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トムラウシ縦走遭難〈3〉 [A4. 経済学ノート]

トムラウシ縦走遭難〈3〉

 1000~1600mの低山ハイキングが趣味だったので、トムラウシのような高い山の縦走はしたことがない。
 山は危険と隣り合わせである。だから面白いし、準備を怠ってはいけない。しかし、準備してもなおかつ危険に遭うことがある。そのときにどのように臨機応変に対応できるかが生死を分ける。なんだか会社経営と似ているような気がする。後手に回ると打つ手がなくなってしまうから、準備が7割だ。予防に勝る対策はないのだろう。それでも稀には危険な目に遭う。
 
 遭難した人々全員が下着までびしょぬれで、体温が10度まで下がっていた人はついに蘇生しなかったと搬送先の医師や看護師が語っている。

 場合によっては命に関わるので雨具選びは手を抜けないし、お金をケチってもいけない。雨具はさまざまな素材が開発されている。代表格は昔からあるゴアテックスだが、様々なものが開発されている。参考のためにネットで検索してみつけた素材の機能を紹介したサイトのURLを貼り付けておく。他にもたくさんあるから興味のある人はどんどん見たら好い。
 *http://www.rainwear.jp/rainstyle/material.html

 通気性のよい雨具は強風と雨風に数時間さらされると雨が雨具を通して浸透してしまうようだが、こういう事態のどのように対応できるのだろう。山を趣味とする人は自らの問題としてシミュレーションしておくべきだろう。とくに気温が低い北海道の山をハイキングして歩きまわる人は対策を考えておくべきだ。雨具選びの重要性については今一度考えたい。メーカの説明を鵜呑みにしてはいけない。強風を伴う雨そして零度付近の低温などが重なった過酷な条件下でのデータではないからだ。自分の命を守るツールを選んでいるという自覚が何よりも大切だ。
 *「山の道具の選び方:雨具」 http://www.tozan.org/dougu/amagu.html


 <北海道新聞から>
トムラウシ遭難者 「下着もずぶぬれ」 搬送先の医師ら証言 (07/25 08:39)

 【清水】大雪山系トムラウシ山(2141メートル)でツアー客ら8人が凍死した遭難事故で、遭難者7人が搬送された十勝管内清水町の清水赤十字病院の医師らが、北海道新聞の取材に対し「遭難者はいずれも下着までぬれて、体は冷え切っていた」などと当時の状況を明らかにした。
 *http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/179085.html

 <25日朝刊>
 遭難者はいずれも雨がっぱなど上下とも防水加工の衣服を身につけていたものの、看護師の一人は「7人全員が下着までずぶぬれ状態で、体が冷え切っていた。体温が10度しかない人もいた」と証言。中村部長は「最初に搬送された男性には強心剤投与や心臓マッサージを施したが、蘇生しなかった」と振り返った。
 また7人全員が足などに複数の青あざがあり、中村部長は「強風にあおられいわばで転倒したのではないか」との見方を示した。
 
 7月17日blog#655『大きすぎる寒暖の差:大雪山系トムラウシ山で遭難』
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-07-16-1

 7月19日blog#659『トムラウシ縦走遭難:職業倫理と経営理念』
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-07-19

 2009年7月25日 ebisu-blog#669
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分) 


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コメント 2

aosima0714

初めまして!
遊びに来ました!
これからヨロシクお願いしま~す<m(__)m>
by aosima0714 (2009-07-25 12:27) 

ebisu

いらっしゃいませ、aosima様よくお越しくださいました。
 
写真のない殺風景なブログで申し訳ありません。
 m(_ _)m

1時間ほど小止みになりましたが、昨日お昼頃から根室はずーっと雨です。
by ebisu (2009-07-25 23:24) 

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