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SOS 先生、簿記がわからない  #816 Nov.29, 2009 [62. 授業風景]

SOS 先生、簿記がわからない  #816 Nov.29, 2009
 光洋中学は学年閉鎖中の3年生を除いて期末テストが終わった。啓雲中学は来週に延びた。柏陵中学も来週期末テストだ。根室高校1年生が学年閉鎖だと今日連絡が回っていた。来週の後期中間テストは1年生は延期のようだ。

 元塾生から電話があり、簿記がわからないというので5時に来るように伝えた。中1の生徒の授業が5時まであり英語の期末テスト問題の解説をすることになっているのでそれ以降なら対応できる、7時までなら大丈夫だ。生徒は指定時間通りに来た。
 高2の生徒がベクトルを勉強し、そのそばで中2の生徒が数人1次関数と多角形の角度の問題に取り組んでいる。高1の生徒が古文を終わり、数Aの勉強を始めた。それぞれの生徒から質問が飛んでくる。それを捌きながら、簿記(決算処理)の解説を始めた。

 毎年この時期は事務情報科と商業科に進んだ生徒から同じ要請がある。決算処理の仕訳と元帳の関係、清算表などがわからないという生徒がでる。少し複雑だから混乱するのは当然かもしれない。
 決算では、期首繰越商品と期末繰越商品を仕入勘定に振り替え、売上原価を計算するが、この振り替え処理が第一の難関である。ここさえきちんと理解できれば疑問の半分くらいは解決したようなものだ。

 教えていてちょっと驚いたことがあった。貸倒に関する処理が出ていた。直説法と評価勘定を用いる方法が説明されているが、費用勘定に「貸倒償却」勘定が使われていた。「全商」用の問題集である。三級は個人商店が対象だから現実にまだこのような勘定科目を用いているのかもしれない。私が初めて簿記の本を見たときに載っていた勘定科目である。いまどきこのような勘定科目で処理している企業はほとんどない。ほとんどが「貸倒引当金繰入」勘定を使っているから、こちらが本筋だが、問題集には括弧書きされていた。

 時代錯誤の勘定科目名に驚くと同時に、懐かしい気がした。生徒に教えることでいろいろな本や問題集を目にすることができる。そういうひと時は楽しいものだ。1時間半ほどで、決算処理全体を理解して帰っていった。
「先生、ありがとう」
「こまったときはおいで」


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