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#1239 地域医療改革の烽火(8):仕事の段取りと優先順位 Oct. 14, 2010 [33. 地域医療改革の烽火]

 歯舞のお祭りがあって、そのあと花咲港のお祭りが数日前にあった。これが根室の地域祭りの最後である。後一月もしないうちに初雪が降るだろう。ブログのコメント書き込みもずいぶん落ち着いた。これでいい。問題があるうちは、ebisuは静かに坦々と書き綴る。たぶん、それが趣味に合っている。

 北海道新聞根室地域版によれば、昨日(12日)の市議会でH市長は「経室再興へ3プラン」を公表したという。
 1.「産業活性化プラン」
 2.医療や福祉を対象とした「生活安心・安らぎプラン」は市民の幸福度向上を目指す
 3.「未来の活力創出プラン」

 具体的な内容は総合政策部が策定すると書いてあった。
 仕事は段取りが7割だ。病院建て替えは段取りの不手際が続いて二転三転し、ニホロ移転案から数えても8年は経っているのではないだろうか?

 総事業費が55億円から1ヶ月で62億円に跳ね上がった理由に、ヘリポート、電気工事の増額、外来診察ブース増設などがある。他にも市民要望のいくつかを切ったから基本設計のやり直しがその都度発生し、業者への支払(総事業費)が膨れ上がっている。仕事の基本を外すからこういうことが起きる。こういう仕事をしたのは現在の事務長で、前職は建て替えの責任者だったと聞いている。間違いがあれば、どうぞコメント欄へ書きこまれよ。記事に客観的かつ重要な間違いがあった場合はebisuは本欄で訂正する。

 たとえば、外来診察ブースをドクター要望と称して10個も増やし32室にした。そのせいで待合室は切り刻まれ、現在と似たような「廊下兼用待合室」になったのだろう。あとから付け加えられたヘリポートも駐車場工事の変更を引き起こしただろう。喫茶コーナーなどの切り捨てもレイアウトの変更を余儀なくしたに違いない。その都度仕様変更によって業者へ設計し直し作業が発生する。

 まるで子供の仕事に見える。仕事のやり方、順序が違うだろう。本来はさまざまな要求仕様をまとめ、それらに優先順位をつけて、予算の範囲内に納めるのが普通の仕事のやり方であるこういう仕事は積み上げ方式でやってはいけないのだ。予算額がいくらでも膨れ上がってしまうからだ。
 病院事務局のやった仕事はシステムもレイアウトも「御用聞き」をやるのみで、それを設計業者へ次々に丸投げしただけのように見える。当然のごとく仕様変更だらけだろう。できあがるシステムはツギハギだらけのメンテナンス困難なものになる。業者側の開発担当者しか理解できないシステムになりかねない。そして、普通のスキルのSEなら、他の会社への転職はありうることだ。メンテナンスは大丈夫だろうか?「普通ではないやり方」をするとツケは必ず回ってくるものだ。システムに関する情報が特別委にすら公開されていないので、一般的な話になるが、パッケージ本体を上回るようなカスタマイズは避けたほうが賢明である。後のことをよく考えよう。
  利用者側にシステムの専門知識のある者が一人もいないのではないか?導入前に必要な勉強はするのが当たり前だろう。中高生の時期に夢中で勉強したことのない者ばかりの集まりなのだろうか?仕事なのにどうして必要な専門知識を学ぼうとしない?それでは開発予算管理などできるはずもない。この点でも基本を外したお粗末さが露呈している。

 建築は基本設計の前に基本仕様の詰めをやらなければならないのだが、基本仕様の詰めを十分にしないまま、市民に基本仕様すら明らかにせずに、業者へ建物基本設計を発注した。2度もである。その支払額はもう7000万円を超えているのではないか?

 レイアウト、システム、医師招聘と一連の仕事を観察・分析すると仕事の手順・基本・段取り・優先順位を無視したお粗末な点が目に付く。末端の職員がやっているのではない、市長の指示で市長のメガネにかなった幹部職員がしているのだろう。

 3プランを担う総合政策部は大丈夫だろうか?仕事の段取りができるのだろうか。優先順位はつけられるのだろうか?心配だなあ。
 
 「根室再興へ3プラン」は大丈夫か?
 病院建て替えと同レベルの仕事は勘弁しろ。
 しっかり、大人の仕事をしてもらいたい。 

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