国語と英語のセンター試験対策(Hirosuke先生original) [57. 塾長の教育論]
国語と英語のセンター試験対策(Hirosuke先生original)
Hirosukeさんのブログに現代文、古文、英語のセンター対策がまとめて載せられているので紹介しよう。
現代文攻略は3度読みだという。
1度目は全体をイメージする
2度目は部分をイメージする
3度目は先頭から読みながら、傍線に当たったら、設問を読んで答える
彼によれば日本語も英語も同じだという。3回読むことで問題を解く時間が余分にかかると思うだろうが、事実は逆だと彼は自分の理論を説明している。
私は1回目は何も考えずに読むのがいいと思う。虚心に読み、先入見をもたないことが重要である。焦点をあわせずに読むという読み方である。そうすることで見落としを小さくして、全体のイメージが掴まえられる。どこかに焦点が当たってしまうとそこに意識が向いて、文章ごとに読み方に濃淡が出てしまう。
「焦点を結ばない読み方」は案外難しいものかもしれない。ある程度技術、つまり技がいるからこそトレーニングが有効だ。
座禅による瞑想を体験すればよくわかると思う。意識を集中することはやさしいが、何物にもとらわれない状態に意識をもっていくことはトレーニングなしにはできない。呼吸をコントロールする術(すべ)がのみ込めると次第に雑念からフリーになり、意識のコントロールが自在になっていく。さらに慣れてくると呼吸していることすら忘れてしまうことがある。
ところで、ニムオロ塾では日本語がすべての科目の土台をなしているので、『読書力』『国家の品格』『日本語の磨きかた』『風姿花伝』をテキストにして三色ボールペンで線を引きながら音読トレーニングを実施している(明大の斉藤孝先生の方式に準拠している)。対象は中学生、自由参加である。
文章を二つずつ輪読したあと、幾分スピードを上げて皆で一斉音読を行う。
文章を速く読むほうが頭の中に複数の文章をいれてそれらの関連を考えながら読める。先読みしていないと高速で読めないので、読むときに脳に負荷がかかり「目覚める」という感覚が味わえる。そして高速で読むと、段落ごとのテーマや相互関係が掴まえやすい。逆に、読むのが遅いと読んでいるうちに忘れてしまい、全体の文脈がとり難くなる。高速音読できれば、黙読はさらに飛躍的に高速になる。それがすべての科目の成績をアップすることになる。
とにかく、Hirosukeさんが過去ブログをセンター試験攻略に焦点を当ててまとめてくれているので受験生諸君は閲覧してみたまえ。やってみてもいいなと思う人はやればいい。自分の勉強に限界を感じている人は、勉強法を見直すためにもいいだろう。
じつはこの方法を応用した学習スタイルは、日商簿記一級受験や公認会計士受験勉強にも有効だと思う。もちろんただ読むだけではまったく合格できない。サブノートを自分で作ったり、問題をひとつひとつ自分でとかなければ合格にはおぼつかない。そのあたりは数学の勉強スタイルと共通点が多い。異質な学習法を併用すると、全部の科目が制覇できるだろう。わたしが数学と英語を一人で教えることにこだわるのは、こういう勉強スタイルから来ているのかもしれない。
独自の方法論として確立していなくても、似たような読み方を自然にやっている人は多いだろう。
Hirosukeさんの方式は複数の科目に共通な問題攻略法であると同時に学習法でもあるらしい。つまり、かなり普遍的な方法論だということだ。
やって効果がありそうなら、まず3ヶ月間継続してみることだ。自分に合う方法か否かは、そこでまた考えればいい。
*『いまから始めるセンター試験対策』
http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2009-05-03
Hirosukeさんのブログに現代文、古文、英語のセンター対策がまとめて載せられているので紹介しよう。
現代文攻略は3度読みだという。
1度目は全体をイメージする
2度目は部分をイメージする
3度目は先頭から読みながら、傍線に当たったら、設問を読んで答える
彼によれば日本語も英語も同じだという。3回読むことで問題を解く時間が余分にかかると思うだろうが、事実は逆だと彼は自分の理論を説明している。
私は1回目は何も考えずに読むのがいいと思う。虚心に読み、先入見をもたないことが重要である。焦点をあわせずに読むという読み方である。そうすることで見落としを小さくして、全体のイメージが掴まえられる。どこかに焦点が当たってしまうとそこに意識が向いて、文章ごとに読み方に濃淡が出てしまう。
「焦点を結ばない読み方」は案外難しいものかもしれない。ある程度技術、つまり技がいるからこそトレーニングが有効だ。
座禅による瞑想を体験すればよくわかると思う。意識を集中することはやさしいが、何物にもとらわれない状態に意識をもっていくことはトレーニングなしにはできない。呼吸をコントロールする術(すべ)がのみ込めると次第に雑念からフリーになり、意識のコントロールが自在になっていく。さらに慣れてくると呼吸していることすら忘れてしまうことがある。
ところで、ニムオロ塾では日本語がすべての科目の土台をなしているので、『読書力』『国家の品格』『日本語の磨きかた』『風姿花伝』をテキストにして三色ボールペンで線を引きながら音読トレーニングを実施している(明大の斉藤孝先生の方式に準拠している)。対象は中学生、自由参加である。
文章を二つずつ輪読したあと、幾分スピードを上げて皆で一斉音読を行う。
文章を速く読むほうが頭の中に複数の文章をいれてそれらの関連を考えながら読める。先読みしていないと高速で読めないので、読むときに脳に負荷がかかり「目覚める」という感覚が味わえる。そして高速で読むと、段落ごとのテーマや相互関係が掴まえやすい。逆に、読むのが遅いと読んでいるうちに忘れてしまい、全体の文脈がとり難くなる。高速音読できれば、黙読はさらに飛躍的に高速になる。それがすべての科目の成績をアップすることになる。
とにかく、Hirosukeさんが過去ブログをセンター試験攻略に焦点を当ててまとめてくれているので受験生諸君は閲覧してみたまえ。やってみてもいいなと思う人はやればいい。自分の勉強に限界を感じている人は、勉強法を見直すためにもいいだろう。
じつはこの方法を応用した学習スタイルは、日商簿記一級受験や公認会計士受験勉強にも有効だと思う。もちろんただ読むだけではまったく合格できない。サブノートを自分で作ったり、問題をひとつひとつ自分でとかなければ合格にはおぼつかない。そのあたりは数学の勉強スタイルと共通点が多い。異質な学習法を併用すると、全部の科目が制覇できるだろう。わたしが数学と英語を一人で教えることにこだわるのは、こういう勉強スタイルから来ているのかもしれない。
独自の方法論として確立していなくても、似たような読み方を自然にやっている人は多いだろう。
Hirosukeさんの方式は複数の科目に共通な問題攻略法であると同時に学習法でもあるらしい。つまり、かなり普遍的な方法論だということだ。
やって効果がありそうなら、まず3ヶ月間継続してみることだ。自分に合う方法か否かは、そこでまた考えればいい。
*『いまから始めるセンター試験対策』
http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2009-05-03
- 作者: 斎藤 孝
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2002/09
- メディア: 新書
2009年7月13日 ebisu-blog#649
総閲覧数:128,062/596 days(7月13日0時30分)
2009-07-13 00:31
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