#1841 小中一貫 9年間を見通した教育(愛知県一宮市の場合) Feb. 12, 2012 [64. 教育問題]
釧路の教育を考える会月田さんの学力向上対策調査レポートを紹介する。今回の調査対象は愛知県一宮市。
中学校の学区ごとに小中合同のコミュニティスクール推進協議会を立ち上げて学力向上に取り組んで成果をあげている。
月田光明ブログ「くしろよろしく」より転載
http://blog.livedoor.jp/gekko946/archives/51646952.html
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2012年02月08日
第2051回 小中一貫 9年間を見通した教育
愛知県一宮市。
コミュニティスクールの取り組みについて調査をしてきました。
小学校42校、中学校19校合わせて61校。
このうち、平成24年度で運営協議会設置校(いわゆるコミュニティスクール指定校)は50校で、実験校(準備委員会設置校)が11校になります。
そして、平成25年には全校が指定校になる見込みです。
次年度にようやく実験校が小中各1校(ともに阿寒湖)で始まる釧路市とは大きな差があります。
その原因は、一にも二にも道教委の消極さにあると言わなくてはなりませんが・・。
さて、一宮市の特徴は、ズバリ小中一貫。
小中各校に設置する学校運営協議会とは別に、中学校区ごとにコミュニティスクール推進協議会を設けて、小中合同で取り組めるように工夫していました。
今日、訪問した市立萩原中学校。
ここは、同中学校と校区内にある二つの小学校で推進協議会を設置しています。
はたして、どんな成果が上がったのか。
運営協議会の下に設けた四つの部会ごとに、代表的なものを列記してみます。
まずは、総括・広報部会。
ここでは、何と言っても学校ホームページの充実に注目しなくてはいけません。
学校の様子や変化を丁寧に発信しています。
毎日更新が原則。
その結果、ホームページ更新日本一を達成したのだとか!
さらに、「学校だより」で宿題のお知らせ、課題計画表等を家庭に細かく伝えています。
次に、学び部会。
小中の教師による相互授業参観を始めました。
また、中学校教師が小学校で実際に授業(英語・体育)したり、地域の人材による学習支援ボランティア制度にも取り組んでいます。
さらに、二校の小学校の学習状況が比較できるようになり、互いにいい意味で刺激し合うという効果も生まれたとのこと。
生活部会。
目指す目標は、当たり前のことが当たり前にできる児童生徒の育成です。
何から始めたか?
それは「あいさつ運動」。
毎月、第2週は教職員と地域住民が一緒に校門に立って、通学してくる子ども達にあいさつを開始しました。
「きちんと挨拶できる学校・子ども」の教育は必ず前進するという信念に基づく発想です。
最後に、地域・PTA連携部会。
この部会は、実質的な「学校支援地域本部」の位置づけとなっています。
地域行事への参加やボランティア活動の推進などに新しい展開が生まれましたが、それとは別に最も目を引いたのがキャリア教育。
「おやじの会」のお父さん達が、朝、始業前の10~15分間、自分の仕事の紹介、仕事と社会との関わり、仕事の誇りなどを話します。
中学校2年生の全5クラスに、一週間にわたって違うお父さんが入れ替わり登壇するというこの試み。
実に重要な視点であり、やろうと思えばすぐにでも真似ができる取り組みです。
以上、かなり端折って紹介いたしました。
やはり、以前の学校評議員制度とは大きく異なります。
運営協議会は協議体でもあり、コーディネータでもあり、また実行部隊でもあります。
ただ単に、学校が用意した資料(議案)の追認機関ではありません。
制度に魂を入れる本気さがあれば、このコミュニティスクールは相当なことが出来ることが分かりました。
この遅れを、しっかり挽回するようなスピード感のある取り組みが必要です。
釧路でもバリバリやろうではありませんか!
コミュニティスクールの取り組みについて調査をしてきました。
小学校42校、中学校19校合わせて61校。
このうち、平成24年度で運営協議会設置校(いわゆるコミュニティスクール指定校)は50校で、実験校(準備委員会設置校)が11校になります。
そして、平成25年には全校が指定校になる見込みです。
次年度にようやく実験校が小中各1校(ともに阿寒湖)で始まる釧路市とは大きな差があります。
その原因は、一にも二にも道教委の消極さにあると言わなくてはなりませんが・・。
さて、一宮市の特徴は、ズバリ小中一貫。
小中各校に設置する学校運営協議会とは別に、中学校区ごとにコミュニティスクール推進協議会を設けて、小中合同で取り組めるように工夫していました。
今日、訪問した市立萩原中学校。
ここは、同中学校と校区内にある二つの小学校で推進協議会を設置しています。
はたして、どんな成果が上がったのか。
運営協議会の下に設けた四つの部会ごとに、代表的なものを列記してみます。
まずは、総括・広報部会。
ここでは、何と言っても学校ホームページの充実に注目しなくてはいけません。
学校の様子や変化を丁寧に発信しています。
毎日更新が原則。
その結果、ホームページ更新日本一を達成したのだとか!
さらに、「学校だより」で宿題のお知らせ、課題計画表等を家庭に細かく伝えています。
次に、学び部会。
小中の教師による相互授業参観を始めました。
また、中学校教師が小学校で実際に授業(英語・体育)したり、地域の人材による学習支援ボランティア制度にも取り組んでいます。
さらに、二校の小学校の学習状況が比較できるようになり、互いにいい意味で刺激し合うという効果も生まれたとのこと。
生活部会。
目指す目標は、当たり前のことが当たり前にできる児童生徒の育成です。
何から始めたか?
それは「あいさつ運動」。
毎月、第2週は教職員と地域住民が一緒に校門に立って、通学してくる子ども達にあいさつを開始しました。
「きちんと挨拶できる学校・子ども」の教育は必ず前進するという信念に基づく発想です。
最後に、地域・PTA連携部会。
この部会は、実質的な「学校支援地域本部」の位置づけとなっています。
地域行事への参加やボランティア活動の推進などに新しい展開が生まれましたが、それとは別に最も目を引いたのがキャリア教育。
「おやじの会」のお父さん達が、朝、始業前の10~15分間、自分の仕事の紹介、仕事と社会との関わり、仕事の誇りなどを話します。
中学校2年生の全5クラスに、一週間にわたって違うお父さんが入れ替わり登壇するというこの試み。
実に重要な視点であり、やろうと思えばすぐにでも真似ができる取り組みです。
以上、かなり端折って紹介いたしました。
やはり、以前の学校評議員制度とは大きく異なります。
運営協議会は協議体でもあり、コーディネータでもあり、また実行部隊でもあります。
ただ単に、学校が用意した資料(議案)の追認機関ではありません。
制度に魂を入れる本気さがあれば、このコミュニティスクールは相当なことが出来ることが分かりました。
この遅れを、しっかり挽回するようなスピード感のある取り組みが必要です。
釧路でもバリバリやろうではありませんか!
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釧路は様々な職業の40代の人々が中心になって学力問題に取り組んでいるが、根室の40代は関心がないかのようだ。根室の40代は道内14支庁管内最低レベルの根室の子どもたちの学力向上に立ち上がらないのだろうか?
釧路の教育を考える会のメンバーはそれぞれ学生時代に勉強に没頭した経験のある人たちが多い。仕事で学力の大切さを身をもって知っているからこそ、地域の子どもたちの低学力に危機感を抱いているとも言える。
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2012-02-12 16:06
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