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小沢幹事長殿、歳はとりたくないものです #774 Oct.28, 2009 [B7. 政治に求めるもの]

小沢幹事長殿、歳はとりたくないものです #774 Oct.28, 2009

 8月の衆議院選挙を制して民主党は308議席を獲得、圧勝した。小沢幹事長の貢献は大なるものがあった。
 その民主党の新人議員たちにわたしが求めるものは、次の選挙のためにいまから選挙活動をすることではない。ましてや民主党の新人研修で挨拶の仕方や選挙区回りの徹底を教わることでもない。あのやり方は自民党田中派の選挙戦術そのものではないか。
 議席にしがみつくだけの政治家はどの党であろうともういらない。
 民主党が今やっている新人研修は「官から民へ」、「官僚から政治家」へという流れとは何のかかわりもない。自立した政治家としてなすべき仕事をしよう。

 官僚から政治を取り戻すためには、いままで政治家がやるべきだったのにもかかわらず、官僚任せにしてきた仕事を政治家自らが行うということである。きついぞ、責任が重く困難な仕事をすることになるのだから。
 政治家として政策立案の仕事を自ら行うこと、政府が作った政策をチェックすること国会議員の仕事である。民主党の新人議員研修会に出席することは国会議員としての仕事ではない。

 「事業仕分け」作業は新人教育の格好の場である。新人議員を事業仕分けの場に立ち合わせることで、先輩議員の仕事を実地見学し、学べることは多い筈だ。
 先輩議員といっても、まともな仕事をした経験のあるものは少ないのが実情だ。「仕事」の経験は新人議員とほとんど一緒というのはわが町の道会議員や国会議員も例外ではない。だから、仕事をさせながら学ばせる機会を提供すべきだ。
 新人議員や組織の中できちんとした仕事をした経験のない議員は、書類を見て判断できるわけはないからオブザーバーとすればいい。事業仕分けの実務をやり議決権をもつ者たちと区別すればいい。

 10月6日blog#751『国家戦略室・・・』で新人議員を事業仕分けに議決権のないオブザーバーで出席させるべきだと提案した。仙石行政刷新会議担当大臣は、実務を利用したOJTのほうが新人教育に有効だと小沢幹事長に強く主張すべきだ。小沢幹事長の論拠は、新人議員がたくさんの資料に目を通して適切に判断できるはずがないというものだ。仕事はやらなければできるようにはならない。新人研修を10年続けても仕事ができるようにはならない。だから仕事の出来る先輩議員の仕事ぶりを観察し、自分の頭で判断し、先輩議員の結論とぶつけて学ぶOJTが新人議員には必要なのだ。仙石大臣、退いてはならぬ。ぶつかれ。衝突すべきときには衝突しろ。それが政治家というものではないのか?

 自民党から民主党に政権が変わって、政治家に求められる資質が変わるべきだ。仕事の出来る議員が必要である。政治家自らがやるべき仕事を官から取り戻し、きちんとやるためには、仕事の出来る政治家が必要だ。「小沢チルドレン」のほとんどは経験不足や能力不足でそうした仕事を担えない。

 能力や経験不足は新人議員ばかりではない。前原国土交通大臣も日本航空問題で仕事の出来なさを露呈してしまった。債務超過額がいくらになるのかさえつかめていないタスク・フォース委員会方式での再建案はまるで現実味がない。素人仕事であり、前原大臣は仕事の指揮すら出来ていない。
 年金債務が1.1兆円ほどもあるのに4700億円しか積み立てがない。年金をもらっているOBがネックなら、いったん破綻処理して残余財産を分配して整理するのが一番好い。債務超過会社は再生機構で破綻処理すべきで、このまま公的資金を入れると、税金で日本航空OBへ高額の年金(一人平均月額45万円)を支払うことになる。能天気な公的支援による再建は泥沼の追加支援を生むだけである。マニフェストで無駄遣いを止めると言明したではなかったのか?

 民主党の新人議員に望むことははやく具体的な仕事を経験して、政策立案やチェックができるようになって欲しいということだ。マニフェストをオウムのごとく繰り返すだけの議員は要らない。わが町の市議会でも待ちの現状を見ずに党派の論理だけを主張していた情けない議員がいた。市民が期待するのは、現実の課題に対し具体的な政策を立案して、課題を解決する議員である。


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