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#1779 (市立根室病院)財政再建特別委員会について Dec. 22, 2011 [26. 地域医療・経済・財政]

 20日の北海道新聞根室地域版に載っていた記事から・・・

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信頼向上へ経営改善を
 市立病院財政再建対策委
   アンケート結果報告
【根室】市立病院の経営に市民の意見を求める財政再建対策特別委員会(委員長・山本連治郎副会頭)が19日、同病院で開かれた。同病院を「信頼している」と答えた一般市民が57%にとどまったアンケート結果が報告され、山本委員長は「数字を生かして経営改善をしてほしい」 と注文をつけた。
 現在14人の常勤医のうち、札医大の地域センター枠で派遣される東浦浩院長ら3人が来年3月で期間満了となった後の医師確保策について、東浦院長は自らは根室に残る考えを表明した上で「医師派遣を大学に頼っていては立ちゆかない」と指摘した。
 佐々木利行事務長は全国の医師千人に手紙を出し、約40人が転職の意思を示したことを紹介し、今後、根室に来るかどうか具体的に接触してゆく考えを明らかにした。
 根室での分娩再開については、当初言われた産婦人科医の複数確保より、今は新生児医療担当医の確保が条件に案っているとして、佐々木事務長は開院が3ヶ月伸びて2013年1月となった新病院の開院までにめどをつけたいとの意向を示した。(石川徹)

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【ebisuのコメント】
 小児科医が増員できないと産科病棟は再開できないと2年前から何度もブログに書いたが、ようやく気がついたようだ。赤ん坊は生まれてしまえば産科の担当ではなく小児科の担当となる。小児科医の意向も確認せずに勝手に産科病棟再開を言い始めたからトラブルが起きた。仕組みがわかっていれば、そういう失礼なことはしない。
 さて、4月以降の小児科はどういう体制になるのだろう?

 医師招聘のために1000人にお手紙作戦、ご苦労様。何かの名簿から宛名を探してワープロで作成した手紙を入れたのだろうか?釧路新聞では36人と書いてあったが、そんなに転職希望があるなら、医師確保は心配要らないのか?
 市立根室病院は医師の間ではすこぶる評価が悪いという。高校を卒業してから35年間東京で暮らし9年前に根室に戻ってきたわたしですらいくつか具体的な噂を耳にしている。たまたま知らなくても悪評はすぐに伝わる。根室に赴任しようとして仲間の医師に評価を聞けば過去の事例がすぐに耳に入るだろう。医師は職人、その世界は案外狭いものだから、医師との信頼関係の醸成の方が先だろう。そういう地道な努力なしに良い医師に居ついてもらうことはできない相談で、そろそろ目を覚ますべきだ。
 千人もの医師に出した手紙だったと全国に発信してしまったことは不手際の極みだ。私が手紙を受け取った医師なら気を悪くするだろう。どうしてこんなチョンボをするのだろうか、まるで仕事のやり方をわかっていないようにみえる。この程度の管理職では病院がもたぬ。この9年間で記憶にあるのは3人の事務長だが、現事務長がとくにレベルが低いわけではないから、そこが本当に困った問題だ。根室にはあらゆる方面で人材が枯渇しているのである。職務はあるがそれを担うに足る能力をもった人材がいない。
 (信頼関係の醸成が前提だが、堂々と条件を提示してネットを使うという方法をなぜ考えないのだろう。)

 市立病院財政再建対策特別委員会というのは昭和54年からあるようだ。32年前にできた条例がある。
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/reiki/354901010030000000MH/358901010036000000MH/358901010036000000MH_m.html

 委員は「学識経験者」となっている。どういうメンバーで構成されているのか市役所のホームページを検索してみたが出てこない。
 この委員会は市長の諮問機関であり、市長が自分の都合に合わせて委員を指名しているから、病院の経営チェックにならぬ。委員長殿は根室商工会議所副会頭だから、市民の5%に満たぬ経済諸団体のひとつの代表である。

 こういう閉鎖的な委員会で改善プランをチェックしても意味がない。町内会連合会長が委員長の「建て替え市民整備委員会」というのがあったが、市長にいいように利用されただけで、当日資料を渡して明日道庁に出すから賛成してくれと、実質的な審議すらなされなかった。同じことで、市民のチェックを受けましたと「アリバイ作り」に利用されるだけだ。
 95%の市民の意思を反映したいなら、日曜日に市民自由参加で開くべきだ。

 委員長がアンケートの「数字を生かして経営改善をしてほしい」と注文をつけたとあるが、何をとぼけているのだろう?
 経営改善をするために数年前に「経営推進課」を新設して、課長を置いたはずだが、そのご毎年赤字を増やし、ついに今年度12.7億円の赤字が確定してしまった。経営改善業務を民間の業者に昨年来委託しているが、赤字は増えるばかりでさっぱり効果がない。赤字の増える本当の原因は説明されていない。
 経営改善できないのなら「経営推進課」は税金の無駄遣いや看板倒れというもので、業務を他の組織に統廃合すればよろしい。

 こういう泥縄式の仕事をしているからさっぱりよくならぬ。経済団体の重職にあるものを指名して委員長にするというスタイルは根室の旧弊そのものである。根室はそうしてたったの5%に満たぬ者たちの意見で町が運営されてきた。それが町の長期衰退の原因の一つをなしている。

 市長の諮問委員会をいくら増やして検討しても何も変わらぬ。古いスタイルはやめにして、オープンな市民参加の委員会で専門知識のある市民を集めて検討すべきではないか?
 日曜日ならebisuも一市民として委員会へ出かけますよ。それぞれ言い分があるだろうから、口角泡を飛ばすくらいにぎやかにやったほうがいい。


*#1223 「足し算もできない大人、昨年度赤字11.7億円:財政再建対策特別委」 Sep.30, 2010 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-09-30

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