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#1043 読書 May 28, 2010 [A4. 経済学ノート]

 本屋に頼んでいた本が来た。

 『福翁自伝』『学問のすすめ』『文明の概略』『福沢諭吉の手紙』
 中江兆民『三酔人経論問答』
 幸徳秋水『帝国主義』
 レーニン『帝国主義論』(光文社古典新訳文庫)
 
 遠藤利國現代語訳・幸徳秋水『現代語訳 帝国主義』を読んだから、ついでに原文や十数年後に書かれたレーニン『帝国主義論』、さらにその後のヒルファディング『金融資本論』を読み比べてみようと思ったからだ。
 福沢諭吉の著作はどこかで日本的情緒や伝統文化に基づく経済学へとつながるのかもしれない。

 「職人仕事経済学」「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よしの経済学」、どういうネーミングにするかはしばらく考えたいが、スミス、リカード、マルクスとはまったく異なる労働観に基づく経済学を構築してみたいと考えている。換言すると、西欧経済学にまったく異質の日本的情緒にもとづく経済学を対置してみたい。おそらくはそのための「迂回生産」の一つになるのだろう。

 そういう視点を頭の隅におきつつも、書いてあること自体をそのまま受け入れるように読んでみようと思う。
 まったく別系統の材料がすこし揃っているが学術論文を書くには不足を感じていた。補強材料がほしかったのだ。明治期の著作で目的のものが掘り出せなければ、江戸期へさかのぼらなけらばならないことになるかも知れぬ。そうはならないことを祈りつつ・・・

 ロートルの塾の先生だってたまには教えている数学や英語以外の本も読むのだ。若い高校生や中学生は目一杯勉強しろ。


*他の材料とは職人自身の著書や職人や名人についての文学作品群である。日本人の伝統的な労働観、職人仕事観がその中にある。調べれば類書は他にもずいぶんあるのではないだろうか?意識して探したことがなかったが、書棚にあった本は9冊だ。気がつくと準備はある程度整っているようなので、しばし迂回生産を楽しんでから書きためるつもりだ。追加のフィールドワークも必要になるだろうが、これもたまたま修繕を担当していた元大工の棟梁から1年余に渡って修業時代の話しを聞いていたことに気がついた。

 西岡常一『木のいのち木のこころ』
 小川三夫『木のいのち木のこころ』
 中島敦『名人』
 幸田露伴『五重塔』
 中野孝次『まっすぐ生きる』
 
  岡潔『日本という国の水槽の水の入れ替え方』
 岡潔『情緒と日本人』
 岡潔『日本のこころ』
  岡潔『春宵十話』 

 他にも目を通すべき本がある。
 南博『日本人論』
 山口啓二『鎖国と開国』
 
 あとは商家の家訓に関する研究書群だ。
 

**#1029『現代語訳 帝国主義』幸徳秋水原著・遠藤利國訳
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-05-16

***#1030 nationalism とpatriotism :遠藤利國訳・幸徳秋水『帝国主義』May 17, 2010 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-05-17
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