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C.0 鳥越俊太郎さんの病気に思う [38. cancer]

C.0  鳥越俊太郎さんの病気に思う

 テレビに出演してことさら元気を振りまいていたが、入院中の姿にわたしは無理をしている感じを受けることがあった。

 2005年10月:直腸癌の手術
 2007年:左肺への転移そして手術、ついで右肺へ転移し手術
 2008年末:肝転移が見つかる

 癌はどうしてできるのだろう。10年以上かけて1ミリほどの大きさに育つ、そしてそこからが速い。
 原発性の直腸癌が肺や肝臓へ転移したということは「癌のタネ」が血流に乗ってばら撒かれたということだ。後は多臓器で次々に癌の芽が育っていく。体内に別の生き物が増殖してゆく。

 人間いずれは死ぬのだ。癌を発病すれば誰もが多臓器転移を想像せざるを得ない。それは人生の幕が静かに下りて来たことを意味する。

 病気のこと、とくに癌のことをブログに書くのはためらいがあった。いや、いまでもある。そういうキモチとは裏腹に不安を抱えている人へ、その家族へ、なにかしらわからないが伝えたいことがある。熱い思いがある。
 形をなすにはまだ時間が必要なようだと思っていた。だが、そろそろ書かねばなるまい。

 1940年3月13日生まれ。鳥越さん、ダンディでいいニュースキャスターだ。誕生日にはテレビでコメントする彼の姿を見たい。

 "鳥越さん、頑張らなくていい、あるがままで行こう"

 2009年2月10日 ebisu-blog#533
  総閲覧数:76,600 /441 days(2月10日13時00分


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コメント 5

クラブナビ

 ボランティアで癌難民を救う活動をしております。
 三ヶ月と言う医療採算のリミットを過ぎてしまった感患者は,
受け入れ口もなく救済もされずに亡くなってゆきます。
 わずかな光を照らすことで,体だけではなく心の陽気を取り戻す方もいらっしゃいます。

 現代医学で常識とされる方法以外の,いわゆる民間療法を取り入れて癌を克服している方は確かにいらっしゃいます。
 可能性があるならば,インチキと揶揄されてもその方法を選択肢に含めることは間違ったことではありません。
 積極的に自身の命を守るわけですから,神仏のお咎めも無いことだろうと信じます。

 正しいとされる理論で亡くなることもあるし,間違いとされる理論で救われることもあります。
 
 
by クラブナビ (2009-02-10 13:13) 

ebisu

 ボランティアで癌難民救済の仕事をしておられたのですか。
 縁は異なもの味なものですね。私のブログにコメントを書いておられる。
 やはりそろそろ書かねばならないようです。

 それでは、
 "僭越ながら、全国の癌患者を代表して、クラブナビさんに厚く御礼申し上げます。" 
          m(_ _)m
by ebisu (2009-02-11 07:58) 

クラブナビ

 恐縮ながら申し上げます。
 ボランティアの仕事を…というか、
仕事の空いた時間などに情報の提供等をこなしている範囲ですので、お礼を賜るとは当方こそ僭越至極です。

 病気を扱うなど若輩には10年早いわけですが、
患者さんの声を聞き、希望が0のところをせめて1以上にすることを目標に努めております。

 昨今、科学的な根拠が無い療法で金儲けをしたり、いたずらに患者さんの心を刺激する悪たれモノがいて、ただでさえ気持ちが消沈しているところへもって更に悲しみが増長します。
 また現状の医療環境を見ても、同じように悲しみを増やす場面が多々あります。

 患者さんは本意で治療の選択ができる権利を侵されるべきではないのに。
 湿ったコメントで申し訳ございません
by クラブナビ (2009-02-11 14:02) 

ebisu

 そうですね、わたしもボランティア活動と書くべきでした。
優しい気持ちで希望をなくした患者さんに接していただけるとありがたい。

 2年半前にわたしは胃癌で全摘しました。幸いなことに、その後再発の兆候はありません。通常の胃癌とスキルスを併発していました。
 ブログにはいままで書かないできました。書けなかったというほうが事実です。
 そのうち、手術後のリハビリや生活・食事のコントロール、脳活動への影響、歯への影響など思いつくままに書こうと思います。


by ebisu (2009-02-12 01:16) 

クラブナビ

我々がかける多くの言葉よりも
体験者の一言のほうが勇気付けられるものです

今後ぜひ,語られることを望みます
by クラブナビ (2009-02-12 10:26) 

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