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#1639 前期期末試験開始(高校):道教委の学力テストと実態調査 Sep. 6, 2011 [64. 教育問題]

 今日から根室高校の前期期末テストが始まった。高1と高2のブカツに熱心な生徒が慌てて数学の勉強をしていた。この数日ようやく試験勉強に力が入っている。
(根室西高校は明日から試験である)

  数Ⅱは複素数と習ったばかりの因数定理が範囲だ。数Bは平面ベクトルと空間ベクトルの一部が試験範囲だ。高1年生は数Aの順列・組み合わせ・確率の一部が範囲となっていた。

 高1の生徒二人に中3の生徒が帰ったあと時間を30分延長してホワイトボードを使って自力で問題を解かせて観察してみた。
 分かっていないところを黒板で説明するだけではダメで、自分で解かせてみないと「できるつもり」になっただけのことがあるので要注意だ。自力で解けない限り試験で正解はできないものだ。
 何問か解いているうちに、問題をどう分割したらよいのかわかるようになり、公式の使い分けが飲み込めてきた。楽しそうである。
「先生、わかると数学って楽しい」
 ・・・でも付け焼刃。

 「数日で試験範囲を全部やるのはたいへんだろう?週に3回、ブカツが終わってから来て2問程度で良いから問題を解いて帰ると相当結果が違ってくるとは思わないかい?勉強が楽しくなるよ」
 「2問ずつ?それならやれる」
 「来るならブカツが終わってから8時でも8時半でもいい、自力で問題を考えた上で9時から9時半まで時間を延長して君らの質問に答えよう」
 「やってみようかな」
 「よくわかるようになると思うよ」

 高校のブカツは7時半に終わるケースが多いが、一部8時までやっている部がある。ブカツと勉強を両立させている生徒も少ないがいる。学年(120人中)10番以内の生徒は悠々と両立させている者がほとんどだろう、しかし成績が中くらいだとどうしても勉強がおろそかになりがちなのである。
 入学してからブカツが忙しくなり、塾へあまり来なくなっていた生徒たちは勉強がお留守になっているケースが多い。試験初日の今日になってふだんの勉強の大切さを痛感していたようだ。
 これをきっかけに「文武両道」になればいい。


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*北海道新聞夕刊(9月6日)に道教委が実施した高校学力等実態調査の記事が載っていた。

 曰く、「同時に行った学習状況調査では」、平日の授業以外に「勉強をしない」と答えた生徒は40.6%を占め、学習方法が「分からない」「どちらかといえばそう思う」は計61.3%に上った

 高校生の40%が自宅学習習慣がない、そして6割の生徒が勉強の仕方すらわからないと答えているのが北海道の高校教育の現状である。ニムオロ塾でも高校生が増えるわけだ(すでに生徒数の30%が高校生、来年度は40%を越しそうである)。
 なお、学習指導要領どおりに授業を進めている場合の「期待正答率」に比べて、実際の正答率は数学と英語のA問題では約半分だった。国語は期待正答率に近いが、これは全国模試の偏差値でもその通りだ。日本人だから国語が一番偏差(地域格差)が小さく出るようだ。
 小中学校での基礎学力(読み・書き・計算)トレーニング不足が高校生の学力に反映しているだけと言う見方もできるだろう。高校生になってにわかに基礎学力が上がるわけもないからだ。
 理系の大学では入学後に高校数学の復習に数ヶ月間を費やすところが増えている。文系でも学生の読書領域の狭さと読書量不足は大学教員の指摘するところである。

「学力低迷、高校生も 道教委報告 学力テストで期待値下回る」道新ニュース
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/316645.html

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