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日産自動車:Nissan to ax 20,000 log 180 billion yen loss [A4. 経済学ノート]

日産自動車:Nissan to ax 20,000 log 180 billion yen loss
  (従業員2万人削減、1800億円の営業損失計上)

 トヨタの次は日産である。2月11日のジャパンタイムズ1面の記事から転載する。
 高校生は英語の勉強と同時に時事問題(経済)の勉強にもなるだろう。現実の社会がどのようなダイナミズムで動いているのかを知る機会になる。イミだけとればいいから、きれいな日本語表現に改める必要はない。頭からスラッシュ・リーディングしていけばいい。スラッシュは各自のイミのとれる範囲に拡張して差し支えない。勝手のスパンを広げて読んで欲しい。自分にあった区切り方がある。日本語の文章だって、慣れてくるとスパンを広げて読むから、同じことだと思っていい。

    Nissan Motor Co./ on Monday/ lowered its group earnings forecasts/ for the year to March/ to an operating loss of 180 billion yen/ due to sliding car sales/ and yen's appriciation/ against other key crrencies.
    The projected loss/ would be the automaker's first red ink/ on an operating level/ since fisical 1994/ and the first since/ President Carlos Ghosn/ became chief operating officer/ in 1999/, when/ Nissan/ formed an alliance/ with France's Renault SA/ to weather its financial difficulties.

 日産自動車は3月決算の連結収益見通しを、月曜日(2/9)、営業損失1800億円へと下方修正した。急激な売り上げ減少と円高を理由に挙げている。1994年度からは営業損失がでたことはなかったし、カルロス・ゴーンが1999年に社長に就任して以来はじめての営業損失でもある。日産とフランス・ルノーが日産側の資金難を乗り越えるために資本提携したのがその1999年だった。

  "The global automotive industry/ is in turmoil/ and/ Nissan/ is not an exception," Ghosn said/ in Tokyo.

  世界の自動車業界は混乱の中にあり、日産も例外ではないと東京でゴーンが発言。

    To combat/ the anticipated loss/, Nissan said/ it will cut/ its worldwide workforce/ of about 235,000/ by 8.5 percent/ to 215000 /through March 2010.
  
  予測される損失を縮小するために日産は23万5千人の従業員の8.5%(2万人)を削減し、2010年3月に21万5千人にする。

 なんだか「削減」というと物を削っているように響くので、「解雇」と訳すべきだろう。日本の新聞も「削減」の文字を使うが、事実は「解雇」である。「削減」というと人を切ることに罪の意識がわかない。「売春」を「援助交際」というのに似るか。
 この記事の続きを読むと、日本では1.2万人の削減になるという。だが、国別の削減人数は公表されていない。まだ、具体案が詰まっていないのだろう。日本で1.2万人、その他の国で8千人という損益分岐点なのだろう。財務側から出された数字に過ぎないように見える。これも市場の縮小がどの程度になるか、それが日産へどの程度影響するのか、いくつかのファクターを前提条件に出した数字に過ぎないから、3月末頃もう一度シミュレーションがなされて目標数値が書き換えられる可能性が大きい。円高や市場縮小の見通しにどうしても甘さが出ている筈だ。希望的観測が前提条件に入り込むのが常である。だから、二本立てでシミュレーションし、最悪の前提条件での対策立案をもっておくべきだ。そうでないとトヨタの度重なる収益見通し修正のように、しばらくの間、慌てふためくことになる。

 今日のお昼のニュースだと、トヨタはワークシェアリングを実施する。だが、ほんの一部にとどまるようだ。これでは社会的な影響力はほとんどないだろう。わたしは、ソニーに先鞭を切ってほしかった、それも大々的に。そのことは以前のブログに書いた。

*「営業損失」とは売上から売上原価と営業費用を差し引いた項目である。営業損失に営業外損益を加減した金額が「経常損失」となる。営業損失は、企業活動の基本部分で損失が出ていることを意味するので、経営の基礎的部分がおかしくなっていることをあらわしている。
 簿記の勉強をしている人はこの辺りのことがよくわかるだろう。ニムオロ塾では簿記と英字新聞を使った時事英語授業があるから、こういう記事は両方を勉強している生徒には「猫に鰹節」だろうか。ニャ~ォン♪

**「ゴーンがコストカッターである」とHirosukeさんがコメントしてくれた。思い出すのは村山工場である。東京郊外のこの工場をゴーンは閉鎖し売却した。何十年も前に買った土地だから取得原価は低い、当然数百億円単位の売却益がでただろう。要らなくなった工場労働者は解雇。その跡地はたしかショッピングモールになったはずだ。急いで建設したために全国から建設労働者を集めた。根室から出稼ぎした人もいたと聞く。東京で起きていることがどこかで根室にもつながってくる。(2月15日追記)

***2月初旬実施の学力テストの結果は1年生の分は公表済みだが、2年生が判明した。5科目合計点で平均60点以上あがっている。これには私も驚いている。最高は124点アップ、80点以上アップしたものは生徒の37.5%だ。約三分の一が前回11月の学力テストよりも80点以上あがった。できすぎだろう。土曜日のブログで、基礎データを公開しておく。勉強が面白くなり始めた生徒が数人いることはたしかだ。

 2009年2月13日 ebisu-blog#544
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Hirosuke

They call Ghosn “Cost Cutter.”
by Hirosuke (2009-02-14 00:22) 

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