③典型的な言い訳のための公聴会であり市民参加の議論にはならない

 ②と③は「山下 紀明(やました・のりあき)氏(NPO法人環境エネルギー政策研究所主任研究員)」の意見である。

 それにしても、細野豪志原発担当大臣は原発事故担当大臣だったはずだが、いつのまにか「原発推進大臣」に肩書きを変えたようだ。この人の節操のなさにはじめて接したのは中国漁船の巡視艇への体当たり事件である。あのあとこの人は中国へ出向いて日本政府を代表して謝罪をしている。なんで日本が中国に謝らないといけないのだろう?
 指示されれば平気でなんでもやる便利な人物のようで、その点では仙石、枝野、野田のいい駒である。

 選挙区は静岡5区、選挙民はよほどのお人よしばかりなのだろう。しかし、その気になれば次の選挙で細野豪志「原発事故の収束及び再発防止担当大臣」をあなたたちが落選させられる。

 原発公聴会についてネットで検索したなかから二つ紹介する。
*「2030年までに原発ゼロは原発容認―意見公聴会」
 http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1433.html

 「やらせ原発公聴会」ヤフー「みんなの政治、細野豪志」より
 http://seiji.yahoo.co.jp/giin/rev/detail/?g=2012000629&s=0&d=1&r=193

【7月19日追記】
 「原発事故で人が死んでいないから事故ではない」と仙台か名古屋の公聴会で電力会社の幹部社員が発言していたが、事実と違う。武田邦彦ブログより引用。

http://takedanet.com/2012/07/post_5ff5.html
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無念の死を遂げた人たち

 

2011312日に爆発した福島原発。小雪の降る極寒に地震で打撃を受けた福島の人たちに放射性物質が追い打ちをかけた。

2011331日午後22分に共同通信から配信された情報によると、警察当局は、原発から10キロメートル以内に震災、凍死、あるいは放射線の打撃で亡くなり収容できないご遺体が数100から数1000あると推定していると報じた。

その頃、上杉さん達の事実を伝えたいというジャーナリストは必死になって現場に入る許可を政府に求めていた。「少しでも情報があれば、まだ救われる人がいる」と叫んだが、政府は許可を与えなかった。

327日には福島原発から5キロの大熊町でご遺体から高い放射線を測定した。ご遺体の除染を必要とする基準として警察が定めていた10cpmの測定器が振り切れて県警がこのご遺体の収容を断念した。

寒風吹きすさぶ福島の地に「汚染されているから」という理由で放置されたご遺体。私は日本人として心が痛み、涙をこらえることができない。ああ、すみません。こんな原発をやって・・・

この地域のご遺体は、地震によって家屋の下敷きになったり、津波で服が濡れ折からの寒風で体温が下がった人が多かった。でも、放射線が強く救援が届かない。餓死、衰弱死、病死でなくなった方が多いとされている。



 


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