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#1418 「ワイドショーの功罪」(m3.comより) Mar. 14, 2011 [40. 医療四方山話]

  11日午後2時46分に地震が起きてから3日がたった。救命時間の72時間がすぎた。高台にある学校の中学生がまだ両親にあっていないという姿がテレビに映っていた。土台だけを残して崩壊した家の残骸が木片になってあっちに一塊、こっちに一塊、いったいどれほどの人間が亡くなったのか想像もつかない。テレビ画面を見ながら何度も涙がでてしまった。

 あるドクターが医者の側からみた同意書を取り上げてくれている。わたしは患者として手術の同意書にサインをしたことがある。両方の目で見た同意書を採り上げることで、医療にまつわる問題を考える材料にしていただければ幸いである。今回はコメント欄へ書いた私の意見も併記する。

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「ワイドショーの功罪」(m3.comより)
最近、民放TV各社のワイドショーで医学的な話題がよく見られます。そしていわゆる著名なコメンテーター(弁護士、マスコミ崩れ、検事、各新聞社や放送局の編集長や論説主幹、スポーツマン上がり、たまに日本中のまともな医師からはクズ扱いの女医も、etc)などの連中が、もう好き勝手な事をほざいています。しかし、事が医学の話と成るとNHKも黙ってはいません。拙い事に視聴者は民放なら最初から話半分で見ていても、NHKと成ればもう少し真面目に考えるから、或る意味NHKの方が悪辣な時があります。とにかくマスコミが医療を取り上げる時には、もう事実などはどうでも良く、ただひたすら面白く視聴率を稼げれば良い!

J-CAST テレビウォッチ ワイドショー通信簿
 医者の承諾書」書かされてても泣き寝入りするな!
《医療ミス逃げられない》
医療ミスやトラブルの絶えない昨今だが、「病院などで、このような書類を書いたことはありませんか?」と赤江珠緒キャスターが視聴者に問いかけ、大きなパネルに書かれた「手術承諾書」が映し出される。そこには、万が一の不可抗力の事態に対しては、一切の異議申し立てをいたしません、との一文がある。
コメンテイターで経験者の鳥越俊太郎によれば、「医療の現場では、それは何枚も何枚も、イヤというほど、同意書を書かされます」という。もし、そういう書類に同意してしまった場合、医療ミスがあっても
患者は泣き寝入りするしかないのか――という法律相談コーナーである。
《患者の無知につけ込む》
医学部でも教えているという回答者の大沢孝征弁護士によれば、医者はとかくこういった書類を書かせたがるという。しかし、実際は医者の気休めにしかならない。あきらかな過 失があった場合に、責任を免れることはできない。過失を事前に放棄させる取り決めは、公序良俗に反していて無効と考えられるんだそうで。「これを書かせたことで、(法律に)無知な患者さんが(責任追及を)諦めてくれる場合がありうる、という以上の意味はない」とまで言う。

ここで何時ものようにm3の掲示板の中から平均的な
書き込みを一つ載せておきます。この方は多少言葉がキツイですが、それだけ頭に来ている事を理解してあげてください。

「誰のための手術か、考えろ 」
>何枚も何枚も、イヤというほど、同意書を書かされ>ます

書かされますって、、、結局、馬鹿な患者が不条理な要求をし、マスゴミがそれに油を注いだ結果、こういった事態にならざるを得なくなったんだとの認識もなく、ようもこう、ぬけぬけとほざけるもの だ。自動車保険の契約書ごときやちょっとしたリース契約でも、小さな字で、何ページにもわたって、ごちゃごちゃ詳細を書いてあり、基本的に、それを読んだ上で、承諾して契約す ることになっているんですよ。ましてや、手術ですよ。それを、読んで承諾できるならサインをなんてことなく、細かく細部にわたって説明し、承諾のサインをもらう、そこまでして、この言い草ですか。別に必要ない車やテレビを売ろうなんて言ってるわけじゃないんですよ。車やテレビなら、売り手の利益って話でしょうが、手術なんて、100%患者の利益のためなのに、、、そこまで、文句あるなら、
他の回答者先生もおっしゃってられるように、こういう状況だから、どうする、、、手術してやってもいいよって話で、本人が頭を下げてくるのを待てばいんですよ。 ばかばかしい

