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#1994 東京電力は自己正当化に腐心:福島第一原発事故社内調査最終報告書 July 1, 2012 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 6月20日に東京電力による社内調査最終調査報告書が公表されたが、6月29日付のジャパンタイムズ社説は「東電の自己正当化報告書」と批判している。(この記事はニムオロ塾の時事英語授業用テクストとしてとりあげる)

 最終報告書は、想定外の津波によって事故が起きたとしているが、2008年に15.7mの津波被害を東電自身が想定していたいたことや、現場の作業員数名が津波が来る前に地震で原子炉下部にたくさんぶら下がっている配管が壊れた証拠を目撃していることを挙げている。
 配管が壊れれば、核燃料が冷却できず数時間でメルトダウンすることは専門家の認めるところである。プライバシーを理由に東京電力は本社と福島第一原発との間でなされたテレビ会議の記録を開示していない。このように東京電力は原子力災害の真実の構図を明らかにする最低限の責任すらも果たさずあいまいにしようとしているが、これだけ大規模な災害を起こしたのだから関連する全情報を開示する義務があると社説は述べている。

 高校生諸君はこの社説を読んでどう考えるか?君が東京電力の社長や役員あるいは部長職ならどういう行動をとるべきか?そういうことを普段から考え抜く習慣をつけておかないと、非常時に間違いのない行動をとることはできない。だから、当事者になったつもりで考えてほしい。時事英語授業は思考訓練の場でもある

ジャパンタイムズ・オンラインニュースより(記事全文は下記のURLをクリックしてプリントアウトしたらいい)
http://www.japantimes.co.jp/text/ed20120629a1.html
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Friday, June 29, 2012

EDITORIAL

Tepco's self-justifying report

Tokyo Electric Power Co. on June 20 released its final report on the disaster at its Fukushima No. 1 nuclear power plant. Tepco stated that the main cause of the accidents was the enormous scale of the tsunami that hit the plant, saying that it was beyond its expectations.

The report basically stated that, looking back, Tepco was not careful enough in assuming the scale of the tsunami and that its preparedness was insufficient.

But what is conspicuous in the report is Tepco's attempt to evade its responsibility for the catastrophe and to minimize legal risks in compensating nuclear crisis victims and in dealing with lawsuits over the disaster.

In 2008, Tepco estimated that a 15.7-meter tsunami could hit the plant on the basis of a 2002 report from the education ministry's earthquake panel, but it took no specific preventative measures. Gambling that such a tsunami would not occur, it did not revise its 2002 estimate that at maximum a 5.7-meter tsunami could possibly strike.

・・・・・

On the grounds of protecting privacy, the Tepco report did not disclose the contents of electronic recordings of TV meetings between officials at Tepco headquarters and officials at the Fukushima plant. Tepco is evading its basic responsibility to disclose the true picture of the nuclear catastrophe. At minimum it has a duty to disclose all information pertaining to the disaster.


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*#1991 1年3ヶ月後被災者の過酷な現実 Nuclear redress will never approximate losses June 29, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-29

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通りすがり

東京電力女性管理職渡邊泰子氏が殺人事件に巻き込まれた事件は、最近犯人とされたネパール人の再審が決定。彼は”違法滞在”の名目で本国送還。未だ記憶に新しい。
先ずこの事件、多くのマスゴミは「東電OL殺人事件」と言う呼び方をしている。しかも殺人に会う直前には彼女は売春婦だったと。これではTVのタイトルしか見ない一般市民にはただの女性社員が売春で客の誰かに殺されたとしか思わないであろう。
彼女が慶応出の才媛でつい先頃株主総会を機に引退した勝俣会長のお気に入りで、「プルサーマル」を批判していたことは、マスゴミはわざとシカトしている。またネパール人が”冤罪”だった検察、裁判所、警察の不可解な行動についても殆ど触れていない。

下のURLには面白い見方が載っている。

http://mkt5126.seesaa.net/article/216024133.html
by 通りすがり (2012-07-02 08:53) 

ebisu

おはようございます。
父親も東電で広報関係の部長で反原発を主張し1年ほどで降格ですか。
で、事件の本人は反原発の論文で賞までいただいていたのですか、東電にとっては厄介な存在だったでしょうね。
政界関係の裏工作を担当していた部署への配属、勝俣会長や大平元総理の三男との関係。同じ部署で上司と部下。

この事件には大きな闇があるようですね。
by ebisu (2012-07-02 09:33) 

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