SSブログ

#1273 辛口の教育時評(2):北海道教育委員会チャレンジテスト Nov. 10, 2010 [64. 教育問題]

 前回ブログで北海道教育委員会のチャレンジテストのことを書いた。道教委が学力向上のために作ったプログラムである。市内の全校で取り組んでいるのかと思ったら、違った。
 3校のうち一番西の中学校では国語と数学のチャレンジテストをやっていた。数学は基本問題で簡単だし、国語も基本中の基本だが案外国語ができない。平均点を上回っている生徒でも、基本事項を知らない。
「先生、名詞ってなーに」
こういう質問が出た。中3の生徒である。日本語を知らない、というよりも日本語の語彙を知らない生徒が予想していたよりも多い。これは生徒のレベルにあっている。それほど中学生の日本語レベルが低下しているということだ。

 オホーツク海に近い中学校の生徒に聞いた見たら、チャレンジテストはやっていなかった。どうなっているのだろう?
 根室市教委の方針がわからない、学校ごとの判断に任せているということなのだろうか?

 道教委の学力向上策について、お友達のZAPPER先生がコメントをしてくれた。その中で読売オンラインニュースに載った記事*(2010年7月31日  読売新聞)を紹介してくれている。平均正答率54.0%の問題に対するコメントが傑作だから見て欲しい。こういう教育音痴が義務教育課長をやっているようでは、北海道の子供たちの学力が向上しないのはむしろ当然だろう。
*http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1263447647981_02/news/20100731-OYT8T00272.htm

 問題は「50+150×2」である。これに対する義務教育課長のコメント、
「50+150がピッタリと200になるため、先に計算してしまい、正答の350が得られないのか」

 ZAPPER先生のコメントは
「おいおい、何を言ってんのあんた?それで義務教育課長だって?笑わせるんじゃないよ!四則計算ができていないだけだろうがっ!

「学力向上対策チーム」とやらに、私教育従事者を入れれば【良い仕事】ができると思うのですが…


 ははは、痛烈ですね。学校の先生たちが四則計算規則を教え切れていないだけです。ほったらかしにしている。授業の手を抜いてブカツに力を入れすぎ、こういうことを本末転倒という。もっと授業を真剣にやりましょう。四則計算規則を覚え切れない生徒がいるなら補習しましょうよ。
 
にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

ZAPPER

道教委の「チャレンジテスト・トライやるウィーク」という企画がありまして、道教委~各市町村教委~小中学校といった流れで参加要請があったというわけなんです。
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/gky/challenge_tryweek

参加すると、
・「学力向上チャレンジ校」として認定
・参加校名をWEBで紹介

そんな【特典】なんか、魅力的に思えませんが…
弊ブログでも言及しましたが、「思いつきのやっつけ仕事」としか思えないのであります。
by ZAPPER (2010-11-11 09:41) 

ebisu

仰るとおりですね。
URLをクリックして確認しました。
そういう流れでしたか。
「実施要領」をみると、放課後補習方式が選択肢の中にありますが、宿題方式でやっていました。
つまり、教えない。プリントを配布するだけ。

上位3分の1は無駄、下位3分の1は自力でやれず、中位層3分の1にのみ有効。
下位の生徒で通塾している者は塾で質問するから、正解つまり100点。

こんなの採点して集計してどうするんですかね。データを分析してもほとんど意味がない。
たとえて言うならばファーストフード、教育は本来スローフードのようなもの、かけた手間隙だけ美味しくなります。
by ebisu (2010-11-11 11:32) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0