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#1055 衆院本会議で菅直人氏を首班指名 Jun. 4, 2010 [B2. トピックス]

 6月4日午後、民主党代表選挙は樽床氏129票、菅氏291票で、予想通り菅直人を代表に選んだ。その後の衆院本会議で首班指名選挙が行われて313票で菅氏が指名された。その後参院でも首班指名を受け、第94代首相が決まった。

 引き続き、7日月曜日に党人事、8日に閣僚人事が発表される予定だ。官房長官には仙石氏の名前が上がっている。国家戦略担当大臣として戦略を描けなかった人が二人、首相とそれを支える官房長官の任に就く、まことにおめでたい。
 デフレ、失業、格差拡大、財政、ますます膨れ上がる国債残高など国内だけでも問題は山積みである。仕事の出来る人材が必要なまさにそういうときに、担当大臣を拝命しながら処方箋を描くことのできなかった二人が首相と官房長官のコンビだというから、まことにおめでたい。党内に異論や懸念はないのだろう。

 代表就任会見で「経済成長、財政再建、安心できる社会保障の実現」を方針として打ち出したが、相変わらず抽象論で戦略が明示されない。
 経済成長は上場企業の利益が前年比2.5倍になっていることからすでに実現していると言ってよいだろう。にも関わらず赤字国債増発が45兆円だから、法人税減税どころの話しではない筈だ。このままでは消費税を10%にしても財政再建の実現可能性はないに等しい。菅氏の「方針」は戦略を欠いた抽象論で、絵に描いた餅にすぎない。この点では鳩山氏と同じだ。

 ある女性経済評論家が「経済は成長しているが所得が伸びていないことが問題で、経済成長をことさら言う必要はない」「この財政状況で法人税減税の必要もない」と、経済音痴の菅氏の政策に苦言を呈していた。

 政治目標を実現する戦略を描ける人が民主党幹部の中にいないことは、ブログ#1054で書いたので、それを読んでもらいたい。

 戦略立案スタッフを欠いた民主党政権は、赤字国債をさらに積み上げ、問題を大きくする。2014年には1100兆円オーバーで財政破綻リスクを極大化して、その後に財政破綻を招来することになるだろう。
 日本は急激な人口減少社会へと突入し、30年の苦難の時期を乗り越え生まれ変わることになる。
 50年後には人口6000万人、いまよりずっと住みよいかも知れぬ。
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