#1544 1,2,3号機はすべて"メルトスルー"を起こしていた Jun. 7, 2011

  5月半ば、地震後16時間で原子炉圧力容器内の燃料棒がメルトダウンして原子炉圧力容器の底に落ちたと発表した。真実を告げて対策を打つ勇気のない者たちは事実を隠蔽し、世論の様子を伺いながら小出しに公表する。
　さらに3週間たち6月7日なって1,2,3号機すべてが"メルトスルー"していることがアナウンスされた。融けた核燃料が原子炉圧力容器の底を突き破って原子炉格納容器の底にたまっているという。福島第一原発にIAEAの査察が入ったから、本当のことが出だしたのだろう。IAEAの査察チームが現場を見たら嘘はすぐにばれる。
　1号機建屋の地下から地上部分へ水蒸気が勢いよく噴出している映像が2日前に流された。温度は50度以下だと説明していたがやはり嘘だった。100度を超えていなければあんなにもうもうと勢いよく水蒸気が噴出するはずがない。6/6のブログでその旨疑問を呈してあったが、やはりという思いだ。
  原子炉圧力容器の底を融けた核燃料が貫通して原子炉格納容器の底にたまっていると言っているが、一週間したら格納容器の底も融けてしまってコンクリートの床に核燃料があることがアナウンスされるのではないだろうか？

　ごまかしてもいつかはバレるから、小出しに事実をリークして、これまでの公表事実=虚偽情報を修正して、事実に近づけていかなければならぬ。政府はそういう作業の真っ最中にあるようだ。

　もう一月以上前から証拠写真をのURLを添付してブログに書いているが、3号機は建屋があれほど崩れたら黄色い原子炉格納容器が丸見えになっているはずだが、ぜんぜん見えない。大きく破損してしまったのだろう。ありていに言えば地上部分の大半が吹き飛んでしまった。これも近いうちに真実にあわせて公表事実の修正がなされるのだろう。

　内閣総理大臣殿も官房長官殿も経済産業大臣殿もテレビに出ていた原子力安全保安院のNo.2の方も、みなさんご存知でいままで国民に嘘をついてきたことが明らかになり始めている。
　情報を隠蔽したことで、退避勧告が遅れ、数十万人の人々が深刻な被曝をしてしまった。いったいこの責任をどうとるのだろう。
　内閣総理大臣殿、官房長官殿、経済産業大臣殿、原子力安全委員長殿、原子力安全保安院のNo.2殿、いったいどのように責任をお取りになるのでしょうか？とれるわけはないよな、だからいつも書いているんだ「仕事は正直に誠実に」って、悔い改めてほしいな。
　その一方で、どの人にも覚悟がないから言えなかったのだろうなとも思う。こんなへなちょこ国会議員ばかりだから、5年10年のタイムラグ経てそして世代を超えて原発周辺80㌔圏内の住民に深刻な健康被害がでることになる。北関東の大半が汚染されただけではない、静岡県のお茶からもセシウムが検出されているから、首都東京も無事ではすまなかったことが何年もしてから判明するのだろう。現政権は国民の反応が恐ろしくて言えぬ、せっかく自公から奪い取った政権の座を降りねばならぬことになりかねないから。国民の健康や命よりも、自分の政権の延命を優先している図が見える。これでは信を失うのは当然だ。

　団塊世代はもういい、ただ消え去ればいいから。しかし、若い世代はそうは行かぬ。瑕のつかない遺伝子を次の世代に伝えるのが彼ら彼女たちの役割なのだが、遺伝子の運び屋としての役割をまっとうすることができなくなった。わたしは日本人の遺伝子プールにさらに甚大な被害が及ぶことを心配している。それは、第2第3の福島原発事故の発生である。


*「「メルトスルー」の可能性、政府がIAEAに報告へ」
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2804756/7311077?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
「・・・読売新聞によると日本政府は報告書の中で、1～3号機の燃料がメルトダウン（炉心溶融）した上で圧力容器の底を破って格納容器に達するメルトスルー（原子炉貫通）という現象を起こしたとの見解を示すとみられる。政府はこれまでメルトスルーの可能性を公式には認めていなかった。・・・」

**#1515 「東京電力メルトダウン May 16, 2011　」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-05-16

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