生命保険や損害保険などには御存知の細かい契約事項が記載された契約書が付いて回ります。そして契約が成立したと言う事は、我々がその記載内容を理解し納得したと看做されます。それらの内容をよく読んで見ると、かなり会社側に有利な項目が並んでいます。時には「これじゃあ何のための保険なんだ?」と腹が立つような免責条項も見られます。しかし、このワイドショーでは、病院の各説明・承諾書には文句を付けても社会一般に溢れている各種の説明書や契約書に対しては何も言いません。最近多い外資系の生命保険会社のCMなど、「あの補償はあの程度の保険料では無理だ。笑しい」と思ってよく画面を見ると小さな文字で(一口)などと申し訳のように書いて有ります。しかしそれらの会社は今や放送局にとっては大口のスポンサーだからか、折角法律家がスタジオに居ても全く問題にしません。しかし医者叩き・病院叩きは続きます。
何故今時の病院では検査や手術に際して面倒くさい説明・同意書が多くなったのか、皆さんご自身でお考えに成ってください。これは付け足しですが、この同意書に対する医師の考えは様々で、例えば小生などはその手の書類に患者さんや家族の印鑑を貰うのは好きではありません。「きちっと誠意を持って接すれば、そんな責任逃れのような書類は不要だ」ですが、しかし病院として「そんな患者性善説は甘い。リスクマネージメントに徹するべき」と言う考え方を採っている場合は、個人の考えは通りません。病院によっては患者・家族の同意書が無いと手術場にも入れません。
by 医療四方山裏話 (2011-03-14 01:32)

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どんな医療を受けるか受けないかは本人の権利だから、患者や家族の同意書は当然だと思いますよ。手術って不安ですから。やってみたけど手に負えなかったと手術する前より悪くなることだって起きうるでしょうし。医療費だって見積もりもらった方が覚悟もできるし
故意ではなく疲労による過失まで罪に問われるのは行き過ぎだとは思うけれど、事前の同意はやっぱり必要でしょう
事故だとかで緊急に手術必要なこともあるでしょうから、一般人も日ごろからどうするかを事前に考えうるように医療現場の情報が周知されていれば良いのですが。
by もやしさんま (2011-03-14 20:34) 

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医療四方山裏話さんへ

医療裁判が増えたから防衛措置として同意書が必要になったように記憶します。
同意書に判を突かないと手術していただけませんから、もちろんサインし、
印鑑を押します。
その前の手術の説明が結構ストレートでたいへんです。
胃の全摘、胆嚢の摘出、もし膵臓に癒着していれば膵臓、脾臓も同様だったら脾臓も、もちろん大腸も・・・
おいおいそんなに摘出して命があるのかい?(笑い)なんて思いながら説明を聞いていました。

確率は小さくても、そういうリスクがあるのだなあ・・・と説明を聞いているうちに、だんだんそうなりそうな不安な気がしてきたりします。少しの間気持ちは揺れます。
最後はこの先生と術場の看護師さんたちがベストを尽くしてくれるんだから、安心して全部お任せしよう。生死は天が決めると納得するまで1日かかりました。
ありがたい、救ってもらえる、そしてこの先生なら万が一のことがあっても、スキルを上げる糧になっていい、そういう気持ちがわきあがりました。不安が消えていました。
お陰様で、安心してゆったりした気持ちで、術場で麻酔がかかってまぶたが重くなっていくのを感じていました。

ベストを尽くしていただければそれで十分なんです。信頼が置けなかったら、病院を変えるしかないでしょうね。
患者から言わせてもらえば、信頼するに足るドクターにめぐり合えるかどうかです。
同意書にどのような文言が書いてあっても関係ありません。100%信頼して命をお預けするのですから。

術後4年8ヶ月、執刀医や術場の看護師さんに感謝しております。診断をつけてくれた内科2名の先生にも。
by ebisu (2011-03-14 22:41) 

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もやしさんまさんへ

契約関係は基本的には欧米の流儀のような気がします。
日本人は「よろしくお願いします」「よし、まかせとけ」が本来の姿。
まかせとけと言ったからにはその言に外科の職人として責任をもち、いい仕事をする。
結果については人事を尽くしたのだからお互いに天命と受け止める。

医者も患者も家族もこの30年ほどでずいぶん変わってしまったのではないでしょうか。
医療裁判事例を見ると、ひどく好い加減なお医者様もいらっしゃるようです。
同じ数だけ理不尽な主張をする患者家族も。
いずれかの当事者の魂のレベルが下劣なら、トラブルが起きるのは当然です。
私は確かな技術と信頼関係で結ばれる社会の住人でありたいと思います。
by ebisu (2011-03-14 22:47) 


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