#1637 蟹祭り Sep. 3, 2011

　蟹祭りが始まった。始まったといっても今日（9月3日）と明日だけだ。茶色っぽい花咲ガニは茹でるときれいなマッカッカになる。あぶらがあって味は濃厚だ。
　台風12号の影響で土砂降りの雨かと思ったら、空は曇り霧が出ていたが雨は降らず。関係者はほっとしているだろう。
　（天気予報では雨だったので、規模を縮小し、屋内でやったようだ）

　生徒に聞いてみたら、一人も蟹祭りに行っていない。さんま祭りは三人に一人は行ってるようだが、蟹祭りは子どもたちには意外と人気がない。
　根室人といえども花咲ガニをそう食べる機会はないから、蟹祭りでも特別安くなるわけではないし、食べる気がしないのかもしれない。

　さんま祭りでは夜になると、集魚灯をつけ真昼のような明るさの船が会場岸壁に接岸する。これが結構人気がある。
　それと来場者にタダで新鮮なサンマを振舞い、焼いて食べられるように炭火を用意してあるから、例年会場はもうもうと煙が立ち込めて大盛況になる。獲れたてのサンマを炭火で炙るのだから美味いに決まっている。

　高級食材の花咲ガニと大衆魚のサンマを比べたらそりゃあ、圧倒的にサンマの方が人気がある。でも、花咲蟹が好きな人には「蟹祭り」は楽しい催しだろう。
　（ところで解凍した蟹に味噌汁をかけても昔食べた鉄砲汁の味はでない。鍋の中で茹でなければあの味はでないのだ。値段が少々高くても良いから、蟹のダシがよく出た鉄砲汁を食べてみたい。時間と手間がかかるから無理だろうな。新聞報道によれば、蟹の鉄砲汁はやっていなかったようだ。）

　高級な花咲ガニは獲りすぎて年々資源量が減少し、資源枯渇が心配されている。次の世代へ蟹祭りを伝えたいものだ。


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